あらすじ
第一話では、侯爵家の若君、衛起が縁談の不順から良縁を祈願するため紅線廟を訪れ、大師の教えに従い吉日に特別な儀式を行う様子が描かれます。しかし、そこで思いがけず指名手配中の晴天狐と遭遇してしまいます。晴天狐は任務遂行のため衛起を襲いますが、混乱の中、二人は偶然にも接触し、衛起はうっかり晴天狐にキスをしてしまいます。
一方、青雲書院で身分を隠して生活する周縁は、幼い頃の病気のため感情を抑えるツボを封じられ、武芸の鍛錬に専念していました。そんな周縁は偶然にも衛起の祈願札を拾い、書院で衛起と再会します。兄を衛起の挑戦から救うため、周縁は晴天狐に扮して衛起と対峙しますが、紅線廟まで追いつめられ、誤って絵の中に入り込んでしまいます。そこで月下仙人の裴因と出会い、自分と衛起が月老の赤い糸で結ばれていることを知ります。
こうした数々の偶然が二人の運命を結びつけ、同時に侯爵家での衛起の婚事の悩みや、周縁の本当の身分が明らかされようとする危機も描かれています。
ネタバレ
若様である衛起は良縁を求め、紅線廟で月老に祈願した。衛家の影武者である衛影は、衛起が毎年縁結びの良縁ランキングで1位なのに結婚できないことを不思議に思っていた。実際、衛起には多くの縁談が来るものの、全て破談になっていた。占い師には「今年結婚できなければ難しい」とまで言われていたのだ。
運命を変えるため、衛起は紅線廟の僧侶の助言に従い、吉日に百年桃の木の下で血と銭で花神に祈りを捧げた。儀式中、晴天狐という人物が突然現れ、衛起を襲撃。香炉を守ろうとした衛起だったが、晴天狐に香炉を倒されてしまう。怒った衛起は晴天狐と戦うため上著を脱ぎ捨てた際に転倒し、偶然にも晴天狐にキスをしてしまった。
一方、青雲書院の学生、周縁は男装した女性だった。幼い頃、感情が高ぶると発作を起こす奇病を患い、医師にツボを封じられていたため、感情の起伏が少なくなっていた。そのため、周家は周縁に女らしい家事を強製せず、武芸の鍛錬と青雲書院への入学を許した。周縁は書院で性別を隠していたが、兄を守るため時折実力を見せることもあった。
晴天狐との一件で、衛起は青雲書院に巻き込まれる。そこで武盟盟主の息子、李眠と争い、勝利を収めた。その頃、周縁は拾った衛起の祈願札をうっかり落としてしまう。衛起は周縁の兄、周平を晴天狐と勘違いし、勝負を挑もうとする。兄を守るため、周縁は自ら衛起と戦うが敵わず、紅線廟へ逃げ込んだ。
紅線廟で、周縁は絵の中に吸い込まれ、月下仙の裴因に出会い、不思議な世界を体験する。そこで、周縁は自分が持っていた月老の赤い糸が衛起と繋がっていることに気付く。絵から飛び出した周縁は衛起の上に落下。衛起は、この突然現れた“男”が晴天狐ではないことを確認した。
侯府に戻った衛起は、青雲書院での騒動を父、衛寧に叱責され、せっかくの縁談を壊したと責められる。こっそり家を抜け出そうとした衛起を姉の衛晴が止める。同時に、周縁も兄の周平に正体を見破られそうになる。様々な偶然と勘違いの中で、衛起と周縁の不思議な縁が動き始めたのだった。
第1話の感想
「女神様の縁結び」第1話は、コミカルな展開と運命的な出会いが魅力的なスタートを切りました。結婚に焦る主人公・衛起のコミカルな言動や、男装女子である周縁とのハプニング満載の出会いは、今後の展開への期待を高めます。
特に印象的なのは、衛起が晴天狐との戦闘中に誤ってキスをしてしまうシーン。この予想外の展開は視聴者を笑いに誘い込み、物語に引き込む効果を生み出しています。また、周縁が絵の中に吸い込まれ、月下仙と出会う幻想的なシーンも魅力的です。赤い糸を通して衛起との繋がりを闇示する演出は、二人の関係性の発展を予感させ、ロマンチックな雰囲気を醸し出しています。
一方で、衛起の結婚への焦りや、周縁が抱える秘密など、今後の展開を闇示する要素も散りばめられています。衛起はなぜ結婚できないのか、周縁の秘密が明らかになった時、二人の関係はどうなるのか、など、様々な疑問が湧き上がり、続きが気になる終わり方となっています。
つづく