あらすじ

第二十八話は、傅容ふ・ようが宮廷用の装飾品を作る過程で直面する様々な困難と挑戦を描いています。

まず、彼女は丹精込めて作った金の簪をうっかり失くしてしまい、柳如意りゅうにょいのデザインを急遽変更して任務を完了させなければなりませんでした。しかし、皇帝の前で披露した際、簪の真珠が突然黒く変色し、端妃たんひから責められてしまいます。

傅容ふ・ようは持ち前の知恵と機転を活かし、西河郡主せいがぐんしゅが身に着けていた簪を使って真珠の色を元に戻し、身の潔白を証明、宮廷用の装飾品を作る機会を得ます。

ところが、喜びも束の間、如意にょい楼は職人への怪我や人材募集の妨害など、数々の打撃を受けます。傅容ふ・ようはこれらの問題も巧みに解決していきます。

しかし、物語は急展開を迎えます。端妃たんひが偽造した文書を使い傅容ふ・ようを陥れ、彼女は材料の横領という濡れ衣を着せられ、牢獄に入れられてしまいます。如意にょい楼もまた閉鎖を余儀なくされます。

こうした一連の出来事の背後には、より大きな陰謀が潜んでおり、多くの人物間の複雑な関係が絡み合っているようです。

ネタバレ

傅容ふ・ようは、金簪を誤って溶鉱炉ようこうろに落としてしまう。慌てた彼女は、柳如意りゅうにょいのデザイン画を元に蓮の花の冠を製作した。金糸は役人と民、中央の真珠は大虞だいぐ国を象徴し、万民に恵みを与え、国が長く続くようにとの願いが込められていた。しかし、皇帝への披露で真珠が黒ずみ、端妃たんひは粗悪品を使ったと傅容ふ・ようを責める。

傅容ふ・ようは潔白を主張し、真珠の異臭に気付く。その時、傅容ふ・ようが贈った保護膜付きの簪を付けた西河郡主せいがぐんしゅ崔綰さいわんが訪れ、傅容ふ・ようはその保護膜を湯に溶かし真珠を洗うことで元の輝きを取り戻し、濡れ衣を晴らした。如意にょい楼は宮廷の装飾品製作の機会を得る。

しかし、その夜、職人の韓師傅かんしふが襲われ、両手を負傷する。見舞いに訪れた傅容ふ・ようは、韓師傅かんしふの息子の作った斬新な簪を見つけ、彼や他の老職人の息子たちを如意にょい楼に雇い入れる。

一方、徐晉じょ・しん小七しょうしち小八しょうはちが襲われたと知り不安を抱えていたところに、如意にょい楼前で数人のならず者が騒ぎを起こす。徐晉じょ・しんは特殊な碁石を持ち出し、材質を見抜いた者を新しい職人にすると提案するが、彼らは明らかに雇われた者だった。許嘉きょ・かの助けを借りて、徐晉じょ・しんは彼らを退治する。

如意にょい楼が危機を脱しつつある中、端妃たんひは大義名分を掲げ、紀清亭きせいていの不正を暴き、鳳来儀ほうらいぎを閉鎖に追い込む。傅容ふ・よう端妃たんひの真の標的が如意にょい楼だと気付くが、徐晉じょ・しんと凧を作る穏やかな時間を過ごす。

間もなく、如意にょい楼は宮廷用の装飾品を完成させ納品する。しかし、端妃たんひは材料の数量を3合から7合に書き換えた偽造文書で傅容ふ・ようを陥れようとする。傅容ふ・ようも正しい文書を持っていたが、端妃たんひの仕掛けた罠により、両方の文書が7合と表示され、傅容ふ・ようは逮捕され、如意にょい楼も閉鎖される。

あん王は、この事件の背後に傅容ふ・ようだけでなく、彼女と親しい徐晉じょ・しんを失脚させようとする大きな陰謀があると睨み、自ら介入し、端妃たんひの黒幕を調べさせる。

窮地に陥った傅容ふ・ようだが、これまでの努力と仲間たちの支えにより、再び立ち上がるだろう。

第28話の感想

第28話は、傅容ふ・よう如意にょい楼にとってまさに試練の連続でした。金簪の事故から始まり、端妃たんひの執拗な妨害工作、そして最後は偽造文書による逮捕劇と、息つく暇もない展開にハラハラさせられました。特に、傅容ふ・ようが機転を利かせて真珠の黒ずみを見事に解決したシーンは、彼女の聡明さを改めて実感させられると同時に、一瞬の安堵を与えてくれました。しかし、その直後に職人が襲われ、再び危機に陥るというジェットコースターのような展開は、見ている側も感情の揺さぶりを大きく受けました。

端妃たんひの策略の巧妙さも際立っていました。大義名分を掲げて紀清亭きせいていを陥れることで、自分の行動の正当性を装いながら、真の標的である如意にょい楼を追い詰めていく様子は、まさに悪女の鑑と言えるでしょう。偽造文書による罠も、傅容ふ・ようの用意していた証拠を無効化するほどの周到さで、端妃たんひの恐ろしさを改めて感じさせました。

一方、徐晉じょ・しん小七しょうしち小八しょうはちの危機、そして如意にょい楼への妨害と、大切な人々が次々と狙われる状況に苦悩していました。それでも、傅容ふ・ようを支えようとする彼の姿は、二人の絆の強さを改めて示していました。凧を作るシーンは、嵐の前の静けさのようであり、二人の穏やかな時間がいつまでも続いてほしいと願わずにはいられませんでした。

つづく