あらすじ
第12話は、林之校と顧魏の微妙な心のやり取りを描いています。夜、顧魏の家を後にした林之校は、携帯電話を忘れて取りに戻ると、顧魏の潔癖症の習慣を目の当たりにします。表面上は気にしない素振りを見せますが、内心では少し腹を立てていました。顧魏は謝罪の印として、林之校の好きなチョコレートを贈ります。
翌日、高浠 が顧魏のオフィスを訪れ、引っ越しの件について尋ねます。一方、蕭珊は林之校にチャンスを逃さず、顧魏との関係を維持するように促します。その夜、雨が降る中、林之校と顧魏は相合い傘で家路につきます。顧魏は改めてカップを洗う理由を説明します。
その後、高浠 が同僚と突然、顧魏の引っ越し祝いに訪ねてきます。林之校は不安になり、顧魏の気を引こうと何かと行動を起こします。
最終的に、林之校と顧魏は朝食店で温かい朝を共に過ごし、林之校は顧魏を自宅に招く計画を立てます。しかし、あろうことか家の鍵を閉め出されてしまい、蕭珊の助けを借りて、顧魏が駆けつけます。
ネタバレ
深夜、林之校は顧魏に別れを告げ、帰る前にキッチンでコップを洗った。顧魏は林之校が手ぶらなのを見て、バッグを忘れていることを指摘。林之校は顔を赤らめながらバッグを取り、手を振って顧魏に別れを告げて出て行った。潔癖症の顧魏は、林之校が去った後、もう一度コップを洗った。ところが、林之校はすぐに帰って来た。
実は、林之校は家に帰って携帯電話がないことに気づき、顧魏の家のソファに忘れたことに気づいたのだ。林之校が帰ろうとした時、偶然にもさっきのコップが目に入り、顧魏は慌てて説明しようとするが、林之校は機会を与えない。彼女は顧魏が綺麗好きであることを知っていたのだ。林之校は表向きは何でもないように振る舞うが、家に帰ってから「潔癖男!」と呟いて怒っていた。
顧魏は落ち著かない様子で床を掃除しながら、林之校にどうやって謝ろうか考えていた。そして、林之校の大好物のチョコレートを取り出し、彼女の家のドアをノックし、チョコレートを置いて自分の部屋に戻った。ドアの覗き穴から林之校がチョコレートを受け取って微笑むのを見て、ようやく安堵の息をついた。
翌朝、高浠 が顧魏のオフィスを訪れ、顧母に頼まれて家探しを手伝っていると告げ、なぜ顧魏が引っ越すのか理解できない様子だった。顧魏は多くを語らず、既に家を見つけたと言うだけだった。高浠 はこれ以上言っても無駄だと悟り、オフィスを後にした。通りかかった杜医師に、高浠 は顧魏の引っ越し祝いをしようと持ちかけ、サプライズを計画する。
蕭珊は林之校と顧魏が一緒にスーパーに行ったことを聞き、「付き合ってもいないのに、まるで老夫婦みたい」と冗談を言う。そして、林之校にチャンスを逃さず、顧魏の熱意を冷まさないように忠告した。林之校は蕭珊の顧肖への態度を見て、同じような言葉で蕭珊をからかった。
夜、激しい雨が降る中、林之校は雨の中を走って帰宅し、車で帰宅する顧魏と偶然出会う。二人は一つの傘を相合い、親密な様子を見せた。顧魏は昨晩のコップのことを改めて説明し、誤解を解こうとする。家に著くと、顧魏は林之校に髪を乾かして足を温めるように言い、何かあれば微信で連絡するように伝えた。
しかし、それでも心配な顧魏は、林之校に風邪薬を届けようとする。そこに、高浠 と杜医師が同僚たちと「引っ越し祝い」として押しかけてきた。顧魏は断ることができず、彼らを家に入れる。高浠 は玄関の女性用のスリッパと食器棚の余分なコップに気づき、何かおかしいと感じていた。
林之校がキッチンに行くと、高浠 がコップを手にしているのを見て驚く。高浠 は面白くない様子だったが、わざとカーテンを閉めて顧魏と二人きりであるかのように振る舞う。中の様子が見えない林之校は、慌てて蕭珊に電話をかけ、状況を説明する。蕭珊は林之校に積極的に行動するよう励まし、林之校は掃除をするふりをして、ドアの前で様子を伺う。
同僚たちが帰った後、高浠 は口実を作って顧魏の家に残る。林之校は面白くない気分になり、家に帰ってわざとチェロを乱暴に弾き、高浠 と顧魏を邪魔する。しまいには隣人にも迷惑をかけるほどだった。林建國に止められ、チェロを弾くのをやめた林之校は、今度は壁に頭をぶつける。チェロの音を聞いた顧魏は林之校の気持ちを知り、笑いをこらえる。そして、壁に頭をぶつける音を聞いて、心配するメッセージを送った。
高浠 は残る理由が見つからず、顧魏に送ってもらうことにする。それを見た林之校は心の中で毒づき、ゴミ袋を持ってゴミ捨てに行くふりをして、ついでに顧魏に声をかける。顧魏は「お酒を飲むから」と婉曲に高浠 を送ることを断り、高浠 はがっかりして一人で帰っていく。高浠 がエレベーターに乗るのを見届けた林之校は、ゴミを顧魏に押し付け、自分の部屋に戻った。
翌朝、林之校は母親に起こされ、林建國に朝食を買いに行くように言われる。玄関を出ると、なんと顧魏が赤ちゃんを抱いて立っていた。顧魏は結婚して子供ができたと言い、高浠 が部屋から出てきて優しく赤ちゃんを受け取る。まるで家族のような光景に、林之校は驚き、悪夢から覚める。
実際には、林之校は朝食を買いに出かけた際に顧魏と出会い、一緒に近くの店で豆乳と油条を食べ、甘い時間を過ごしていた。一方、印璽と金石は飛行機を降り、先輩の邵江と出会い、お互いの近況を報告し合った。邵江は二人に、自分が帰国したことを林之校に内緒にしておくように頼み、サプライズを計画していた。
顧魏が手術室で仕事をしている頃、林之校は両親が同窓会で明日午後まで帰ってこないことを知り、蕭珊と相談して顧魏を家に招いて夕食を作る計画を立てる。蕭珊のアドバイス通り、林之校は軽く食事を済ませる。ところが、出前を取りに行った際にドアが自動的に閉まってしまい、鍵を持たずパジャマ姿の林之校は、非常に気まずい思いで廊下に立ち尽くし、蕭珊に助けを求める電話をかける。
蕭珊は鍵屋に電話するように言うが、林之校は時間がない上に携帯のバッテリーも少ないと答える。蕭珊は駆けつけようとするが、考え直し、顧肖と仕事の話をすると嘘をついて、林之校に自分で解決させることにする。そして、こっそり顧魏に連絡し、「英雄救美」のチャンスを与えたのだった。
第12話の感想
第12話は、林之校と顧魏のじれったい恋模様がさらに加速する、甘酸っぱくもコミカルな展開が満載でした。特に印象的だったのは、林之校のやきもちと、それを隠そうとしながらもつい出てしまう子供っぽい行動です。高浠 の存在にヤキモチを焼く林之校は、チェロを乱暴に弾いたり、壁に頭をぶつけたりと、まるで小学生のような行動に出てしまいます。彼女の素直になれない可愛らしさが、視聴者の心をくすぐるのではないでしょうか。
一方で、顧魏は相変わらずのクールさと優しさで林之校を見守っています。チョコレートをそっと置いていくシーンや、風邪薬を届けようとするシーンからは、彼の林之校への深い愛情が感じられます。また、高浠 に対してはあくまで紳士的に接しつつも、さりげなく距離を置く様子からは、彼の誠実さも伝わってきます。
二人の関係は少しずつ進展しているものの、高浠 の存在が二人の間に壁を作っているようにも感じられます。高浠 は顧魏に好意を抱いているのは明らかで、林之校もそのことに気づいているからこそ、不安になってしまうのでしょう。今後の展開では、高浠 との三角関係がさらに複雑化していくことが予想されます。
コミカルなシーンも忘れてはいけません。林之校がパジャマ姿で締め出されるシーンは、思わず笑ってしまうほどでした。ドジな一面を見せる林之校と、そんな彼女を助ける顧魏の姿は、二人の距離をさらに縮めるきっかけとなるかもしれません。
つづく