あらすじ
第27話は、袁帥が贈収賄の容疑で監察当局に連行され、取り調べを受ける場面から始まります。しかし、これは林泰墨が仕組んだ陰謀で、反対勢力を抑え込み、過去の秘密を隠蔽することが目的でした。
袁帥は、賄賂を受け取ったことを認めるよう迫られますが、江君をはじめとする周りの人たちを守るため、すべての罪を一人で背負うことを決意します。そして、事態の悪化を防ぐため、国を離れる道を選びます。
江君は袁帥を引き留めようとしますが、袁帥は自らの決断を曲げず、二人は離れ離れになってしまいます。
一方、江君は杜磊と林泰墨の繋がりを発見し、袁帥の身に起きた出来事が彼らと関係しているのではないかと疑い始めます。そして、袁帥を支え続けようと決意を新たにします。
このエピソードは、登場人物たちが困難な状況下でどのような選択をし、どのような犠牲を払うのか、そして複雑に絡み合った人間関係を描いています。
ネタバレ
袁帥のオフィスに監査が入った。収賄の疑いで、彼は連行されてしまう。江君は止めようとするも、蘇暢に阻まれ、袁帥が嵌められた可能性があると聞かされる。
会議室では、株主たちの前で、林泰墨が袁帥を糾弾していた。朱又一からの賄賂を受け取ったというのだ。袁帥は晨新科技を助けるための借金だと弁明するが、林泰墨に唆された朱又一は、袁帥が職権を利用して金銭を要求したと偽証する。袁帥は言葉を失う。
その後、林泰墨は袁帥を呼び出し、Cグループに絡む陰謀、範社長の影響力排除、そして過去の真実を追求するための行動だと説明する。さらに江君の名前を出し探りを入れるが、袁帥は知らないふりをして関係を否定する。そして、海外の両親の安全を盾にMHを去るよう脅迫され、袁帥は退社を余儀なくされる。
同僚たちに平静を装い、後事を託した袁帥は、江君の説得も振り切り会社を去る。江君は何度も電話をかけるが繋がらず、追いかけるも振り切られてしまう。ようやく繋がった電話で、二人は人気のない場所で会う。袁帥はそこで賄賂を受け取ったと嘘をつき、別れを告げる。出国すると言い、江君を信じさせまいとする袁帥の言葉に、江君はショックを受け、再び倒れてしまう。袁帥は心を痛めながらも、空港へと向かう。
袁帥の出国を確認した林泰墨は計画の成功にほくそ笑むが、引き続き監視を指示する。
病院で目を覚ました江君は、徐莉から事情を聞く。昨夜の袁帥の様子を思い出し、何かおかしいと感じる。会社に戻ると、林泰墨によって新しい執行役員が紹介される。それはなんと杜磊だった。喬娜から、杜磊の告発状が原因で袁帥が追及されたと聞き、江君は愕然とする。全ては林泰墨の仕組んだことだった。杜磊を問い詰めるが、彼は当然のことをしたまでだと答える。そして、江君を夕食に誘う。
夕食の席で、江君は全てを知っていると告げ、袁帥への攻撃をやめるよう訴える。そして、袁帥を信じると断言する。しかし、杜磊は無言のまま食事を続ける。店を出た江君は、袁帥のために真実を明らかにしようと決意を新たにする。しかし、事態は想像以上に複雑であることを感じていた。
第27話の感想
第27話は、息詰まるような展開で、見ているこちらが苦しくなるほどの重苦しい雰囲気に包まれていました。袁帥が罠に嵌められ、追い詰められていく様子は、本当に胸が締め付けられました。特に、愛する江君を守るため、そしておそらくは更に大きな陰謀に巻き込まれないよう、自ら悪者になりきる姿は、彼の深い愛情と覚悟を感じさせ、涙を誘います。
林泰墨の冷酷さと狡猾さが際立ち、彼の真の目的が何なのか、ますます謎が深まります。Cグループ、範社長、そして過去の真実…これらのキーワードが複雑に絡み合い、今後の展開が全く読めません。杜磊の登場も不穏な空気を漂わせています。彼は一体何を考えているのでしょうか?正義感からなのか、それとも別の思惑があるのか、彼の行動は今後の物語を大きく左右しそうです。
江君の袁帥への揺るぎない信頼と愛情も印象的でした。どんな状況でも彼を信じようとする彼女の強い意誌は、見ている者に勇気を与えてくれます。しかし、袁帥の嘘と突然の別れによって、彼女は再び深い悲しみに突き落とされます。今後、彼女がどのようにこの苦境を乗り越えていくのか、非常に気になります。
つづく