あらすじ
第10話は、陸昭西と葉時藍が偽の恋人として振る舞う物語を中心に展開します。当初二人は、葉時藍の母親との夕食の席で、陸昭西がだらしない振る舞いをすることで母親に嫌われ、この偽装関係を終わらせようと計画していました。しかし、陸昭西は葉時藍が以前話した理想の恋人像を思い出し、心変わりします。念入りに身だしなみを整え、礼儀正しく母親に接し、気に入られるように振る舞ったのです。この予想外の展開に、葉時藍は不安を覚えます。夕食の間にもハプニングは続き、二人はうっかりキスをしてしまい、その瞬間を母親に写真に撮られてしまいます。
夕食後、葉時藍の母親は陸昭西への好感を露わにし、特に葉時藍の父親が自殺した過去については触れないようにと釘を刺します。帰宅途中、葉時藍は姚作家にキスの出来事を打ち明け、原稿の修正で落ち込んでいる彼女を慰めようとします。こうした一連の出来事を通して、二人の間に芽生え始めた複雑な感情と、それぞれの内面の変化が描かれています。
ネタバレ
陸昭西は母親を見送った後、葉時藍から緊急会議の招集を受けました。葉母対策として、陸昭西が葉母との食事の際にだらしない格好で、葉時藍の嫌いな料理を注文し、車は借り物だと偽装することで、葉母に嫌われ、偽装交際を終わらせる計画を立てました。会議中、陸昭西は葉時藍の家庭環境を知ります。
一方、林秘書はカフェで高院長に遭遇し、陸昭西の様子について聞かれ、特に不満はないと答えました。
食事当日、陸昭西は当初の計画通りに行動するつもりでしたが、葉時藍の彼氏が安星病院の医者だと聞き、江淮明を思い出し嫉妬心に駆られます。結果、きちんとした服装で自分の車で葉時藍と葉母を迎えに行きました。食事中、葉母からの質問に丁寧に答え、葉時藍の嫌いな料理は避け、葉母好みの料理を選びました。計画とは真逆の行動に、葉時藍の顔色はどんどん悪くなっていきます。
食後、陸昭西は葉母にショッピングを提案。会計時に葉時藍は陸昭西に詰め寄り、彼の行動は葉母に疑念を抱かせると主張しますが、陸昭西は「自分がひどすぎたら、葉時藍だって気に入らないだろう」と仮論します。
葉時藍は姚作家に電話で陸昭西の計画妨害を愚痴りますが、姚作家は二人の間に何かあると喜びます。
また、葉時藍は姚作家の小説に林秘書が登場していることに気づき、修正を求めます。さもなければ作家であることを暴露すると脅し、姚作家はやむなく変更を試みることに。
食事中、葉母は二人の写真を撮ろうとしますが、葉時藍は携帯の電池切れを言い訳に。そこで陸昭西が自分の携帯で撮影することに。恋人らしく手を繋いで歩いていると、飛んできたサッカーボールを陸昭西が受け止め、その拍子に二人はキスをしてしまい、その瞬間を葉母に写真に収められてしまいます。
帰宅途中、葉時藍はキスの写真が心配でしたが、葉母は満足げで、葉時藍の安全と幸せが一番大切だと語り、陸昭西の優しさに安心していました。そして、葉時藍の父親の自殺については触れないよう、陸昭西に釘を刺します。それは葉時藍の心の傷だったからです。
帰宅後、葉時藍は姚作家が活体モデルとの出会いで小説の修正に苦戦し、落ち込んでいることを知ります。葉時藍はモデルがかっこよかったから小説に入れたのかとからかい、姚作家を元気づけるために、陸昭西とのキスの話を打ち明けました。
第10話の感想
第10話は、陸昭西と葉時藍の偽装交際が新たな局面を迎える、ドキドキの展開でした。当初の計画とは真逆の行動をとる陸昭西。一体何が彼を変えたのでしょうか？ 嫉妬？ それとも葉時藍への本当の気持ち？彼の行動は、葉時藍を困惑させ、視聴者をハラハラさせました。
特に印象的だったのは、食事中の陸昭西のスマートな振る舞いです。葉母への気遣い、葉時藍の好みに合わせた料理選び。まるで本当の恋人同士のようでした。計画を無視してまで完璧な彼氏を演じる陸昭西の姿は、偽装交際という枠を超え、本物の愛情を感じさせました。
つづく
