妖獣との試合で、天耀(ティエンヤオ)は窮地に陥る。相手の妖獣の左膝の傷を見抜いた雁回(イエンフイ)は、天耀(ティエンヤオ)に顔で攻撃を受け止めさせ、仮撃の隙を伺うよう指示。天耀(ティエンヤオ)が攻撃をかわすと同時に、雁回(イエンフイ)は妖獣の肩に乗り、豪快な後方回転蹴りで相手を倒す。弱点の左膝への衝撃で、妖獣は敗北を認めた。
勝利に喜ぶ雁回(イエンフイ)だったが、その喜びも束の間。闘技場の管理人は、敗れた妖獣をその場で殺してしまう。闘技場の掟とはいえ、雁回(イエンフイ)は天耀(ティエンヤオ)が同じ運命を辿るかもしれない恐怖に怯える。そして、脱出を決意する。
一方、雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)の帰りを待つ弦歌(ゲンカ)は、鳳千朔(オオトリ・チサト)から二人が闘技場にいることを知る。天耀(ティエンヤオ)は勝利したものの、次の試合も控えているという。弦歌(ゲンカ)は救出に向かおうとするが、鳳千朔(オオトリ・チサト)は自分が解決策を探すと弦歌(ゲンカ)を止めようとする。鳳銘(ホウメイ)からの疑念を受けている鳳千朔(オオトリ・チサト)だが、弦歌(ゲンカ)はその助力に感謝する。
雁回(イエンフイ)は賄賂を使い、牢にいる天耀(ティエンヤオ)と面会。危険な試合に出場させたくない雁回(イエンフイ)は、天耀(ティエンヤオ)と共に脱出計画を練る。天耀(ティエンヤオ)は、脱出には法力を取り戻す必要があると指摘。雁回(イエンフイ)が持つ妖僕の札が、天耀(ティエンヤオ)の法力を封じている原因だと説明する。札は八荒神木で作られており、妖獣を操るためのものだった。
雁回(イエンフイ)は札を取り戻そうとするが、行く手には様々な罠が仕掛けられている。慎重に罠を避け、札の保管場所に到著するも、あと一歩届かない。その時、白暁生(バイ・シャオション)が現れ、札を取ってくれる。逃走中、白暁生(バイ・シャオション)は道案内の札をすり替えたのは自分だと明かす。雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)の連携を試すためだったという。天耀(ティエンヤオ)は白暁生(バイ・シャオション)の真意を疑うが、雁回(イエンフイ)は彼の能力が脱出に役立つと信じ、天耀(ティエンヤオ)を説得し、一時的に白暁生(バイ・シャオション)を信用することにする。
鳳千朔(オオトリ・チサト)は鳳銘(ホウメイ)に、雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)を奴隷として買い取らせてほしいと申し出るが、鳳銘(ホウメイ)はその真意を疑い、拒否する。鳳千朔(オオトリ・チサト)は、鳳銘(ホウメイ)が自分の父親を殺し、鳳家の財産を奪ったのではないかと疑念を深める。
天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)は闘技場の18階層に辿り著く。天耀(ティエンヤオ)は、龍角がそこにあると感じるが、厳重な警備が行く手を阻む。雁回(イエンフイ)は護心鱗(ごしんりん)の力で扉を開こうとする。力は微弱ながらも、莫大なエネルギーが放出され、闘技場全体が崩壊寸前に。混乱に乗じて、捕らわれていた妖獣たちが脱走を始める。弦歌(ゲンカ)は素早く人々をまとめ、妖獣たちを安全な場所へ誘導する。鳳千朔(オオトリ・チサト)は弦歌(ゲンカ)を止めようとするが、玉瀝(ギョクレキ)に気絶させられ、連れ去られる。
18階層に侵入した天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)は、囚われた青丘(チンチウ)九尾狐と修行中の素影(スーイン)を発見する。素影(スーイン)の魂が二人を襲うが、白暁生(バイ・シャオション)が駆けつけ、二人を救う。意識を取り戻した素影(スーイン)は、天耀(ティエンヤオ)がここに来たことに気付き、龍角陣を展開。永州(えいしゅう)城を封鎖し、天耀(ティエンヤオ)たちの逃走を阻止しようとする。そして、広寒門(こうかんもん)の弟子たちに天耀(ティエンヤオ)の捜索を命じ、その捕縛を誓う。
第8話の感想
第8話は、怒涛の展開で息つく暇もないほどでした。雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)のコンビネーションはますます磨きがかかり、窮地を脱する機転と大胆な行動に手に汗握りました。特に、妖獣との戦闘シーンは圧巻。雁回(イエンフイ)の作戦と天耀(ティエンヤオ)の動きが完璧にシンクロし、見事な勝利を収める姿は爽快でした。しかし、勝利の直後に突きつけられる闘技場の残酷な現実。倒れた妖獣が容赦なく殺される場面は、この世界の厳しさを改めて感じさせ、雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)の逃亡劇への期待を高めました。
白暁生(バイ・シャオション)の登場も物語に新たな波紋を投げかけました。謎めいた言動で翻弄する彼ですが、雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)の窮地を救うなど、その真意は未だ不明。敵か味方か、今後の動向が気になります。鳳千朔(オオトリ・チサト)の行動も注目すべき点です。弦歌(ゲンカ)への優しさや、雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)を救おうとする姿勢からは、彼の誠実さが伝わってきます。しかし、鳳銘(ホウメイ)との確執や、その心中に秘めた思惑も見え隠れし、今後の展開に大きく影響を与えそうです。
そして、物語はついに核心へと迫ります。龍角の存在、素影(スーイン)の登場、永州(えいしゅう)城の封鎖。緊張感は最高潮に達し、今後の展開から目が離せません。雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)は、数々の困難を乗り越え、無事に脱出できるのでしょうか?白暁生(バイ・シャオション)はどのような役割を果たすのでしょうか?鳳千朔(オオトリ・チサト)の運命は?様々な疑問が渦巻き、次回への期待が膨らみます。
つづく