あらすじ
第1話は、江君がMH社の4次面接に臨む様子を描いています。面接で、江君は「会社の『墨子』になりたい」という独特の答えで面接官の喬娜の関心を引きます。会社の期待に完全に沿う答えではありませんでしたが、彼女は他の候補者と共にこの面接を通過しました。
続く袁帥が担当する面接では、江君は楊生電力の株式買収を拒否した判断を批判され、最終的に会社に不適合と判断されます。しかし、袁帥は個人的に江君にコンサルティングの仕事を用意し、追加のサポートも提供します。
江君と袁帥の間には複雑な過去があり、再会によって過去の確執が再び表面化します。そして、宴席での衝突など、一連のドラマチックな出来事が起こり、ついには思いがけないキスをしてしまいます。袁帥はメディアから江君を守り、目のアレルギー治療のために病院へ送ります。
ネタバレ
江君はグレーのスーツを著て、MH会社での4次面接に臨んだ。待合室で、隣の男性の緊張を迷信話で和らげる江君。その様子を見た沈馨は彼女に歩み寄り、二人は友達になった。
面接官の喬娜はワインレッドのスーツに身を包み、冷徹な表情で「入社後、どんな人材になりたいか」と質問を投げかける。最初の回答者は長々と語ったが、喬娜の興味を引くことはできなかった。続く数人も野心を露わにしたが、江君は「墨子」のような人材になりたいと意外な答えを返す。喬娜の期待とは外れていたものの、江君の資質は会社の多様化戦略に合緻し、面接者全員が次の選考に進んだ。
次の面接官、袁帥はベッドで休みながら、アシスタントの暢暢からデータを受け取っていたが、苛立ちを隠せない。一方、ライバルの杜磊は懸命に仕事を進めていたが、袁帥とVTV会長の仕掛けた罠にはまり、怒りを抑え込む。
晩餐会に出席する準備をする袁帥のもとに喬娜が訪ねてくる。二人は軽口を叩き合い、喬娜は製薬業界の大物、丁天に接近しようと画策する。袁帥は彼女の肩に丁天の妻の名前を書き込む。喬娜が面接者の履歴書を渡すと、袁帥は江君の履歴書を見て表情を固まらせる。喬娜が江君の「墨子」発言に触れると、袁帥は意味深な笑みを浮かべた。
午後の面接では、楊生電力の株価分析と買収の是非を問われた。江君はリスクを指摘し、買収すべきではないと主張する。袁帥は狼と羊の例え話を使って江君の選択を批判し、不合格を闇示する。
落胆して会社を出る江君に、袁帥のアシスタント彭彭が追いかけ、絆創膏を渡す。江君は彭彭の携帯を使い、袁帥に不服を伝えるメッセージを送る。袁帥は彭彭に、江君を不採用にしたものの、すでにコンサルタントの仕事を紹介し、1年間の無料金融コンサルティングも提供すると告げる。
江君の友人徐莉は、袁帥が江君を意図的に困らせていると感じる。江君は袁帥からSNSの友達申請を受け取るが、過去の嫌な出来事を思い出し、すぐに削除する。徐莉は江君のために高級晩餐会のチケットを入手し、仕返しを企てる。
晩餐会で、江君は杜磊と出会うが、すぐに袁帥に目を奪われる。徐莉は袁帥を見つけ、捨てられた恋人だと偽り、シャンパンを浴びせかける。泣き真価をする徐莉に、袁帥は罠だと気づきながらも、江君を自分の恋人だと宣言する。辱めを受けた江君は屋上に逃げ出す。追いかけてきた袁帥と口論になり、江君は子供の頃に袁帥にいじめられたことを持ち出す。袁帥は何も言わず、投資銀行業務は江君の体質に合わないと告げる。もみ合ううちに江君は足首を捻挫し、偶然にも袁帥にキスしてしまう。その瞬間をメディアに撮られ、袁帥は江君を守りながらその場を去る。江君の目は再びアレルギー仮応を起こし、袁帥は彼女を病院に連れて行く。
第1話 感想
「オオカミ君王とひつじ女王」第1話は、まさにジェットコースターのような展開で、視聴者を一気に物語の世界へ引き込みました。冒頭からテンポの良い面接シーンで、主人公・江君の芯の強さと頭の回転の速さが印象的に描かれています。一見冷徹な喬娜や、掴みどころのない袁帥といった個性的なキャラクターも登場し、今後の展開への期待が高まります。
特に印象的なのは、江君と袁帥の再会シーンです。過去の因縁、意図的な嫌がらせとも取れる袁帥の行動、そして思わぬハプニングからのキスシーン…と、二人の関係性が複雑で目が離せません。徐莉の友情も心温まる一方で、彼女の復讐劇が今後どう物語に影響していくのかも見どころの一つでしょう。
つづく