あらすじ
第17話は、袁帥が目覚めると喬娜と蘇暢が傍にいる場面から始まります。袁帥は蘇暢に喬娜を送り届けさせ、自分を負傷したように見せかける芝居を打ち、江君を呼び戻そうと企みます。心配でたまらない江君は急いで戻ってきますが、袁帥の姿を見ると怒りながらも、彼の策略に翻弄されます。
病気の袁帥のために、江君は慣れない手つきながらも自ら料理を作り、甲斐甲斐しく看病します。料理の腕前はともかく、袁帥はその気持ちを受け止め、喜んで食べます。
一方、蘇暢は恋人が突然帰国したことで困っていました。袁帥は、蘇暢とその恋人に自分の家に住んでもらい、自分は江君の家に居候するという提案をします。蘇暢の恋人は袁帥の家で江君の写真を見つけ、蘇暢と江君の関係を疑い始めます。
夜、袁帥と江君の間に、心温まるけれどもどこか曖昧な空気が流れます。袁帥は江君に布団をかけ、江君はその場を離れた袁帥の背中を見て、嬉しそうにしています。
ネタバレ
意識を取り戻した袁帥の目に映ったのは、喬娜と蘇暢の顔だった。喬娜の心配に構う元気もなく、蘇暢に彼女を帰らせ、江君の居場所を尋ねるが、蘇暢は江君を見ていないという。江君を呼び戻すため、袁帥と蘇暢は芝居を打つことに。蘇暢が袁帥に何かあったと嘘をつき、江君を呼び戻す作戦だ。廊下を息せき切って戻ってくる江君の姿に、袁帥は内心ほくそ笑む。ベッドの上でニヤニヤが止まらない袁帥を見て、江君は全てを見抜いた様子。怒りに震え、袁帥に拳を振り上げるも、逆に掴まれ、二人の距離は一気に縮まる。病み上がりの袁帥は江君をからかい始め、耳元で囁かれる甘い言葉に耐えかねた江君は、慌ててその場を逃げ出した。
江君は猛スピードで車を飛ばし、袁帥を自宅へ送り届ける。そして、袁帥のために自ら料理を作ることに。腕前はイマイチだが、袁帥は江君の手料理を満面の笑みで待つ。しかし、一口食べると命の危険を感じるほどの味だったが、江君の気持ちに応え、袁帥は命がけでチキンスープを飲み幹した。
翌日、会社にて。蘇暢は恋人が突然帰国したことを知り、ついた嘘がバレるのを恐れ、袁帥に助けを求める。そして、家交換を提案する。本来なら怒り爆発の袁帥だが、名案を思いつく。蘇暢と恋人を自分の家に住ませ、自分は江君の家に居候するという作戦だ。蘇暢と恋人が袁帥の家に到著すると、ちょうど袁帥が荷物をまとめて引っ越し準備をしているところだった。仕方なく、蘇暢は恋人に袁帥を自分のアシスタントだと紹介する。通りかかった江君は、蘇暢の目配せで状況を察し、袁帥に用事を言い付ける。すると、袁帥は逆に江君に「助けてくれ」と頼み込む。江君は危険な予感がした。
袁帥の要求を聞いた江君は耳を疑う。断固拒否する江君に対し、袁帥はこれまでの恩を並べ立て、泣き落とし作戦に出る。袁帥の巧みな話術に負け、江君は渋々この現実を受け入れるしかなかった。
徐莉と小川はスタジオの準備を始める。小川のことを想い、徐莉は様々な装飾品を購入する。徐莉の協力に感謝し、小川は焼き肉をご馳走する。冬の冷たい風の中、小川は酒を飲みながら徐莉への感謝の気持ちを伝える。しかし、徐莉が期待していた告白はなく、小川は徐莉に株式を贈り、兄弟のような存在だと告げる。内心では落胆するも、徐莉は気持ちを隠して、小川と笑顔で祝杯をあげる。
家に大魔王がいるにも関わらず、袁帥の手料理は江君の心を掴んで離さない。二人の子供っぽい言い合いは、どこか微笑ましい。
夜も更け、江君は袁帥を寝室で寝かせ、自分はソファで寝ることに決める。作戦成功に、袁帥はしてやったりの笑みを浮かべる。
蘇暢の恋人は、袁帥の家で運動中にソファの下に落ちている写真を見つける。拾い上げてみると、そこには江君の顔が。今日の蘇暢のおかしな態度に既に疑念を抱いていた恋人は、怒りを募らせ、蘇暢と江君の関係を疑い始める。
ソファで寝付けない江君は、袁帥が部屋から出てくると寝たふりを始める。江君の寝顔を見つめる袁帥は、思わず距離を縮める。相手の息遣いが感じられるほどの近さ。高鳴る鼓動を抑え、袁帥は江君に毛布をかけ、静かに部屋を出ていく。袁帥が去った後、江君は息を吐き出し、堪えきれずに深呼吸をする。この笑顔の意味は分からないけれど、抑えきれない喜びに、ソファの上で転げ回る。
第17話の感想
第17話は、袁帥と江君の距離がさらに縮まる、ドキドキの展開でした。蘇暢の嘘から生まれた同居生活というハプニングは、二人の関係を進展させる起爆剤となりました。袁帥の策略によって江君の家で過ごすことになった彼ですが、その中で見せる優しさや子供っぽさが、江君の心を揺さぶっていきます。
特に印象的だったのは、江君が作ったまずい料理を、袁帥が「命がけ」で食べるシーン。江君の不器用ながらも一生懸命な姿に、袁帥は心を打たれたのでしょう。また、夜中に江君の寝顔を見つめ、毛布をかけるシーンも、彼の深い愛情が感じられました。
つづく