雁回(イエンフイ)は七絶堂(しちぜつどう)で傷を治す方法を探したが見つからず、代わりに旧友の王鵬遠(ワン・ポンユエン)が永州(えいしゅう)一の金持ちになっていることを知る。しかし、彼は雁回(イエンフイ)に友情以上の感情を抱いているようで、雁回(イエンフイ)は彼を避けることにする。彼女は捕らえられている天耀(ティエンヤオ)を見舞い、縄で縛られている彼を見て激怒し、縄を解かせる。雁回(イエンフイ)は天耀(ティエンヤオ)に謝罪するが、彼は気にしない様子。
七絶堂(しちぜつどう)の情報を買う金策のため、雁回(イエンフイ)は親友の弦歌(ゲンカ)に借金を頼もうとする。途中で王鵬遠(ワン・ポンユエン)に会い、雁回(イエンフイ)は隠れる。天耀(ティエンヤオ)は訝しがり、雁回(イエンフイ)は妖怪退治で知り合ったと説明するが、天耀(ティエンヤオ)は信じない。二人は忘語楼(ぼうごろう)の前で門番に阻まれるが、玉瀝(ギョクレキ)が現れ雁回(イエンフイ)を貴賓として迎え入れる。雁回(イエンフイ)は弦歌(ゲンカ)に事情を話し、十万金の借金を申し込むが、弦歌(ゲンカ)は二万金しか貸せないと言う。雁回(イエンフイ)は賭場で一攫千金を狙うが、全財産を失ってしまう。
天耀(ティエンヤオ)は龍角に興味を持ち、玉瀝(ギョクレキ)からその莫大な価値と、毎日人が命を落としていることを知る。夜、天耀(ティエンヤオ)は城楼を調べ、吞金獣(どんきんじゅう)が龍角を守っているのを発見する。彼は大金を使えば吞金獣(どんきんじゅう)の気を逸らし、龍角を奪えることに気づく。天耀(ティエンヤオ)は雁回(イエンフイ)に借金を申し込むが失敗し、玉瀝(ギョクレキ)に金儲けの方法を尋ねるも、良い案はない。
雁回(イエンフイ)の金欠を知った王鵬遠(ワン・ポンユエン)は、自ら援助を申し出る。雁回はこの機会を利用して彼に近づき、王鵬遠(ワン・ポンユエン)は自身の財力を誇示し、雁回に愛を告白する。雁回は表向きは受け入れるが、心は動かない。王鵬遠(ワン・ポンユエン)は喜びのあまり紅包をまき散らし、金が雨のように降る光景を作り出す。天耀(ティエンヤオ)は雁回を連れ出し、富が全てではないと諭し、彼女を正気に戻す。
素影(スーイン)は陸慕生(リク・ムーシェン)の記憶を取り戻すため、鳳銘(ホウメイ)に香丸(こうがん)を作るよう頼むが、鳳銘(ホウメイ)は媚薬(びやく)を作ってしまう。素影(スーイン)は不満を抱き、鳳銘(ホウメイ)は龍角があれば作り直せると約束する。王鵬遠(ワン・ポンユエン)は天香坊(てんこうぼう)から媚薬(びやく)を入手し、雁回に使おうとするが、効果はなく、逆に天耀(ティエンヤオ)が偶然雁回の手を触れてしまう。王鵬遠の計画は失敗に終わり、彼は落胆する。
第5話の感想
第5話は、雁回をめぐる人間模様と、天耀(ティエンヤオ)の龍角への興味が交錯する展開で、非常に面白かったです。特に、王鵬遠の派手な金遣いと純粋な愛情表現は、滑稽ながらもどこか憎めないキャラクターとして印象に残りました。雁回を利用しようとする一方で、彼女の幸せを願う気持ちも見え隠れする複雑な心情がうまく描かれていたと思います。
雁回は相変わらず逞しく、金策のために奔走する姿は健気でした。しかし、賭場で全財産を失ってしまう場面は、少し軽率な行動だったと感じました。天耀(ティエンヤオ)との関係も少しずつ変化が見られ、彼の存在が雁回にとって心の支えになりつつあるのが伝わってきました。
龍角をめぐる謎も深まり、天耀(ティエンヤオ)がどのように関わっていくのか、今後の展開が楽しみです。また、素影(スーイン)と鳳銘(ホウメイ)の企みも不穏な影を落としており、物語に緊張感を与えています。全体的にテンポ良く、コミカルなシーンとシリアスなシーンのバランスも良く、飽きさせないストーリーでした。次回も期待しています。
つづく