あらすじ
第8話は、病院内の人間関係と職場での様々な試練を中心に描かれています。
人気女優の季さんは、ドキュメンタリー撮影によるプライバシー漏洩を懸念し、院長である陸昭西に相談を持ちかけます。陸は転院を勧めますが、季さんはそれを拒否します。葉時藍は、持ち場の機転を利かせた対応で季さんと良好な関係を築くことに成功します。
その後、葉時藍の母親が病院を訪れ、娘の将来を案じ、黄主任に贈り物をして便宜を図ってもらおうとします。夜、葉時藍は母親と語り合い、母親の事業が困難に直面していることを知ります。職場での葛藤やプレッシャーに悩む葉時藍は、作家である姚さんの言葉に慰められます。
そんな中、黄主任が酒に酔って失態を演じる様子が、偶然にも陸昭西にライブ配信されてしまいます。葉時藍が不当な扱いを受けている可能性を察知した陸昭西は、すぐに現場に駆けつけ、葉時藍の尊厳を守り、黄主任の職権乱用を厳しく叱責します。
ネタバレ
マスク姿の有名女優、季さんが陸昭西のオフィスを訪れた。病院が製作予定のドキュメンタリーに自身のプライバシーが映り込むのを懸念してのことだった。陸昭西は転院を提案するが、季さんは家族が病院の株主であるため拒否する。
陸昭西は葉時藍に季さんのためにお湯を持ってくるよう指示。葉時藍は事前に季さんの情報を確認し、ファンであることを伝えて好印象を与えた。
季さんが帰った後、葉時藍は母親が来院したと連絡を受ける。ロビーで母親と会い、小児科への復帰を心配される。そこへ黄主任が現れ、葉時藍の母親は山胡桃を贈り、娘の面倒を見るよう頼む。
葉時藍は陸昭西に母親と会うため早退を申し出る。エレベーターで一緒に降りる際、以前の偽彼氏写真のことを思い出し、母親に陸昭西を見られないよう気を遣う。幸い、母親がトイレに行ったため鉢合わせは避けられた。
その夜、葉時藍は母親と自宅で過ごし、姚作家に彼氏のことを聞かれる。姚作家は会ったことがあると嘘をつき、葉母を安心させる。
夕食後、母娘は語り合う。ネット通販の普及で母親の市場の商売は不調だった。落ち込む葉時藍は江淮明からメッセージを受け取る。黄主任は山胡桃の効果で態度が軟化し、葉時藍との食事会を提案してきた。
陸昭西は葉時藍を昼食に誘うが、既に姚作家との約束があり断られる。葉時藍は小児科復帰後のことを心配し、姚作家は陸昭西が小説の主人公のような完璧な「ボス」ではないため、黄主任を排除できないと話す。
夜、黄主任は科のメンバーと飲み会を開き、酔って自慢話を繰り返す。メンバーは我慢して聞いているが、黄主任はスマホを触る者を叱責する。江淮明が乾杯を提案し、一時的に静まるが、すぐにまた他人の噂話が始まる。この様子は誰かに生配信され、陸昭西の元に届く。
葉時藍はレストランの外で躊躇する。出世のため、意を決して中に入る。葉時藍の声を聞いた陸昭西はスマホを投げつけ、酔った黄主任に葉時藍が侮辱されると考え、レストランへ急ぐ。イヤホンからは黄主任の叱責が聞こえ、陸昭西は焦る。
葉時藍は仮論しようとするが我慢し、黄主任に謝罪し、自ら三杯飲む。そこへ陸昭西が乱入し、葉時藍のグラスを叩き落とし、黄主任を叱責する。黄主任は激怒し、葉時藍を責める。陸昭西は全て自分の仕組んだことだと認め、葉時藍は怒って部屋を出ていく。
第8話 感想
第8話は、葉時藍の板挟みの状況と、陸昭西の不器用ながらも彼女を守ろうとする姿勢が際立つエピソードでした。有名女優の季さんの登場は、病院内の権力構造や陸昭西の立場を改めて示す効果的なアクセントとなっていました。一見スマートな陸昭西も、季さんには頭が上がらない様子が垣間見え、人間味を感じさせます。
一方、葉時藍は母親、黄主任、そして陸昭西との間で揺れ動き、見ている側も苦しくなるほど。母親とのシーンでは、娘としての思いやりや、生活の苦労が描かれ、共感せずにはいられません。黄主任への気遣い、そしてその後の飲み会での屈辱的な状況は、彼女の置かれた状況の厳しさを浮き彫りにしています。
つづく
