あらすじ
第六十六話では、魏琰が羋月の蠱毒の発作に乗じて彼女を陥れようと企みます。一方、魏頤は事が露見した後の consequences を案じていました。羋月の容態は悪化の一途を辿り、穆辛は見舞いに訪れ、彼女を救う決意を固めます。そして、羋月の指示に従い、義渠王へ救援を求める伝言を送ります。白起と義渠王はこの知らせを受けると、すぐさま救出に向かいます。
義渠王は到著後、羋月を連れ帰り、蠱毒の駆除方法を探します。しかし、老巫は蠱虫を 다른 人に transfer する以外に助かる方法はないと告げます。羋月を救うため、義渠王は周囲の仮対を押し切り、自ら蠱毒を引き受けることを決意します。
目を覚ました羋月は事の真相を知り、深く感動します。そして、義渠王を救うためなら何でもすると心に決め、もし彼が生き延びることができたら、彼の 女になると約束します。
ネタバレ
魏琰は、羋月の蛊毒が悪化するのを待って、思い通りにできると信じていた。しかし、魏頤は羋月が本当に死んだらどうなるか心配していた。魏琰は、「その時には、みんなが知るだろう、羋月は急病で亡くなったのだ」と言った。
羋月の蛊毒は日々悪化し、痛みが耐え難くなっていた。ある日、羋月の元を訪れたのは穆辛で、彼は三年前に重傷を負った後、唐夫人に助けられたのだった。穆辛は命を懸けて羋月を救うと誓った。羋月は咸陽城の外に義渠人の目があることを思い出し、穆辛に手紙を送るように頼んだ。
白起は義渠王と共に栎陽に向かう途中、虎威から急報を受けた。虎威は「羋月が咸陽で誰かに襲われ、危険な状況にある」と伝えた。義渠王は激怒し、虎威と白起を伴って直ちに咸陽城に向かうことを命じた。
羋姝は魏琰に会うために手紙を送ったが、拒否された。
穆辛の案内で、義渠王と白起たちは羋月を救うために急いで向かった。羋月は顔色が悪く、義渠王を見て「義渠君、助けて」と言ったきり、意識を失った。義渠王は羋月を義渠に連れ帰り、老巫に蛊を取り除いてもらおうとしたが、老巫は手も足も出なかった。義渠王が何度も尋ねると、老巫は無力な表情で「もう遅すぎる」と言い、蛊虫を他の人に移す以外に方法はないと告げた。
義渠王は周囲の忠告を聞かず、命をかけて「彼女は私が好きな女だ!」と叫んだ。仕方なく、老巫は蛊虫を義渠王の身に移した。羋月が危機を脱した後、義渠王は蛊毒に苦しむことになった。
羋月が目を覚ますと、義渠王が自分を救うために犠牲になったことを知った。白起は「義渠王は蛊にかかっている、彼女を救うために自らの身を犠牲にした」と伝えた。
羋月は老巫のテントに行き、義渠王を見舞った。「あなたは私が見た中で一番死を恐れない男です。死を恐れないなら、もっと生きるべきです」と言った。羋月は義渠王の前に留まり、涙を流して「あなたを行かせない!聞こえた?」と叫んだ。義渠王の真剣な思いに深く感動した羋月は、彼の命を救うことを決意し、義渠王がこの危機を乗り越えたなら、自分が義渠王の女になると公然と誓った。
第66話 感想
羋月への憎しみが増していく魏琰は、羋月を呪いの毒で苦しめ、いよいよ羋月を追い詰めていきます。魏琰の冷酷さと狡猾さが際立つ一方で、息子の魏頤でさえも母の恐ろしさに慄く様子が描かれ、魏琰の暴走に歯止めが効かなくなっていることが感じられます。
苦痛に喘ぐ羋月は、かつて命を救われた穆辛に助けを求め、義渠へと連絡を取ります。咸陽の外で機会を伺っていた義渠王は、羋月の危機を知り、すぐさま救出に向かいます。この場面での義渠王の迅速な行動は、羋月への深い愛情を示すと共に、彼の決断力と行動力の高さを改めて印象付けます。
義渠王は羋月を義渠へと連れ帰り、老巫に治療を依頼しますが、既に毒は深く、羋月の命を救うには、毒を他の人間に移すしか方法がないと告げられます。迷うことなく、自らの命を差し出す義渠王の姿は、彼の深い愛情と強い責任感を物語っています。「好きな女だ!」という彼の叫びは、視聴者の心を強く揺さぶる名シーンと言えるでしょう。
つづく