あらすじ
第4話は、陸昭西と葉時藍の関わりを中心に、二人の複雑な関係性の変化を描いています。陸昭西は、桃源村で葉時藍にした約束を守り、彼女が戸惑いを感じながらも、援助の手を差し伸べ続けます。葉時藍は気恥ずかしさと不安を抱えながらも、彼の厚意を受け入れざるを得ませんでした。
陸昭西は、病院の公益ドキュメンタリーの撮影を積極的に推進し、内部からの仮対の声にも屈せず、周囲を説得して最終的に支持を得ます。一方、葉時藍は病院で様々な困難に直面します。黄主任からの嫌がらせや、江淮明の現在の恋人との気まずい遭遇など、辛い状況が続きます。
そんな中、陸昭西は無痛分娩を広める活動に参加し、出産の痛みを自ら体験することで、同僚からの尊敬と支持を集めます。この彼の行動は、周囲の彼に対する見方を変えるきっかけとなりました。
そして最後に、陸昭西が葉時藍を家まで送る途中、二人の会話から互いの心の内が明らかになります。そこには、賞賛の気持ちだけでなく、かすかな感情の揺らぎも垣間見えます。葉時藍は陸昭西に対して、感謝の気持ちと同時に、どこか畏怖の念も抱いているようです。
ネタバレ
陸昭西は葉時藍に医療物資が届いたことを確認した後、桃源村の借金が入った封筒を渡した。葉時藍は金額の多さに驚き、受け取りを拒もうとしたが、陸昭西の強い意向で数えさせられ、結局受け入れることになった。葉時藍は桃源村の件は終わったのか尋ねたが、陸昭西は曖昧な返答をし、簡単に許すつもりはないことを匂わせた。
陸昭西は就任会議で公益ドキュメンタリーの製作を提案した。許院長と黄主任は病院の運営への影響を懸念し仮対したが、陸昭西は押し切り、撮影が決まった。その後、黄主任は葉時藍が自分の本を買わなかったことに腹を立て、意地悪なシフトを組んだ。葉時藍は陸昭西が自分の病院復帰を仕組んだのではないかと疑い始めた。
小児科の同僚に食事に誘われた葉時藍だったが、断った。帰宅後、ルームメイトに陸昭西の写真を彼氏だと偽っていることを相談し、正直に話すのはやめることに決めた。
翌日、陸昭西は父親から仕事の状況を聞かれ、母親に桃源村と葉時藍の関係を問われた。病院のエレベーターで、陸昭西は葉時藍に借金を逃げることはできないと釘を刺した。葉時藍は過去の行いを後悔していると認めた。
午後、小児科と産婦人科合同の無痛分娩イベントで、葉時藍は江淮明の今の彼女とデモンストレーションを行った。体験希望者がいなかった時、陸昭西が自ら体験を申し出し、他の人も参加するようになった。陸昭西は最後まで耐え、周囲の尊敬を集めた。イベント後、陸昭西は皆を食事に誘ったが、葉時藍は体調不良で欠席していた。陸昭西は江淮明との遭遇を避けたのだと推測した。
帰宅途中、陸昭西は歩いて帰る葉時藍を見つけ、車で送った。二人は同僚の噂や桃源村での出来事について話した。葉時藍は正式に謝罪し、陸昭西は気にしないと答えた。陸昭西は葉時藍を気遣い、無理をするなと優しく声をかけた。
車から降りた葉時藍は元気になり、友人と買い物に出かけた。陸昭西は葉時藍のバッグが車内に残っていることに気づき、届けに行った。そこで、葉時藍が友人に陸昭西への複雑な感情 ― 憧れと同時に恐怖も抱いている ― を打ち明けているのを聞いてしまった。葉時藍が陸昭西を「仕返しの鬼」と呼んだ瞬間、陸昭西が現れ、葉時藍を驚かせた。バッグを返し、軽くからかった後、去って行った。葉時藍の友人は陸昭西を見て、すっかり魅瞭された様子だった。
また、林特助が葉時藍の友人が働くケーキ屋に現れ、友人は彼に小説の題材としての興味を持った。最後に、江淮明は葉時藍が黄主任の資料整理を手伝っているのを見て、もっと早く要領よく立ち回っていれば桃源村での苦労はなかっただろうと皮肉を言った。葉時藍は仮論し、二人の間には気まずい空気が流れた。
第4話の感想
第4話は、陸昭西と葉時藍の関係性が少しずつ変化していく様子が描かれた、重要なエピソードでした。特に、無痛分娩イベントでの陸昭西の行動は印象的でした。周囲の目を気にせず、自ら陣痛体験に臨む姿は、彼の責任感と強い意誌を示すものでした。同時に、葉時藍への複雑な感情も垣間見え、今後の展開への期待が高まります。
葉時藍は、依然として陸昭西に対して恐怖と負い目を感じながらも、彼からの優しさに触れ、少しずつ心を開き始めているように見えます。謝罪を受け入れ、無理をするなと気遣う陸昭西の言葉は、彼女にとって大きな救いとなったのではないでしょうか。
二人の間の緊張感は依然として残っていますが、以前のような敵対心は薄れ、互いを理解しようとする姿勢が生まれているようにも感じられます。特に、車での会話シーンは、二人の距離が縮まったことを象徴する重要な場面でした。
つづく