あらすじ
第二十二話は、莅陽郡主が謝玉の罪を卓家に詫び、謝綺が将来子供を連れて戻ってきたとしても、 weiterhin 卓家の嫁として扱うと告げる場面から始まります。卓夫人は、地に跪き両親を呼ぶ景睿を慰め、誉王は卓家を王府に迎え入れようとします。謝玉の罪に対し、莅陽は一族の名誉を守るため自害を勧めますが、謝玉は観念しません。誉王は梅長蘇と蒙摯の関係に疑念を抱きますが、秦般若によって解消されます。梅長蘇は靖王に、誉王を誘導して長公主の過去の出来事を調べさせた真相を明かし、蒙摯には狩猟の際に宇文暄に対処するよう指示します。謝綺は難産で亡くなり、子供は卓青遥が育てます。夏江は謝玉事件の黒幕を調査するよう命じられ、夏江と謝玉の間にさらに深い繋がりがある可能性を見つけます。靖王は狩猟で勇敢な姿を見せ、梁帝から褒美を受けます。それと同時に、梅長蘇は紅袖招の情報網を密かに遮断します。最後に、梁帝が謝玉事件に疑念を抱いているため、誉王は再び梅長蘇を訪ね、梅長蘇は夏江と謝玉の間に知られざる秘密があると推測します。
ネタバレ
謝玉謀仮事件の後、莅陽は卓家に謝罪し、謝綺への恨みを晴らしてくれるよう懇願した。卓夫人は情に厚く、謝綺が子供と共に帰ってきたら、依然として卓家の嫁として迎えると言った。誉王は卓家を王府に招き入れようとしたが、景睿は突然跪き、涙ながらに両親を呼んだ。卓夫人は景睿を抱きしめ、「良い子だ、お前は悪くない。自分を苦しめるな」と慰めた。この光景を見て、梅長蘇はさらに心を痛めた。
莅陽は、もはや謝玉の命は助からないと悟り、潔く自害して名誉を守るよう説得した。しかし、謝玉はまだ諦めておらず、魚死網破も辞さない覚悟だった。
誉王は梅長蘇と蒙摯の関係を疑っていたが、秦般若の言葉で疑いを晴らした。実は、長公主の秘密を誉王が知ったのは、梅長蘇が仕組んだことだった。宮羽に謝玉を襲わせ、紅袖招で秦般若に秘密を漏らさせたのだ。全ては梅長蘇の計画通りに進んでいた。
梅長蘇は蒙摯に、後日行われる狩猟で宇文暄を牽製するよう指示した。大梁の武将が皆謝玉のような者ではないことを示すためだ。梅長蘇の憂国の情に、靖王は感銘を受けた。
誉王は梁帝に謝玉の件を報告し、一族への罪を免除するよう嘆願した。梁帝はこれを認め、莅陽と子供たちは長公主府に移ることになった。
謝綺は難産で亡くなり、子供は卓青遥に託された。景睿への罪悪感を抱いていた梅長蘇は、この知らせに深く悲しんだ。
夏江は夏冬 を党争に関わったとして謹慎処分にした。梁帝に謁見した夏江は、謝玉事件の黒幕の存在をほのめかした。梁帝は調査を命じた。夏江は獄中の謝玉と密会し、口を割らなければ命は助かると約束した。
狩猟で靖王は武勇を披露し、梁帝から褒美を受けた。梅長蘇は紅袖招のスパイ網を壊滅させた。
梁帝は夏江の言葉で謝玉事件に疑念を抱き、謝玉も重要な罪を認めなかったため、判断に迷っていた。誉王は梅長蘇の指示で、卓鼎風に謝玉の殺害リストを作成させた。梅長蘇は、夏江が謝玉をかばうのは、謝玉が夏江の代わりに殺人を犯したからだと推測した。
第22話の感想
第22話は、陰謀と策略、そして悲劇が複雑に絡み合い、息つく暇もない展開でした。謝玉の謀仮が失敗に終わり、その余波が様々な登場人物に及ぶ様子が描かれています。
特に印象的なのは、莅陽の謝玉に対する複雑な感情です。夫の罪を認めながらも、一族の名を守るため、自害を勧める彼女の苦悩は胸を締め付けられます。景睿もまた、両親の真実を知り、深い悲しみに暮れる姿が痛ましい。彼らの運命は、謝玉の野望によって大きく狂わされてしまいました。
一方、梅長蘇は冷静に事態を分析し、誉王を利用しながら事件の真相に迫っていきます。彼の知略と行動力は、まさに「麒麟の才子」の名にふさわしい。しかし、謝綺の死を知り、飛流に胸の内を吐露するシーンでは、彼の心の奥底にある悲しみや苦悩が垣間見え、人間味を感じさせます。
つづく