あらすじ
第26話は、杜磊と袁帥が曹恒を策略によって釣って、五年前の江南風味食品問題事件の鍵となる情報を掴み、杜琳が黒幕である事実を暴いたことに焦点を当てています。同時に、袁帥は印載から林泰墨も事件に関与していることを知り、事態はより複雑化します。
さらに、このエピソードでは、職場における激しい競争も描かれています。特に、沈馨が江君への嫉妬から彼女を陥れようとするも、最終的には江君に許されるという展開が印象的です。
そして最後に、袁帥が収賄の疑いで監査員の調査を受けることになり、物語に新たなサスペンスが加わります。
ネタバレ
曹恒を捕らえた後、杜磊と袁帥は共同で尋問を行いました。袁帥はヤクザを装い、曹恒を脅迫。曹恒は五年前に杜琳の指示で江南風味レストランの牛肉の原料をすり替え、食中毒事件を引き起こしたことを白状しました。曹恒は杜琳とは単線で連絡を取り合っており、杜琳はその繋がりを利用して曹恒をCグループの部長に拠え、表向きは顧客対応をさせていたと説明しました。黒幕の存在は感じていましたが、正体は分からなかったようです。そして、既にこのことを杜琳に伝えたことも明かしました。
杜磊は杜琳に真相を迫りましたが、杜琳は多くを語らず、これ以上追及すればより強力な敵に直面すると警告しました。さらに、その敵は江君の本当の身分、つまり江耀明の娘であることを既に知っていると言い、杜磊は敵が動き出したことを察知し、不安を覚えました。
一方、袁帥は蘇暢から重要な手がかりを得ました。曹恒に賄賂を受け取った食品工場の工場長、印載中は江南風味事件の後、病気の娘の治療費のために小さな店を開いていたのです。袁帥は印載中を訪ね、江耀明が米線ブランドを立ち上げ発展させた経緯、そして曹恒の賄賂によって印載中が事件に巻き込まれた詳細を聞きました。印載中は、林泰墨と杜琳がMH社の代表として江耀明に接触し、買収交渉を行っていたことを明かし、袁帥は林泰墨が黒幕の重要人物である可能性に気付きました。
会社では、喬娜が恒盛グループの王社長を引き留めるプロジェクトのリーダーに江君を任命しました。優秀な成績を収めた者は馬修然の後任になる可能性もあるとのこと。沈馨はこれに不満を抱き、江君は江耀明との関係で優遇されていると考え、エレベーターの点検表示を細工し、江君を顧客との ミーティングの前に閉じ込めてしまいました。
江君の窮地を知った袁帥はすぐさま現場に駆けつけ、江君を救出しました。恐怖で気を失った江君を病院に運ぶ袁帥。後から病院に来た杜磊は、江君を介抱する袁帥を見て嫉妬心を燃やしました。その後、杜磊は林泰墨に接触し、袁帥の調査を阻止する代わりに江君を見逃し、「自分に渡す」よう取引を持ちかけました。林泰墨は杜磊の申し出に驚きながらも、検討すると答えました。
目を覚ました江君に、袁帥は沈馨の仕業だと伝えました。袁帥は江君のために仕返しをしようとしましたが、江君は自分で解決すると決意。会社に戻った江君は、沈馨の偽善的な心配をよそに、単刀直入に動機を問い詰めました。喬娜が証拠を提示すると、沈馨は言い逃れできず、ついに罪を認めました。江君は沈馨を厳しく罰するのではなく、あえて残すことで状況をコントロールしようと考えたのです。
社内問題を解決し、仕事に戻ろうとした矢先、調査官が突然会社に現れ、袁帥に収賄の容疑をかけました。この知らせに一同は衝撃を受け、江君は信じられない思いで真相を確かめようと立ち上がりました。
第26話の感想
第26話は、まさに急転直下の展開で、息つく暇もないほどでした。まず、袁帥の機転で曹恒から五年前に起きた食中毒事件の真相が明らかになり、黒幕の存在が少しずつ見えてきたと思いきや、今度は江君がエレベーターに閉じ込められるという事件が発生。沈馨の嫉妬と焦りが引き起こした犯行とはいえ、一歩間違えれば大事故につながる危険な行為でした。江君の冷静な対応と、袁帥の迅速な救出劇は見事でしたが、同時に沈馨の危うさ、そして社内の人間関係の複雑さを改めて感じさせられました。
そして、物語はさらに衝撃的な方向へ。杜磊が林泰墨に取引を持ちかけるシーンは、彼の江君への想いが歪んだ形で現れたと言えるでしょう。袁帥への対抗心、そして江君を守りたいという気持ちが、彼を危険な選択へと駆り立てているようです。林泰墨もまた、何を考えているのか読めない不気味な存在感を放っています。
最後に、袁帥への収賄容疑。これは一体誰の仕業なのか?杜磊?林泰墨?それとも全く別の黒幕がいるのか?真相は闇の中ですが、この事件が今後の物語を大きく揺るがすことは間違いありません。江君と袁帥の関係、そして会社全体の運命は、一体どうなるのでしょうか?次回が待ちきれません。
つづく