あらすじ
第15話では、崔燦は姜芥と会った後、彼が想いを寄せる姜饈の兄だと知り、さらに不安になります。一方、姜饈は薛師傅への罪悪感から謝罪しますが、薛師傅は彼女に過去のこだわりを捨てるよう諭します。崔燦は姜饈を大切にすると約束する一方、姜芥は李柰に好意を伝え、その結果、李柰は姜饈を連れ去ってしまいます。落ち込む姜芥は、崔燦が作った大根スープを届けられ、二人は再会します。
李柰は、師傅の容態が急変したとの知らせを受け病院へ駆けつけ、師傅を失うかもしれないという現実に直面し、刀を奪う任務を遂行することを決意します。そして、師傅の代わりに大会に出場した李柰は、大根と牛肉のスープを作り、審査員から高い評価を得ます。
ネタバレ
崔燦は姜芥に会い、彼が好きな人の兄だと知り、動揺を隠せない。周囲の人間が姜芥と妹の話を持ち出すも、崔燦は上の空。姜芥が寂しさから自分に近づいただけで、本当の大切な人は兄だと悟ってしまったからだ。
一方、姜饈はソル師匠を見舞い、罪悪感を伝える。ベッドに横たわるソル師匠は、若い姜饈を慰め、刀を探そうとする彼女を子供扱いする。刀の行方はもはやどうでも良いと悟った様子だった。そして、弟子である李柰には二人の秘密を明かすなと告げ、過去の執著を捨てて自分のやりたいことをするよう諭す。
崔燦は姜芥に感謝を伝え、姜饈を大切にすると約束する。姜芥はそれを受け、李柰への想いをストレートに告白する。そこに李柰が現れ、師弟を連れ帰る。
帰り際、崔燦が何気なく姜芥の誕生日について話すのを耳にした李柰は、以前姜芥が話していたことを思い出し、急いで大根スープを作って届ける。一人で家で酒を飲んでいた姜芥は、保温ポットを見て李柰を思い出す。その後、彼女が到著し、姜芥は李柰に倒れかかる。家の中に入り、李柰はこれまでの行動を謝罪し、汗だくの姜芥を看病し、食事の世話をする。
姜芥は大根スープを飲みながら、李柰に一緒にいるよう誘う。二人は刀の奪還について語り、李柰は自分が姜芥に敵わないことを認める。別れ際、李柰は慰めの言葉をかけることなく、ただ謝って去っていく。
李柰は家を出た途端、崔燦からソル師匠の容態が急変したとの連絡を受け、病院へ駆けつける。集中治療室から出てきた医師から最悪の事態を覚悟するように告げられ、李柰は悲嘆に暮れる。師匠の写真を握りしめ、刀を取り戻す決意を新たにする。
その後、「夕暮れを食べる」のシェフとして大会会場に現れた李柰は、牛肉料理の準備に集中する。見慣れた彼女の後ろ姿を見つめる姜芥は、上の空で競技に臨む。周囲は二人の活躍に期待を寄せている。
二人はそれぞれ渾身の牛肉料理を完成させ、李柰はシンプルな大根と牛肉のスープを添える。審査に入り、審査員たちはまず姜芥の作品を、続いて李柰の大根スープを味わい、二人を絶賛する。いよいよ投票となり、審査員たちは思い思いの作品に票を投じる。
第15話の感想
「スイート・トラップ」第15話は、様々な感情が交錯する切ない展開でした。崔燦は姜芥への想いを募らせる一方で、彼の真意を知り苦悩します。姜芥自身も李柰への想いを自覚しつつも、妹への罪悪感や兄としての責任感に揺れています。
特に印象的だったのは、ソル師匠と姜饈のやりとりです。師匠は自身の死期を悟り、姜饈に過去の執著を捨てるよう諭します。それはまるで、姜芥にも向けられたメッセージのようにも感じられました。姜芥はこれまで復讐に囚われていましたが、師匠の言葉は彼の人生における新たな転機を示唆しているのかもしれません。
李柰は師匠の容態急変という悲劇に見舞われながらも、料理人としてのプライドと師匠への想いを胸に、料理大会に挑みます。彼女のひたむきな姿は、周囲の人々に感動を与え、姜芥の心にも変化をもたらすのでしょうか。
つづく