あらすじ
第38話では、霍璇と容止は劉楚玉の濡れ衣を晴らすため奔走します。馬雪雲の自殺により、劉楚玉は殺人犯の嫌疑をかけられました。馬雪雲の自殺前の一連の行動は周到に計画されたもので、明らかに劉楚玉に罪を著せることが目的でした。大きな困難に直面しながらも、容止は劉楚玉を救い出す決意を固め、霍璇も協力を申し出ます。
娘を失った馬中良は深い悲しみに暮れ、馬雪雲の仇を討つことを誓い、その目的を果たすため拓跋昀 と手を組みます。
一方、霍璇は王沢の言葉から馬雪雲の自殺の真相に疑問を抱き始め、顧歓に助けを求め、真相解明に乗り出します。しかし、顧歓が検死を行おうとしたところ、馬中良の激しい抵抗に遭います。
その頃、牢獄に囚われた劉楚玉は拷問を受け、清越を救うため、ついに罪を認めてしまいます。
ネタバレ
第38話 霍璇と容止は劉楚玉の無実を信じ、真相究明に動いていた。劉楚玉の記憶では、馬雪雲に首を絞められ、突き飛ばされた後、馬雪雲は容止への未練を口にしながら高台から身を投げ、そして笑っていた。
全ての計画は馬雪雲によるものだった。流行の象牙牌を拓跋弘に献上し、紅袖を経由して劉楚玉の手に渡るよう仕向け、全ては劉楚玉に罪を著せるための策略だった。
劉楚玉の疑いを晴らすのは困難だが、容止は諦めず、霍璇も協力する。馬中良は娘の死を受け入れられず、侍女の碧璽に遺言の有無を問い詰める。そこへ容止が現れ、馬雪雲の自殺を告げるが、馬中良は劉楚玉への復讐を誓い、容止との同盟を破棄する。
悲しみに暮れる馬中良に拓跋昀 が近づき、劉楚玉の首と引き換えに同盟を申し出る。一方、霍璇は馬雪雲の自殺の真意に疑問を抱き、王沢の指摘で他殺の可能性に気づく。そして真相解明のため、顧歓の元を訪ねる。
霍璇は顧歓に高台からの転落死と突き落とされた場合の違いを尋ねる。顧歓は霍璇の意図を察し、検死の必要性を示唆する。
容止は劉楚玉を救うため奔走するが、太后は既に劉楚玉を犯人と決めつけている。馬中良の権力と影響力を考慮し、太后と拓跋弘は容止に沈黙を勧めるが、容止は劉楚玉を見捨てない。
容止は事件現場を検証し、高所恐怖症の馬雪雲が何故飛び降りたのかを考え続ける。そこへ霍璇が現れ、検死を提案する。同時に、牢獄では劉楚玉が拷問を受け、罪を自白させられようとしていた。拓跋昀 は清越を人質に取り、劉楚玉に自白を強要する。
劉楚玉は清越を救うため、罪状を認めてしまう。馬雪雲の棺が摂政王府に移され、霍璇は顧歓を呼んで検死を行おうとする。しかし、碧璽からの知らせを受けた馬中良が駆けつけ、検死を阻止する。
第38話の感想
第38話は、劉楚玉の絶体絶命の危機と、それを救おうとする容止の懸命な努力、そして複雑に絡み合う陰謀が描かれ、息つく暇もない展開でした。馬雪雲の自殺に見せかけた策略によって窮地に陥れられた劉楚玉。無実を訴えるも、状況証拠は彼女に不利に働き、周囲の疑念は深まるばかりです。
特に印象的なのは、拷問を受ける劉楚玉の姿です。愛する清越を救うため、自らの潔白を犠牲にする彼女の姿には、胸が締め付けられる思いでした。拓跋昀 の冷酷な策略と、劉楚玉の深い愛情との対比が、物語の悲劇性をより際立たせています。
一方、容止は劉楚玉の無実を信じ、真相解明に奔走します。しかし、太后や拓跋弘の圧力、そして馬中良の復讐心によって、彼の行動は阻まれていきます。それでも諦めずに、わずかな手がかりを頼りに事件の真相に迫ろうとする容止の姿は、真の愛を感じさせます。
霍璇の冷静な判断力と行動力も、物語の重要な鍵となっています。王沢の指摘から馬雪雲の自殺に疑問を抱き、顧歓に検死を依頼する彼女の機転は、真相解明への一筋の光となるのでしょうか。
つづく