あらすじ
まず、夏冬 はある事件を追う中で襲撃を受けますが、蕭景睿と言豫津に助けられます。
一方、梅長蘇は寧国侯府を出て霓凰と再会します。霓凰は梅長蘇の身元に疑念を抱き、会話や行動を通して彼の正体を探ろうとします。また、霓凰は比武大会で圧倒的な強さを見せ、全ての相手を打ち負かしますが、それが梁帝の怒りを買ってしまいます。
それと同時に、謝弼は父の謝玉の介入により誉王の下で働くことができなくなり、蕭景睿にその苦悩を打ち明けます。夏冬 は梅長蘇と霓凰の将来について真剣に話し合い、彼女の幸せを願う気持ちを吐露します。また、夏冬 は謝玉の陰謀を暴きますが、追及はしない道を選びます。
そして最後に、「枯井蔵屍案」が発覚し、太子と謝玉が梅長蘇の排除を決意することで、物語はさらに緊迫した状況へと向かいます。
ネタバレ
夏冬 は誉王の仕業を疑い、尋問を続けようとしたが、突如飛来した矢が刺客の頭領を射殺した。蕭景睿と言豫津は夏冬 を案じ、城内まで護送した。卓青遥はその後ろをつけ続ける。
梅長蘇は寧国侯府からの転居を決め、穆青に案内された新居で霓凰と出会う。二人は散策しながら語り合うが、霓凰は梅長蘇の正体を疑い、探りを入れつつ彼を赤焰軍の旧跡へと導く。故地を目にした梅長蘇は深い悲しみに襲われるが、平静を装い、中に入ることを拒んで立ち去る。霓凰は彼の後ろ姿を見送りながら、疑念を拭いきれないでいた。
霓凰は比武招親の残りの相手を次々と打ち負かし、梁帝に謝罪の書状を提出する。霓凰を都に留めようとする目論見が外れた梁帝は激怒し、強大な雲南王府を牽製するため、霓凰の帰郷を容易には許さない。
謝弼は謝玉に誉王への仕えを禁じられ、蕭景睿に不満を漏らす。その中で、父・謝玉の指示で2年間誉王に仕えていたこと、そして謝玉が実は東宮太子側の人間であることを明かす。蕭景睿はこの事実に衝撃を受ける。
夏冬 は梅長蘇を訪ね、飛流と手合わせするが敗北する。霓凰の幸せと安全のため、夏冬 は梅長蘇に霓凰への想いを問いただす。梅長蘇は辛い心中を押し隠し、病弱な自分が霓凰の重荷になりたくないと、友人としての関係を望むと答える。
雪廬を出た夏冬 は謝玉と遭遇し、彼が太子を陰で支え、京郊で刺客を送ったことを指摘する。しかし、かつて夫・聶鋒の遺骨を届けてくれた恩義に報い、この件を不問にすると告げ、二人の因縁に決著をつける。
慶国公の土地横領事件は未解決のまま、太子と誉王が審理を争うが、梁帝はどちらも認めなかった。蒙摯は梁帝に、慶国公の地位を考慮すれば皇子による審理が必要だと進言し、梁帝は靖王を思い出す。間もなく靖王は宮中に召され、審理を任されることになる。
梅長蘇は蘭園を購入し、景睿と豫津を誘って見学する。荒れ果てた園内は陰鬱な雰囲気に包まれており、豫津は危うく古井戸に落ちそうになり、玉佩を失くす。景睿が井戸に降りて探すと、なんと人間の白骨を発見する。駆けつけた京兆府は井戸から十数体の女性の白骨を掘り起こし、“枯井戸隠蔽事件”は京城を震撼させる。
太子と謝玉は、霓凰襲撃事件の黒幕が梅長蘇だと知り、彼が誉王側に付いたと判断し、排除を決意する。謝玉は卓鼎風に様子を探らせる。
第7話 感想
第7話は、梅長蘇の過去と霓凰との関係、そして新たな事件の幕開けと、今後の展開を予感させる重要なエピソードでした。
特に印象的だったのは、梅長蘇と霓凰の再会シーン。赤焰軍の旧跡前で、霓凰の鋭い洞察力に梅長蘇が追い詰められていく緊迫感は、息を呑むほどでした。故地を前に、溢れ出る感情を抑え込む梅長蘇の姿からは、彼の背負う悲しみと苦悩の深さが改めて伝わってきました。霓凰もまた、梅長蘇への疑念を深めながらも、どこかで彼の言葉に揺らぎを感じている様子が見て取れ、二人の複雑な関係性がより一層際立ちました。
一方、夏冬 と謝玉の対決は、これまでの因縁に決著をつける重厚なシーンでした。夫の仇を討つ機会を持ちながら、かつての恩義に報いる夏冬 の凛とした姿は、彼女の強い意誌と信念を感じさせました。また、謝玉が太子派であることが明らかになり、今後の権力争いへの影響が気になるところです。
つづく