あらすじ
第七話では、周縁が紅線廟の外で裴因の無事を祈っていたところ衛起に会い、二人の間に微妙な変化が芽生えます。衛起は周縁の正体を明かすことを急ぐのをやめ、彼女との時間を大切にしようと決意します。
その後、周縁は崔螢に呼び出され、李眠と林煙の結婚を成就させるよう命じられます。李眠は運命の予言に不満を抱き、一方の林煙は甯嵐の助けを借りて裴因の居場所を見つけ出します。林煙が無理やり結婚させられようとしていることを知った甯嵐は、彼女に逃げるよう説得しますが、失敗に終わります。
時を同じくして、結縁司の長である夢知様は、結婚式で起こりうる出来事を予見しますが、婚礼を止めることはできません。
そしてついに、周縁は結縁司の代表として祝いの品を携え李家へ向かいます。その祝いの品の一つである箱の中には、なんと小さな女の子が隠されていたのでした。
ネタバレ
赤い糸の祠の外、楓の木の下で、周縁は裴因の無事を祈りながら佇んでいた。突如吹いた強い風で、彼女の髪飾りが飛ばされてしまう。背伸びして取ろうとするも、枝が高すぎて届かない。その時、衛起が現れ、周縁の手を避けつつ髪飾りを取ってくれた。振り返った周縁は、衛起の温もりを感じ、鼓動が速くなる。もしかして、本当に心が動いているのだろうか、と自問する。衛起は周縁の髪を結いながら、過去の誤解を思い出し、彼女との時間を大切にしようと決意する。しかし、周縁の正体を明かすつもりはまだない。
崔螢の使いが周縁に手紙を届け、結縁司へ来るよう伝える。崔螢に会い、裴因の消息を尋ねる周縁だが、崔螢は何も知らない。彼女は周縁を叱責し、裴因の借金の代わりに、合婚帖に書かれた李眠と林煙の結婚を成立させるよう命じる。
李眠は飴細工の少女に占いをしてもらう。少女は、李眠の運命は平凡なものだと告げる。怒った李眠は飴細工を壊し、少女の能力を疑う。しかし、これは李眠の仕掛けた試練だった。少女は李眠が今月下旬にある女性と結婚する未来を“見て”いたのだ。
李眠と林煙の結婚を成就させるため、衛起は行動を開始する。周縁は李眠に結婚の事実を伝え、李家はそれを大いに喜び、7日間も花火を打ち上げて祝う。しかし、李眠の部屋では異変が起きていた。家宝の星落剣がこの数日、夜になると音を立て、人に襲いかかるのだ。
花火を見ながら、林煙は沈んだ気持ちだった。結婚は彼女の意思ではないからだ。そこに甯嵐が現れ、周縁の指輪を林煙に渡す。その指輪の力で裴因を探してほしいと言うのだ。指輪を通して、裴因が最近元気に過ごしていることを知った甯嵐は怒り、林煙に結婚することを告げられる。甯嵐は指輪の力で林煙の過去を読み、彼女の父親が神機門と関係があり、脅迫されて結婚を承諾したことを知る。甯嵐は逃げるよう勧めるが、林煙は拒否し、父親に約束通り花嫁になることを誓う。
飴細工の少女の正体は、結縁司の夢知大人だった。彼女は李眠と林煙の結婚式で、林煙が李眠を刺殺する夢を見る。翌日、夢知は李家に使いを送り、結婚式を止めようとするが、すでに遅かった。李家は警備を強化し、式を強行しようとしていた。
崔螢は周縁に結縁司からの結婚祝いとして、李家に贈り物を届けるよう指示し、特別な箱を渡す。李家に著いた周縁は、贈り物の中に小さな女の子が入った箱があることに気づく。異変を感じた衛起は、箱を開ける。
第7話の感想
『女神様の縁結び』第7話は、様々な伏線が散りばめられ、今後の展開がますます気になるエピソードでした。周縁と衛起の関係性が一歩進展したように見えましたが、衛起はまだ周縁の正体を知らないまま。二人の間に秘密がある状態での進展は、今後波乱を呼ぶ予感がします。特に、周縁が裴因の無事を祈るシーンは、彼女の優しさと裴因への想いが強く伝わってきて印象的でした。
一方、李眠と林煙の結婚は、一見めでたい出来事に見せかけて、実は不穏な空気が漂っています。林煙の結婚は彼女の意思ではなく、何者かに脅迫されていることが明らかになりました。彼女の父親と神機門の関係、そして夢知が見た恐ろしい予知夢。これらの要素が絡み合い、結婚式が悲劇へと発展する可能性が高まっているように感じます。李眠の部屋で起こる星落剣の異変も、この結婚に何か良くないことが起きる前兆なのかもしれません。
崔螢の思惑も謎めいています。周縁に結婚の仲介をさせる一方で、謎の箱を贈り物の中に忍ばせるなど、何を企んでいるのか全く読めません。結縁司の目的もまだ不明瞭で、今後の展開で明らかになっていくことを期待します。
つづく