雁回(イエンフイ)は天耀(ティエンヤオ)と共に伏陰(フクイン)との最終決戦に臨む覚悟を決め、龍穀の仲間たちに別れを告げます。天耀(ティエンヤオ)が張った結界のため、直接会うことは葉わず、結界越しに弦歌(ゲンカ)や幻小煙(ゲン・シャオエン)らに別れを告げ、命を懸けて蒼生を救う決意を伝えます。その姿に心を打たれた白曉生(バイ・シャオション)、弦歌(ゲンカ)、幻小煙(ゲン・シャオエン)、そして言不惑(ゲンフワク)に率いられた青丘(チンチウ)の民たちも、子辰(ズチェン)と子月(ズユエ)と共に迷霧の森へと向かいます。龍穀では、皆が自分の墓碑を建て、覚悟を示しました。

一方、天耀(ティエンヤオ)は最後の力を振り絞り龍の姿で伏陰(フクイン)に立ち向かいますが、圧倒的な力の差の前に苦戦を強いられます。その時、雁回(イエンフイ)たちが到著し、伏陰(フクイン)の攻撃から天耀(ティエンヤオ)を守ります。皆で天耀(ティエンヤオ)に霊力を送りますが、復活した伏陰(フクイン)はさらに強大になっており、天耀(ティエンヤオ)はおろか、雁回(イエンフイ)たちにも容赦なく攻撃を仕掛けます。雁回(イエンフイ)たちは抵抗を試みますが、伏陰(フクイン)の力には敵わず、次々と倒れていきます。

雁回(イエンフイ)は体内の黒気に導かれ黒河の底へ沈み、そこで意識を取り戻します。幽冥賦を修炼し、伏陰(フクイン)に対抗する力を得ようとします。護心鱗(ごしんりん)を煉化することで龍術を使えたことを思い出し、今度は逆に幽冥賦で護心鱗(ごしんりん)を再生させることを試みます。静明心法と幽冥賦を用いて、ついに護心鱗(ごしんりん)を再生することに成功します。

護心鱗(ごしんりん)を取り戻した雁回(イエンフイ)は、伏陰(フクイン)への復讐を果たすべく再び戦いを挑みます。体内の黒気を龍火に変換し、伏陰(フクイン)の黒気を吸収しながら龍火で煉化していきます。激しい攻防の末、雁回(イエンフイ)は伏陰(フクイン)を完全に抑え込み、二人は同時に消滅します。

雁回(イエンフイ)は天耀(ティエンヤオ)への想いを残し、一縷の霊識で別れを告げます。天耀(ティエンヤオ)は雁回(イエンフイ)の手を握りしめ、共に過ごした日々を懐かしみますが、雁回(イエンフイ)は天耀(ティエンヤオ)の前から姿を消します。伏陰(フクイン)が消滅したことで、人々は黒気から解放され、元の生活に戻ります。

15年後、白曉生(バイ・シャオション)は月老として玄妖界を行き来し、言不惑(ゲンフワク)は天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)をモデルにした小説「護心」を執筆、それは両界で恋愛の指南書となります。白曉生(バイ・シャオション)と再会した天耀(ティエンヤオ)は、雁回(イエンフイ)を探し続けていることを明かします。

言不惑(ゲンフワク)が青丘(チンチウ)の民に説法をしていると、天耀(ティエンヤオ)が訪ねてきます。幻小煙(ゲン・シャオエン)と燭離(ショクリ)が夫婦喧嘩で言不惑(ゲンフワク)に仲裁を求めてやって来ます。幻小煙(ゲン・シャオエン)は天耀(ティエンヤオ)に助けを求め、燭離(ショクリ)と離縁したいと訴えます。理由は燭離(ショクリ)が肉を食べさせてくれないことですが、実は幻小煙(ゲン・シャオエン)は妊娠しており、燭離(ショクリ)は彼女の体調を気遣っていたのです。天耀(ティエンヤオ)は二人の様子を見て、雁回(イエンフイ)との日々を懐かしみます。

弦歌(ゲンカ)と鳳千朔(オオトリ・チサト)には子供が生まれ、幸せに暮らしています。天耀(ティエンヤオ)は二人を祝福しますが、心の中では雁回(イエンフイ)への想いを募らせます。天耀(ティエンヤオ)は辰星山を訪れ、龍族の功法を子辰(ズチェン)に伝授します。天耀(ティエンヤオ)は街で蒸しパンを売っているのを見て雁回(イエンフイ)を思い出し、蒸しパンを買おうとしますが、最後の10個をある女性が買って行った後でした。その女性の後を追いかけますが、それは雁回(イエンフイ)ではありませんでした。落胆して立ち去ろうとした時、背後から「蒸しパン、食べる?」と懐かしい声が聞こえてきます。

第40話の感想

「護心<ごしん>~デスティニー・ラブ~」最終回、第40話は、感動と切なさ、そして希望が入り混じる、まさに最終回にふさわしいエピソードでした。伏陰(フクイン)との最終決戦は、想像を絶する壮絶な戦いでした。雁回(イエンフイ)たちの自己犠牲の精神、そして天耀(ティエンヤオ)の深い愛情が胸を打ちます。特に、雁回(イエンフイ)が天耀(ティエンヤオ)を守るために自らを犠牲にするシーンは、涙なしでは見られませんでした。愛する者のため、そして世界の平和のために命を懸ける彼らの姿は、真のヒーローと言えるでしょう。

伏陰(フクイン)との決著後、雁回(イエンフイ)が消滅してしまうシーンは、あまりにも悲しく、心に大きな穴が空いたような気持ちになりました。しかし、15年後の世界で、人々が平和に暮らしている様子が描かれたことで、雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)の犠牲が無駄ではなかったことが示され、少し救われた気持ちになりました。天耀(ティエンヤオ)が雁回(イエンフイ)を想い続ける姿も切なく、胸が締め付けられました。

最終シーンで、雁回(イエンフイ)らしき人物が登場する場面は、大きなサプライズでした。本当に雁回(イエンフイ)なのか、それともただの幻なのか、様々な憶測が飛び交い、続編を期待させる終わり方でした。全体を通して、壮大なスケールで描かれた愛と犠牲の物語は、視聴者の心に深く刻まれることでしょう。雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)の愛の結末がどうなるのか、想像力を掻き立てられる、余韻の残る最終回でした。

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