あらすじ
第15話では、林建國さんの病気を巡り、林家が意見の食い違いを見せる様子が描かれています。林建國さんは海外での治療費が高額になることを心配し、家族の将来に影響が出ると考え、海外での治療を拒否します。娘の林之校さんは父親の気持ちを理解し、夫の態度に心を痛める母親を慰め、家族の責任を担う決意を固めます。
一方、邵江は林建國さんの病歴を入手しようと試みるも失敗し、顧魏と対立します。林之校さんは邵江と会い、彼の過去の事情を知るものの、二人の関係は以前のような親密さはありません。顧魏は邵江と林之校さんが一緒にいるところを見て機嫌を損ね、その後、バーで女性と話をしている写真が林之校さんに見られたと誤解されてしまいます。
最終的に、林之校さんは父親を連れて海外で治療を受けさせることを決意し、顧魏も林建國さんのために海外の医療情報を集め始めます。
ネタバレ
林の母は、自分の好意が理解されず、部屋に閉じこもってふてくされている。林之校は父・林建國と話し、なぜ海外治療を拒むのか理由を尋ねる。林建國は、高額な費用、複雑な治療過程、そして家族への負担を心配していると説明する。彼の一番の関心事は妻と娘の将来なのだ。
父の思いを知った林之校は、部屋で泣いている母を慰める。母は、夫の病気と娘への心配で苦労していること、そして林建國の言葉で心が冷えたことを訴える。林建國も心を痛めるが、邪魔をせずリビングのソファで寝る。
母の寝顔を見ながら、林之校は大人になり、家族を守ることを心に誓う。翌朝、顧魏は手術を終え、林之校にメッセージを送ろうとするが、やめる。邵江は高浠 に林建國の手術記録を見せろと迫るが、現れた顧魏は患者と家族しか見られないと釘を刺す。邵江は自分がもうすぐ林家の一員になると匂わせる。この言葉に顧魏は苛立ち、高浠 も不審に思う。
林之校は両親に朝食を作り、海外治療への消極的な態度をたしなめる。決定を急ぐ必要はないと言い、責任感を見せる。邵江から呼び出され、林之校は急いで出かける。彼女が去った後、林建國と妻は仲直りする。
学校で邵江と会い、林之校は彼の過去の事情を聞き、理解と感謝を示す。これに邵江は戸惑う。林之校は父の態度を伝え、海外治療についてはまだ話し合いが必要だと話す。
午後、帰宅した顧魏は、林之校と邵江が話しているのを見て機嫌が悪くなる。夜、顧肖はバーで落ち込む顧魏を見つけ、カフェのプレオープンイベントに誘う。賑やかな雰囲気の中、顧魏は上の空で、周りの女性にも興味を示さない。
林之校は治療について顧魏に連絡しようとするが、見つからない。蕭珊は顧魏が遊んでいると勘違いし、現場の写真を林之校に送ってしまう。写真を見た林之校は怒る。翌日、蕭珊のカフェを訪れた林之校は、顧魏に冷たく接する。顧魏は感情的にならず、冷静な判断をするように言う。
顧肖は林之校の詰問を聞き、彼女の立場を自覚させる。林之校は我に返り、林建國を海外に連れて行くことを決意し、その場を去る。顧魏は病院に戻り、友人・老徐に海外治療について尋ねる。
第15話の感想
第15話は、林之校の家族の絆と、顧魏との関係に試練が訪れるエピソードでした。林建國の病気、海外治療をめぐる家族の葛藤、そして誤解から生じる顧魏とのすれ違い。様々な問題が重なり、林之校は大きなプレッシャーに押しつぶされそうになります。
特に印象的なのは、林之校の成長です。これまでどちらかと言えば子供っぽい部分もあった彼女が、父の病気を通して家族を支える決意を固め、責任感を持って行動する姿は心を打たれました。両親への厳しい言葉も、彼らの将来を真剣に考えているからこそ。林之校の精神的な成長が、この物語の大きなテーマの一つと言えるでしょう。
一方で、顧魏との関係はぎくしゃくしていきます。邵江の登場、蕭珊の軽率な行動、そしてコミュニケーション不足が重なり、誤解が生じてしまいます。顧魏の真意が林之校に伝わらないもどかしさは、見ている側もヤキモキさせられます。
つづく