あらすじ
まず、江君は袁帥が自分のために描いてくれたルービックキューブの絵を見つけます。口では何も言いませんでしたが、内心ではその贈り物を大切に思っていました。
一方、袁帥は体調不良を押して仕事を続け、朱又一の投資プレゼンテーションが終わった途端、痛みに耐えきれず倒れてしまいます。江君に付き添われて病院へ行き、手術を受けるよう励まされます。
それと同時に、蘇暢は以前の大風呂敷を広げたことが現実となり、彼女の期待に応えなければいけない状況に追い込まれます。
また、杜磊と父親の確執はついにピークに達します。彼は父親に不満と自立への決意をぶつけ、二人の関係はさらに悪化してしまいます。
そして、江君は手術後の袁帥に付き添い、彼の弱さを目の当たりにします。杜磊は自分が養子である過去を思い出し、過去の苦しみと現在の断固とした態度の間で葛藤し、成長していく姿が描かれています。
ネタバレ
江君はルービックキューブの絵を見て、完成させて初めて袁帥が自分の価顔絵を描いていたことに気づきます。口では文句を言いながらも、大切にベッドサイドに置きました。
翌日、江君はトイレの水道管が破裂しているのを発見し、大家である袁帥に詰め寄ります。すると袁帥は水道屋に扮して修理をしてくれます。修理は完瞭しましたが、立ち上がった袁帥はふらついていました。袁帥は胃の不調を訴え、顔色の悪い彼を見て江君は病院に行くよう促します。しかし袁帥は仕事を手放せず、とりあえず仕事が終わったら病院へ行くことを約束します。
蘇暢は恋人に、彼女の親友の夫が自分の大ファンだと聞かされます。そこで、自分がMH社の執行役員だと嘘をついていたことを思い出し、恋人に帰国日時を事前に知らせるよう念押しします。
袁帥は朱博士と会い、投資家との会議に臨む朱博士の緊張を和らげようとします。しかし、朱博士の不安は消えず、江君は自ら申し出て、以前陳一城の面接の時と同じ迷信的な方法で彼を落ち著かせ、リラックスさせます。
徐莉と小川、杜磊はオフィスを借りに行きます。徐莉が値切ろうとしますがうまくいかず、見ていた杜磊が自ら交渉に乗り出します。彼は建物の欠点を指摘し、小川も真価をして、ついに家賃を下げさせます。一方、杜磊は琳達から父親が怒っていると聞き、仕方なく帰宅します。
朱博士のプレゼンが始まり、袁帥は彼を応援するために会議室に座っていましたが、痛みが増し、プレゼンが終わると同時に倒れてしまいます。
病院で医師は袁帥に手術を勧めます。乗り気でない袁帥でしたが、医師が江君を「奥さん」と呼んだ途端、元気になり検査室へ向かいます。しかし、手術台を前にすると怖くなり、江君に遺言めいたことを言い始めます。うんざりした江君は袁帥をベッドに押し倒し、手術室へ送らせます。
杜磊は杜琳と共に帰宅し、父に「自分らしく生きる」と宣言します。しかし、父は取り合わず、杜磊は長年「替え玉」として生きてきた苦しみをぶつけます。たとえ全てを取り上げられても恐れないと叫びます。怒った父親は杜磊を追い出そうとしますが、杜琳は彼を追いかけます。杜磊は杜琳に長年の疎外感と操られている感覚を吐露し、去っていきます。杜琳は涙を流しながら立ち尽くします。
江君は手術後の袁帥を待ち、看護師から怖がって全身麻酔を選んだこと、あと4,5時間しないと起きないことを聞きます。静かに眠る袁帥の顔を見て、江君は思わず彼の美しさに感嘆します。
杜磊は自宅マンションの下で、養子になった日のことを思い出します。杜父は元の名前「呉磊」と過去を全て忘れ、「杜磊」として生きるよう命じ、一緒にいた野良犬も捨てさせました。ペットを失った杜磊は、冷酷な男を前に言葉を失いました。過去の記憶を思い出した杜磊は、長い間言葉が出ませんでした。
第16話の感想
第16話は、登場人物たちの様々な感情が交錯する、見応えのあるエピソードでした。特に、袁帥のコミカルな面と真剣な面、そして杜磊の秘められた過去と苦悩が印象的でした。
袁帥は、江君への想いをルービックキューブに込めるという可愛らしい一面を見せる一方で、胃の痛みを抱えながらも仕事を優先する責任感の強さ、そして手術への恐怖から江君に遺言めいたことを語るコミカルなシーンまで、様々な表情を見せてくれました。江君の前では素直な弱さを見せる袁帥と、そんな彼を支える江君の関係性がより深まっていると感じました。
一方、杜磊は、これまで冷静沈著なイメージでしたが、今回は父親との確執が表面化し、彼の抱えてきた苦悩が明らかになりました。「替え玉」として生きてきたことへの葛藤、そして幼い頃に愛犬を奪われた悲しい過去。今まで抑圧されてきた感情を爆発させるシーンは、見ているこちらも胸が締め付けられるようでした。杜磊の今後の動向が非常に気になります。
つづく