あらすじ
第24話は、周縁が異能力を吸収した後も異常がないことに安堵する様子から始まります。その後、畢醒月の妊娠を知り、喜びに包まれます。しかし、畢醒月から聞かされた夢の内容から衛起の身に危険が迫っているのではないかと不安を抱き、居ても立ってもいられなくなった周縁は、衛起を探し始めます。必死に探しても見つからないため、霧隠石を使って時空を超え、衛起の行方を追うことを決意します。
時空を超える旅の過程で、周縁は転生術の秘密、そして自分と衛起の間にある犠牲の物語を知ることになります。そして最終的に、周縁は自分の記憶から衛起の存在が消されていることに気づきます。一方、衛起は周縁との深い縁故ゆえに、彼女を完全に忘れることができていませんでした。
衛起は駙馬になることを拒否する中で崔螢と出会います。崔螢は、記憶を失っていてもなお衛起と心を通わせる周縁のもとへ衛起を導きます。二人の間にある抗えない縁が、静かに示唆されるのでした。
ネタバレ
周縁は、多くの異能を吸収したことで副作用を心配し、崔神医の元で検査を受けた。結果は異常なし。たくさんの異能を吸収したのに何もないことに、周縁は驚いた。すると、床に血だまりを見つけ、ぎょっとする。崔神医は、前の患者のものだと説明し、よくあることだと付け加えた。そして、周縁を安心させようと、畢醒月の妊娠を告げた。
喜び勇んだ周縁は、すぐに畢醒月と李眠のもとへ祝福に駆けつけた。話の中で、畢醒月は、洞窟で重傷を負った衛起を抱きかかえる周縁の夢を見たと言う。衛起はしばらく旅に出ると言っていたので、周縁はますます不安になった。
衛起の身を案じ、周縁は侯府に戻って彼を探したが、見つからない。次に縁結び司へ行くと、林煙と無影の霧隠石がなくなっていた。そこで偶然、時空を超えることのできる霧隠石を発見し、衛起を探すために使うことを決意する。霧隠石を握ると、周縁は森の中の一軒家に転送された。そこには、幼い頃の衛起が縛られていた。急いで縄を解くが、衛起が目を覚ます前に、再び霧隠石の力で別の場所へ飛ばされた。
今度は、青雲書院の教習寮。ベッドに横たわる周縁は、比武大会が終わった直後だと気付く。この経験を通して、転生術の秘密を知り、自分が受けるはずの傷が衛起に移されていたことを理解する。昏睡状態の衛起に触れようとした瞬間、周縁の体は消え始め、現実世界に戻ってきた。
次に周縁は霧隠石によって霧隠山の隕石洞へと飛ばされた。そこで、瀕死の重傷を負った衛起を見つける。衛起は周縁の姿を見ると、最後の力を振り絞ってキスをし、もう一つの霧隠石を使って、周縁の自分に関する記憶を全て消してしまった。その後、衛起は裴因と出会い、裴因は、周縁との縁は消せない、皆が忘れても周縁は忘れないと告げた。
裴因の術で衛起は意識を失い、目を覚ますと世界は変わっていた。皆が普通の人となり、縁結び司は錦縁司に、月下楼と紅線廟は消えていた。周縁の記憶からも衛起は消えていた。そして衛起は多くの姫君から求婚されるようになり、最終的に南詔国の玄都公主が彼を射止めた。玄都公主は複雑な性格で、表向きは優しく穏やかだが、実は強い独占欲を持ち、衛起との結婚だけを望んでいた。
衛起は公主の好意を断ろうとするが、玄都公主は、ずっとある男性の夢を見ていて、様々な出来事を共に過ごしたと語る。驚くことに、その公主は周縁ではなく、崔蛍だった。衛起は崔蛍から周縁の手がかりを得て、二人が初めて出会った場所へ向かうと、果たして周縁を見つけることができた。
物語は縁についての描写で締めくくられる。誰にでも赤い糸で結ばれた運命の人がいて、どんなに遠く離れていても、最後には必ず出会う。これは、どんな困難に直面しても、真実の愛と縁の力は止められないということを示している。
最終回の感想
「女神様の縁結び」最終回、第24話は、感動と驚き、そして深い余韻を残す素晴らしい結末でした。特に、衛起が周縁を守るために自らの記憶を消すシーンは、涙なしでは見られませんでした。愛する人を守るための究極の選択、そしてその後の切ない展開は、視聴者の心を強く揺さぶりました。
物語の後半、世界が変わり、登場人物たちの運命も大きく変化します。結縁司が錦縁司になり、月下楼や紅線廟が消えるなど、変化の大きさに驚かされました。しかし、どんなに世界が変わっても、周縁と衛起の縁は消えることはありませんでした。赤い糸で結ばれた二人の運命は、どんな困難にも負けず、最後には再び巡り合うのです。
崔蛍が重要な役割を果たすのも、意外な展開でした。周縁ではなく崔蛍が衛起と出会い、周縁の手がかりを与えるという展開は、物語に深みを与えています。また、玄都公主の複雑な性格描写も印象的でした。表向きの優しさとは裏腹に、内に秘めた強い独占欲は、物語に緊張感をもたらしました。
最終回は、ファンタジー要素と切ないラブストーリーが見事に融合した、感動的な結末でした。運命の赤い糸、そして真実の愛の強さを改めて感じることができ、深く心に響く作品でした。