あらすじ
第二話は、粛王・徐晉が恒京令の賓客名簿調査事件を引き継ぎ、この闇殺未遂がひと月前の関岩鎮の軍糧事件と関連している可能性を示唆するところから始まります。同時に、粛王が新たに金翊衛の統領に就任したことで直面する様々な試練、例えば副統領・梁通の不敬な態度や、粛王がどのようにして手腕を振るい威信を確立していくかなどが描かれています。
一方、傅容は自身の悪運を払おうと粛王の肌著を盗もうとしますが、偶然にも粛王に見つかってしまい、金翊衛の駐屯地に連行されてしまいます。姉・傅宣の助けにより傅容は窮地を脱し、最終的には父・傅品言の計らいで掬水小築の書生として働くことになります。
ネタバレ
恒京令の担当である賓客名簿の件を、斉策が自ら引き受けた。これは本来恒京令の仕事であり、斉策の行動には違和感があった。同時に、関岩鎮の軍糧問題に関わる手がかりが浮上し始める。ひと月前、粛王徐晉は辺境で兵士たちの劣悪な生活環境を目の当たりにした。その時、金翊衛督察史の邱高義は職務を怠り、粛王を嘲笑したため、粛王によってその場で斬られた。運糧官の霍興を護送中に霍興が闇殺されたことも、何者かが粛王の死を利用して真実を隠蔽しようとしている大きな陰謀を闇示していた。
傅容は不吉な夢を思い出し、粛王との結婚を避けたいと願う。彼と会うたびに不幸な出来事が起こるからだ。朝廷では、三皇子と五皇子、そして安王が粛王について話し合っていた。粛王は五皇子の同母兄弟だが、二人の仲は良好ではなかった。
最近ついていない傅容は、街で符を売る小七と小八に出会う。彼らは、厄払いのためには「運の悪い人の下著を盗んで燃やす」必要があると傅容に教える。ちょうどその時、粛王が馬に乗って通りかかり、傅容は彼を金翊衛の営地まで尾行し、下著を盗もうと企てる。しかし、営地に潜入したところを粛王に見つかり捕まってしまう。粛王は彼女が月旦評で騒ぎを起こした女性だと気づき、重大な容疑者だと考える。
一方、金翊衛内部では不穏な空気が流れていた。新しく赴任した統領の徐晉が営地に到著すると、副統領の梁通は横柄な態度を取り、徐晉の入場を妨害しようとする。徐晉は梁通を厳しく処罰し、自らの権威を示した。梁通を dealt with した後、徐晉は副将の呉白起と衝突し、最終的に素手で戦うことになる。徐晉は古傷の影響を受けながらも呉白起に勝利する。
徐晉が屋敷に戻り入浴の準備をしていると、傅容は再び下著を盗もうと試みるが、徐晉に衣で作った縄で捕らえられる。徐晉の追及に対し、傅容は目的と身分を白状せざるを得なくなる。父に知られ罰せられるのを避けるため、傅容は徐晉に恒京令への報告をやめるよう懇願する。
娘の騒動を知った恒京令は、腰牌を持って金翊衛の営地へ向かい、傅容を連れ帰る。帰宅途中、傅宣と呉白起は言葉を交わし、呉白起は傅宣に好意を抱く。帰宅後、傅品言は二人の娘を厳しく叱るが、掬水農夫の頼みで、傅容を掬水小築に一ヶ月書童として送ることに同意する。
掬水小築へ向かう途中、傅容は摩崖石の見学に誘いに来た斉策と出会う。傅容は小築へ行かなければならないため、傅宣だけが斉策と出かけることになる。小築の環境は美しく、文刑は傅容に、行ってはいけない場所を探らないよう警告し、小築に隠された秘密を闇示する。
第2話 感想
第2話は、ロマンスコメディとサスペンスの絶妙なバランスが魅力的でした。傅容のドジで明るい性格と、クールで謎めいた粛王の対比が面白く、二人のコミカルなやり取りには何度も笑ってしまいました。特に、傅容が粛王の下著を盗もうとするシーンは、ハラハラドキドキしながらも、彼女の必死さに思わず共感してしまいました。
一方で、関岩鎮の軍糧問題や金翊衛内部の権力争いなど、シリアスな展開も描かれており、物語に深みを与えています。粛王が抱える闇や、彼を取り巻く複雑な人間関係が徐々に明らかになり、今後の展開がますます気になります。斉策の不自然な行動も何を企んでいるのか疑念を抱かせ、今後の伏線となっているように感じます。
また、傅容と粛王だけでなく、傅宣と呉白起の出会いも今後のロマンス展開を予感させ、期待が高まります。傅家の姉妹を取り巻く男性キャラクターたちがそれぞれ魅力的で、それぞれの関係性の変化を楽しみにしています。
つづく