あらすじ
第8話では、球球が旅立つ前に林之校と顧魏にそれぞれ謎めいた手紙を渡す場面が描かれています。好奇心に駆られた林之校は手紙を開封すると、一枚の絵が入っていました。一方、顧魏はその絵が、自分が林之校に上着をかけてあげた時の情景だと気づきます。
林建國が退院する際には、顧魏は詳細な術後ケアのガイドを提供するだけでなく、林建國の食欲不振に対しても適切なアドバイスを送り、林之校は深く感謝します。
林之校は音楽の発表会に出演することになっていましたが、本番前にちょっとしたハプニングがあり、担当がトライアングルに変更になってしまいます。それでも顧魏は会場に駆けつけ、彼女を応援します。
発表会後、クラスメイトにからかわれた林之校を、顧魏は庇い、家まで送ります。その道中、林之校は顧魏のポケットからコンサートのチケットを見つけ、二人の心の距離はさらに縮まります。
ネタバレ
第8話、球球は林之校と顧魏にそれぞれ謎の手紙を渡し、開けずに誰にも見せないようにと告げて去っていった。好奇心に負けた林之校は手紙を開封、中には男女の絵が入っていた。女性は大提琴を傍らに置き、林之校は自分がモデルだと確信するも、男性が誰なのか分からず、球球ではないかと推測する。一方、顧魏は手紙を開けたふりをして中身を林之校に見せず、自分のオフィスに戻ってから確認。そこには自分が林之校に上著をかけてあげる場面が描かれており、満足げな表情を浮かべる。
林之校の額の傷が癒え、抜糸の時期が来た。顧魏はこの機会に高浠 との関係をそれとなく探ろうとするが、林之校は気づかない。ケーキを食べた日のことをすっかり忘れている林之校は、顧魏の説明に戸惑いながらも、誰にも言わないと約束する。そんな林之校に顧魏は少し呆れつつも、年齢差について尋ね、ジェネレーションギャップを感じないか問いかける。林之校は顧魏を「おじさん」みたいだと答え、年齢差は大きいと率直に語る。
林建國の退院の日がやってきた。林之校は沈んだ気持ちで父の荷物をまとめ、林の母は顧魏に連絡先を聞く。顧魏は退院前に林建國のために詳細な術後ケアのガイドを用意し、温かい配慮を見せる。
一方、蕭珊はカフェ開業の準備に奔走するが、顧肖は全く興味を示さず、蕭珊の目の前で居眠りをする始末。有言実行の蕭珊は、顧肖を無理やり連れ出し、店探しに付き合わせる。
林家退院後、顧魏と林之校はしばらく会えず、連絡を取りたいと思いつつも、きっかけが掴めない。林建國の抗がん剤治療中、食欲不振の父を心配した林之校は、顧魏に食事について相談のメッセージを送る。翌日、病室を訪れた顧魏はいくつか食べ物の候補を挙げ、ワンタンの話になった時、林建國の目に輝きが戻る。それに気づいた顧魏は林之校にワンタンを買いに行くよう勧める。林之校は顧魏が救急室で忙しく働いていたにも関わらず、時間を割いて見舞いに来てくれたことに感謝し、夜にメッセージを送る。返信しようとした顧魏は、同僚にふざけてぶつかられた拍子に誤って「どういたしまして、俺、盲目」と送信してしまい、林之校を困惑させる。
学校の音楽発表会を控えた林之校は顧魏を招待するが、仕事で即答できない顧魏。当日、念入りに準備した林之校は、涵涵と共に舞台に上がる。開演後、会場に到著した顧魏が目にしたのは、トライアングルを演奏する林之校の姿だった。実は練習のしすぎで右手が震えてしまい、安全のため担当楽器が変更になったのだ。落胆する林之校に顧魏は胸を痛める。終演後、校長は娘の涵涵を顧魏に紹介するが、顧魏の視線は林之校に注がれている。林之校が誤って同学にぶつかり嫌味を言われた時、顧魏は彼女を守り、弁償を申し出る。女子生徒の追及に言葉に詰まる顧魏を、林之校はとっさに「私は顧先生のアイドルなんです」と嘘をついて庇う。事なきを得て、顧魏は林之校を連れ出し、自ら送っていく。同じ頃、顧魏の家に高浠 が訪れ、彼の両親に患者家族の音楽会に行ったことを伝える。その夜、林之校は顧魏と別れ際、自分が顧魏のスーツを著ていることに気づき、慌てて脱ぐとポケットからコンサートのチケットを見つける。
第8話の感想
第8話は、すれ違いながらも少しずつ近づいていく顧魏と林之校の関係性がもどかしくも微笑ましいエピソードでした。球球からの手紙をきっかけに、お互いの想いを間接的に確認するシーンは印象的です。林之校は絵の男性が誰なのか分からずヤキモキする一方、顧魏は自分の描いた絵に満足げな様子。この対比が二人の性格をよく表していて、思わずクスッと笑ってしまいました。
また、林之校の額の傷の抜糸を口実に、高浠 との関係を探ろうとする顧魏の少し姑息な行動も可愛らしいポイント。林之校の天然っぷりに翻弄される様子は、これまでのクールなイメージとは違う一面を見せてくれます。年齢差を気にする顧魏に対し、林之校は「おじさん」呼ばわり。二人の関係性が縮まっているようでいて、どこか噛み合わないやり取りに、今後の展開がますます楽しみになりました。
林建國の退院や、蕭珊と顧肖のカフェ開業準備など、サイドストーリーも丁寧に描かれており、物語に深みを与えています。特に、林建國の食欲不振を心配する林之校が顧魏に相談するシーンは、二人の距離が自然と縮まっていく様子が感じられました。誤送信メッセージのハプニングも、二人の関係に変化をもたらす予感を感じさせます。
音楽発表会での林之校のトライアングル演奏は、少し切ないながらも心温まるシーンでした。練習の成果を発揮できなかった悔しさ、それでも精一杯演奏する林之校の姿に心を打たれました。そして、顧魏が林之校を守り、送っていくシーンは、二人の関係性が大きく前進したことを感じさせ、今後の恋愛模様に期待が高まります。高浠 の存在が二人の関係にどう影響していくのか、ハラハラドキドキしながら見守りたいと思います。
つづく