天香坊(てんこうぼう)と失踪した使用人の関係を弦歌(ゲンカ)に伝え、彼女の身を案じた鳳千朔(オオトリ・チサト)は、黒装束で迎えに来た。危険を顧みない弦歌(ゲンカ)の行動に疑問を呈するも、弦歌(ゲンカ)は信念を曲げない。一方、雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)は調査中に誤って点星陣に触れ、天香坊(てんこうぼう)の護衛に見つかりそうになるが、先に弦歌(ゲンカ)と鳳千朔(オオトリ・チサト)が発見されたため、難を逃れる。
鳳銘(ホウメイ)が弦歌(ゲンカ)に放った矢を鳳千朔(オオトリ・チサト)が左肩で受け、弦歌(ゲンカ)は煙玉を使って鳳千朔(オオトリ・チサト)を連れて逃走する。途中で雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)に遭遇し、天耀(ティエンヤオ)は鳳千朔(オオトリ・チサト)を背負って忘語楼(ぼうごろう)へ運び治療する。雁回(イエンフイ)は鳳千朔(オオトリ・チサト)の素性に興味を持ち、女癖の悪い放蕩息子だと聞くと、弦歌(ゲンカ)に彼との距離を置くよう忠告する。弦歌(ゲンカ)は、天香坊(てんこうぼう)が永州(えいしゅう)城で失踪した使用人と地下闘技場に関わっていることを説明し、使用人たちを救うために潜入したと明かす。雁回(イエンフイ)は点星陣が地下闘技場の入り口ではないかと推測する。
弦歌(ゲンカ)は雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)がなぜこの件に巻き込まれているのか分からず、天耀(ティエンヤオ)は龍角を探していることは伏せたまま、使用人の救出に協力することを約束する。目を覚ました鳳千朔(オオトリ・チサト)は天耀(ティエンヤオ)に敵意をむき出しにし、雁回(イエンフイ)を以前七絶堂(しちぜつどう)で騙して金を巻き上げた相手だと見抜く。それでも弦歌(ゲンカ)は鳳千朔(オオトリ・チサト)に誠意を見せるよう促し、鳳千朔(オオトリ・チサト)は雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)に地下闘技場に入れる黄金の羽根を二枚渡す。
雁回(イエンフイ)は天耀(ティエンヤオ)に好意を抱いているが、天耀(ティエンヤオ)はそれを拒絶する。雁回(イエンフイ)を失いたくない王鵬遠(ワン・ポンユエン)は、天香坊(てんこうぼう)から狐媚香の解毒剤を入手し雁回(イエンフイ)のもとへ。天耀(ティエンヤオ)は雁回(イエンフイ)の住まいを結界で封じ、王鵬遠(ワン・ポンユエン)は外で独り言のように雁回(イエンフイ)に毒を盛ったことを告白する。それを聞いた白暁生(バイ・シャオション)は驚き、雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)の関係を疑う。解毒剤を飲んだ雁回(イエンフイ)は正気に戻り、天耀(ティエンヤオ)への新たな感情に気づく。
雁回(イエンフイ)は王鵬遠(ワン・ポンユエン)の好意を断り、彼の幸せを願う。白暁生(バイ・シャオション)は脱出し、天耀(ティエンヤオ)の結界を破り、二人の愛は狐媚香によるものだと非難するが、地下闘技場での試練を乗り越えれば二人の関係を認めると告げる。
黄金の羽根を持った雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)は天香坊(てんこうぼう)へ行き、貴賓として扱われる。白暁生(バイ・シャオション)はこっそりと案内板をすり替え、二人を闘技場へ誘導する。雁回(イエンフイ)はこれが通常の流程だと勘違いし、主従契約を結んでしまい、天耀(ティエンヤオ)は闘技場の挑戦者となることを余儀なくされる。鳳銘(ホウメイ)は鳳千朔(オオトリ・チサト)が天香坊(てんこうぼう)に忍び込んだ黒装束の人物ではないかと疑い、忘語楼(ぼうごろう)へ連れ帰り様子を探るが、怪我がないことを確認し安心する。
雁回(イエンフイ)は間違った場所に来たことに気づくが、もう後戻りはできない。挑戦を受けなければ、天耀(ティエンヤオ)は闘技場の所有物になってしまう。雁回(イエンフイ)は天耀(ティエンヤオ)に望みを託すしかない。強力な妖獣を相手に、天耀(ティエンヤオ)は法術を使うことができず、雁回(イエンフイ)の指示に従って戦うしかない。最初は戸惑いながらも、次第に息が合い、ついに妖獣を倒す。
第7話の感想
第7話は、ロマンス、サスペンス、アクションと盛りだくさんの展開で、息つく暇もなく見入ってしまいました。特に、天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)の関係性が大きく変化する重要なエピソードだったと思います。狐媚香の影響から解き放たれた雁回(イエンフイ)が、改めて天耀(ティエンヤオ)への想いを自覚するシーンは、とても感動的でした。天耀(ティエンヤオ)もまた、雁回(イエンフイ)への複雑な感情を抱えている様子が垣間見え、今後の二人の関係がどうなっていくのか、ますます目が離せません。
一方、鳳千朔(オオトリ・チサト)の意外な一面も明らかになりました。普段は遊び人風を装っているものの、弦歌(ゲンカ)を守る姿や、雁回(イエンフイ)に過去の非を認め謝罪する姿からは、彼の誠実さが感じられました。弦歌(ゲンカ)と鳳千朔(オオトリ・チサト)の関係も、今後どのように発展していくのか楽しみです。
そして、白暁生(バイ・シャオション)が二人の愛を試すために仕掛けた地下闘技場での試練は、手に汗握る展開でした。法術が使えない状況下で、天耀(ティエンヤオ)は雁回の指示に従い、見事妖獣を倒します。この闘いは、二人の絆をさらに深めるだけでなく、互いへの信頼感を高める重要な役割を果たしたと言えるでしょう。
つづく