あらすじ
喬娜は袁帥との過去の思い出に浸り、彼を食事に誘います。しかし、袁帥は喬娜への好意を否定し、喬娜は失意に暮れます。
一方、江君は袁帥が約束の場所に来なかったことに腹を立てていましたが、袁帥が彼女に残した思い出の箱を見つけて、彼の本当の気持ちを知ります。そしてついに、初雪の降る中で二人は出会い、互いに愛を告白し、確かなものにします。
また、杜磊は病床の父に長年抱えていた心のわだかまりを打ち明けます。父の謝罪を受け、杜磊の心は揺れ動きます。そして初雪の中、杜磊は杜琳の告白を断り、既に心の中に好きな人がいることを明かします。
徐莉と李小川の間にも、初雪の中でかすかな感情の変化が芽生えます。
ネタバレ
喬娜はオフィスで袁帥との過去を思い返し、彼に話をしようと決意。顧客との夕食という口実で袁帥を食事に誘う。一方、杜磊は入院中の父親を見舞い、幼少期の厳しい教育と体罰の記憶に怯える。父親が目を覚まし、謝罪と共に杜家との関係解消を申し出たことで、杜磊の長年のわだかまりは解けるが、それでも感情を抑えながら病室を後にする。
徐莉と李小川はデート動画を見ながら、江君と袁帥の相性を議論する。徐莉は懐疑的だが、李小川はデータの信憑性を主張。徐莉はこっそり自分と李小川とのマッチング度をテストした結果、非常に低い数値が出てしまい、少し落ち込む。
袁帥は会社に戻った江君を見つけ、午前中の出来事を怒りながらも彼女の身を案じ、オフィスに呼ぶ。二人は間近に迫った初雪の話をし、一緒に鍋を囲む約束をする。江君は張り切って食材を準備し袁帥を待つが、なかなか来ず、焦燥感を募らせる。
その頃、レストランで喬娜と袁帥は対面。喬娜は二人の可能性を探ろうとするが、袁帥ははっきりと拒絶する。食い下がる喬娜が誤って水をこぼし、袁帥が席を外した隙に、喬娜は一人落胆する。
家で一人鍋の準備をする江君。袁帥が来ず、気分は沈む。連絡を取ろうとした矢先、喬娜の声が聞こえ、袁帥が喬娜と食事をしていることを知り、裏切られたと感じ、怒りに任せて食材を鍋に投げ込む。
袁帥は喬娜に既に好きな人がいることを告白。喬娜の要求や非難にも、袁帥は毅然とした態度で自分の意思を伝える。喬娜に「臆病者」と揶揄され、袁帥は会話を切り上げ、江君のもとへ急ぐ。
初雪が降る中、徐莉と李小川は雪道を歩き、自然な流れで抱き合い、二人の距離は縮まる。喬娜は雪の中で顧客からの緊急電話を受け、さらに気持ちが重くなる。杜磊と杜琳も雪の中を散歩。杜琳は杜磊に愛を告白するが、既に好きな人がいる杜磊は断る。
江君は家で袁帥が残した箱を見つけ、中には二人の思い出の品々と、袁帥が若い頃に書いたラブレターが入っていた。手紙を読み、袁帥の気持ちを知った江君は、急いで家を飛び出し袁帥を探しに行く。
袁帥もまた江君を探しており、二人はついにマンションの下で再会する。雪の舞う夜、二人は互いに愛を告白し、想いを伝え合い、抱き合う。窓辺に立つ杜磊は、外の雪景色を見ながら、杜琳を断った理由、それは既に好きな人がいるからだと、改めて心に刻む。
第20話の感想
「オオカミ君王とひつじ女王」第20話は、様々な感情が交錯する、まさにクライマックスにふさわしい展開でした。特に印象的だったのは、江君と袁帥のすれ違いと、最終的な結末への道のりです。喬娜の登場により、二人の関係は大きな試練を迎えます。喬娜の積極的なアプローチと、それに対する袁帥の毅然とした態度は、見ている側にも緊張感を与えました。江君が袁帥と喬娜の食事を知り、誤解から怒りに震えるシーンは、彼女の袁帥への深い愛情を改めて感じさせ、胸が締め付けられました。
一方、サイドストーリーも丁寧に描かれており、物語に深みを与えています。杜磊と父親の和解、徐莉と李小川の関係の進展、そして杜琳の切ない片思い。それぞれのキャラクターが抱える葛藤や喜びが、初雪というロマンチックな背景の中で繊細に表現されていました。特に、徐莉と李小川の雪の中でのハグシーンは、二人のぎこちないながらも温かい関係性を象徴するようで、見ていて微笑ましくなりました。
そして、クライマックスとなる江君と袁帥の再会シーン。雪が舞い落ちる中での告白、そして抱擁。これまでの誤解や不安が一気に解消され、二人の愛がついに成就する瞬間は、感動的で、見ている側も幸せな気持ちに包まれました。袁帥が大切に保管していたラブレターは、彼の長年の想いを象徴する重要なアイテムであり、このシーンの感動をさらに高めていました。
つづく