あらすじ
第12話は、江君と袁帥の間に生じた亀裂がさらに深まる様子を描いています。袁帥は杜磊の真意について江君に警告しようとしますが、袁帥が自分のアパートを借りていたことを隠していた事実が発覚し、江君は裏切られたと感じて引っ越しを決意します。
一方、江君の友人である徐莉と李小川の恋模様にも進展が見られます。また、杜磊は江君に誤解を解き、彼女を利用する意図はなかったと説明します。
仕事での挫折と江君との誤解から、袁帥は関係修復のために出張を選びます。しかし、仕事のプレッシャーで追い詰められ、困難なビジネスディナーに出席せざるを得なくなった江君を、袁帥は再び助け舟を出し、彼女への想いを示します。
こうした出来事を通して、登場人物たちの間の誤解は深まる一方で、それぞれの複雑な感情の絡み合いが徐々に明らかになっていきます。
ネタバレ
江君と袁帥は屋上で会い、袁帥は杜磊と万山が親密に話している写真を見せます。「杜磊と万山はグルだ、気をつけろ」と忠告しますが、江君はそれを信じず、袁帥が自分のアパートを借りて正体を隠していたことに激怒。「私の人生をコントロールしたいの?」と責め立て、引っ越すと宣言します。
一方、江君の親友、徐莉は小説の悪役の描写に悩み、袁帥に取材しようと考えていました。江君と袁帥の話を聞き、二人の複雑な関係に驚きます。
袁帥は蘇暢に悩みを相談します。蘇暢の分析で、自分がまるで“悪役”のようだと気づき、江君に距離を置くため出張に出ることにします。袁帥が出張した後、江君は彼の行方が気になりつつも、杜磊から退職の連絡を受けます。
カフェで会った杜磊は、万山とはただの知り合いで、退職は夢を追うためだと説明します。江君は徐々に杜磊の言葉を信じ始めます。
徐莉は李小川に会おうとコンビニで待っていると、袁帥の家の住所宛ての出前伝票を見つけます。袁帥の家に行くと、留守番をしていた李小川に遭遇。久しぶりの“男神”との再会に喜ぶ徐莉は、小川を手伝おうと申し出ますが、以前、袁帥に仕返しとして食料をダメにしていたことを思い出して慌てふためきます。
会社では、江君に大量の仕事が降りかかり、残業続きで疲弊します。杜磊は江君を気遣い、食事を届けたり、車で送ろうとしますが、江君は断ります。杜磊は複雑な表情を見せます。
出張中の袁帥は、江君の気を引こうと事故の写真をSNSに投稿しますが、江君は「いいね」を押した後に取り消すだけ。落胆した袁帥は蘇暢に相談し、謝罪を勧められます。
徐莉は李小川の家を訪れる機会を増やし、小川が担当するAIプロジェクトの成功を一緒に喜びます。抱きしめられた徐莉はときめきます。
過労の江君は、上司から秦社長のパーティーに出席するよう指示されます。同僚の冉旭からこの情報を聞いた袁帥は、大事な商談を中断してパーティー会場へ急行します。
パーティーで無理やりお酒を飲まされた江君は、アレルギーのふりをして逃げようとしますが失敗。限界に近づく中、杜磊からの電話で異変に気づいた杜磊は、江君に位置情報を送るよう指示します。その時、袁帥が会場に現れ、江君を連れ出します。
袁帥は江君のスマホに著信履歴が残っている杜磊に気づきます。後から駆けつけた杜磊は、袁帥の声だけを聞き、落胆します。
海辺で江君を介抱する袁帥は、彼女の騙されやすい性格を叱責します。動揺した江君は高台に登り、足を滑らせますが、袁帥が抱き止め、再び彼女を守ります。
第12話の感想
第12話は、袁帥と江君の関係性が大きく揺れ動くエピソードでした。袁帥の行き過ぎた行動は、善意からとはいえ江君を追い詰めてしまい、二人の間に深い溝を作ってしまう結果に。江君の不信感も理解できますが、袁帥の不器用な優しさもまた切なく感じられました。
特に印象的だったのは、パーティー会場での袁帥の登場シーン。大事な商談を投げ出してまで江君を助けに来る姿は、彼の本心を強く表していました。しかし、それがまた江君にとっては束縛と感じてしまうというジレンマも描かれており、二人のすれ違いがもどかしいです。
一方、杜磊は優しく紳士的な態度で江君に接し、好印象を与えています。袁帥とは対照的な彼の存在が、江君にとってどのような影響を与えるのか、今後の展開が気になります。
つづく