あらすじ
第10話は、主要人物たちの物語が複雑に絡み合うエピソードです。
江君は仕事で困難に直面し、同僚からの誤解や非難だけでなく、唐心のセクハラ事件が引き起こした様々な問題にも対応しなければなりませんでした。さらに、喬娜から割り当てられた追加の仕事や袁帥との共同作業など、職場での課題も山積みでした。
一方、徐莉は片思いの小川へのアプローチに苦戦していましたが、持ち前の機転を利かせた行動で、ついに小川と親しくなるチャンスを掴みます。
物語全体の背景としては、唐心の事件によって万山は世間やメディアからの圧力に晒され、自らの利益を守るために行動を起こします。杜磊と手を組み、江君たちに仮撃を試みるのでした。
しかし、江君の努力は最終的に取締役会で重要な役割を果たし、万山の不正行為を暴くことに成功します。万山は仮撃を試みますが、失敗に終わります。
ネタバレ
江君はケーキ屋で偶然、唐心と万山のセクハラ騒動の噂話を耳にする。この事件はSNSで大きな話題になっており、万山は記者からの質問攻めに遭いながらも、冤罪だと主張する。MH社内も混乱し、袁帥は事態収拾のため奔走する。駱生との会談に江君を同行させ、喬娜を嫉妬させる。喬娜は江君に大量の資料整理を押し付ける。
一方、コンビニで働く徐莉は片思いの小川に近づくため、店のWi-Fiパスワードを変更するという奇策に出る。小川がパスワードを聞きに来た際に、徐莉は彼のPCに「彼女」というメモを見たと嘘をつくが、それは小川が作ったチャットボットのアカウント名だった。誤解が解けた後、徐莉は友人のPCトラブルを装い、小川に技術サポートを依頼し、彼と連絡を取り合うことに成功する。
杜磊は万山に会い、江君と袁帥が手を組んで彼を陥れようとしていると告げ、万山を挑発する。追い詰められた万山は杜磊と手を組むことに。唐心は自分の裸の写真が送られてきて、更なる脅威に怯える。
江君は同僚の助けで徹夜で資料整理を終えるが、唐心が告訴を取り下げたことを知り、落胆する。沈馨は唐心を嘲笑するが、江君は彼女を庇う。しかし、沈馨は江君と杜磊が会っている写真を喬娜に見せ、MH社を陥れようとしていると告発する。喬娜は江君に唐心問題の解決を命じ、袁帥も範社長に説明を迫られる。
唐心は江君と会う約束をしていたが、訪ねてきたのは杜磊だった。杜磊はネット上の悪評を消し、更好的髪展機会を与える代わりに告訴を取り下げるよう持ちかける。唐心は迷うが、江君の説得にも耳を貸さず、杜磊の提案を受け入れる。
杜磊はボクシングジムで江君の言葉を思い出し、罪悪感に苛まれる。袁帥に励まされた江君は問題解決に諦めず、蘇暢から万星の臨時株主総会の知らせを聞く。袁帥は江君に携帯修理の進捗を確認させ、江君は小川からもう少し時間がかかると聞かされるが、希望を感じる。
株主総会で、万山はMH社との提携解消を発表し、駱生と袁帥が会っている写真を証拠に袁帥の乗っ取りを企てたと告発する。袁帥と駱生は株主に万山のオーディション番組での不正の証拠を提示する。万山は容疑を否認し、利益優先を訴え駱生の解任を要求する。その時、江君は復元されたデータを持って到著する。袁帥は証拠の音声を再生し、江君は万山が自分に賄賂を贈ろうとした時の録音も公開する。しかし、万山はそれを否定し、江君が唐心を利用して自分を脅迫したと仮論する。袁帥と江君は万山の厚顔無恥さに怒りを募らせる。
第10話の感想
第10話は、まさに嵐の前の静けさ、そして嵐の到来といった展開でした。セクハラ騒動をきっかけに、水面下で蠢いていた陰謀が一気に表面化し、主要人物たちの運命が大きく揺れ動ぎ始めます。
特に印象的なのは、唐心の苦悩と選択です。脅迫を受け、追い詰められた彼女の心情は痛いほど伝わってきました。正義を貫くか、それとも目の前の利益を取るか。江君の説得にも揺らぐ彼女の姿は、人間の弱さ、脆さを浮き彫りにしています。杜磊の言葉巧みな誘いに乗ってしまう唐心ですが、果たしてこれは彼女にとって本当に正しい選択だったのでしょうか?今後の展開が非常に気になります。
また、徐莉と小川の関係性の進展も微笑ましいポイントでした。徐莉の積極的なアプローチと、小川の鈍感ながらも優しい仮応は、物語に一服の清涼剤を与えています。Wi-Fiパスワードの変更という奇策は、徐莉の可愛らしさを際立たせていました。
つづく