あらすじ
第17話は、姜芥と李柰の物語です。姜芥は不慮の事故で怪我をし、二ヶ月間姿を消していました。彼は小さな食堂でアルバイトをして借金を返済し、そこで自分を認識している初老の男性に出会います。その間、李柰の経営するレストランは繁盛していましたが、姜芥の失踪が心に重くのしかかり、彼女は物思いに沈む日々を送っていました。
ある偶然から、李柰は姜芥の居場所を見つけ、彼と連絡を取ろうと試みます。しかし、以前の出来事が原因で姜芥は心を閉ざし、彼女との会話を拒みます。
それでも、葛群山の導きで二人は共に地方の調査へと向かうことになります。旅の途中、姜芥は依然として冷淡な態度を取り続けますが、李柰が積極的に話しかけることで、二人の間の雰囲気は少しずつ和らいでいきます。
ネタバレ
姜芥はまた厨房に戻ると、適当に料理をするおじさんを見つけた。料理人としてのプライドから、おじさんにダメ出しをするも、おじさんは聞く耳を持たず、「食えりゃいい」と一蹴。出て行こうとした姜芥は足を滑らせ転倒、腕を怪我してしまう。厨房の外では、料理人がいないことを心配する声が上がる中、おじさんは姜芥が料理できないと勘違いし、手伝いを命じる。姜芥はその隙にこっそり配送センターへ行き、自分の携帯電話を取り戻した。
二ヶ月後、李柰の店は大繁盛。毎日笑顔で忙しく接客している。仕事後、趙京京は李柰にインタビューのことを思い出させる。記者が突然過去の出来事について質問を変えたため、李柰は言葉を詰まらせてしまう。
姜芥が二ヶ月も行方不明だと知り、李柰は落ち込む。仕事後、姜饈の家を訪ねて姜芥の行方を尋ねるが、不在を確認して帰ろうとしたところ、姜饈に引き止められ、お酒を飲むことに。二人は酔っ払うが、李柰はなんとか意識を保ち、姜芥の情報を得ようとするも失敗。結局、姜饈を寝かしつけ、一人で帰る。
おじさんの家で二ヶ月間働いていた姜芥は、借金の取り立てにも動じず、きっちり返済、むしろ多めに支払う。おじさんは彼が姜芥だと気づき、二人は腹を割って話す。おじさんは姜芥が包丁を借りたいことを見抜き、わざと意地悪をしていたのだった。
一方、李柰と趙京京は食材の値上げ問題に対処するが、李柰は上の空で、姜芥のことを考えている。市場で価格が高すぎることに気づき、自ら調査することに。偶然にも、軽トラックを運転する姜芥を見つけ、興奮して趙京京に話すも、信じてもらえない。
姜芥が葛群山を探しに行ったと知った李柰は、翌日父親と一緒に行くことにする。しかし、途中で父親とはぐれてしまう。そして、道で姜芥に遭遇し、事情を説明する。前回の包丁事件以来、姜芥は李柰に冷たく、取り合おうとしない。
葛群山は李柰の来訪を歓迎し、一緒に食事をすることに。食事中、姜芥は相変わらず冷たい態度で、李柰を無視する。葛群山が姜芥に村の視察の案内を頼むと、姜芥は怒って葛群山と話をつけようとするが、面子を考えて承諾する。帰りの道中、李柰は興奮気味に姜芥に妹のことを話し始める。
第17話の感想
第17話は、姜芥と李柰のすれ違いが強調された、切ないエピソードでした。二ヶ月ぶりの再会にも関わらず、姜芥の態度は冷たく、李柰の必死の訴えにも耳を貸そうとしない姿は、見ていて辛かったです。前回の包丁事件が姜芥の心に深い傷を残したことが窺え、二人の関係修復にはまだまだ時間がかかりそうだと感じました。
一方、李柰は姜芥のことを一途に想い続け、行方を探し続ける姿は健気でした。仕事で忙しい中でも、姜芥のことを常に気にかけている様子が伝わってきて、応援したくなりました。趙京京とのやりとりも軽快で、二人の友情も微笑ましかったです。
また、姜芥が借金をきちんと返済するシーンは、彼の誠実さを改めて感じさせました。厳しい状況の中でも、責任感を持って行動する姜芥の姿は、彼の魅力の一つと言えるでしょう。軽トラックを運転する姿も新鮮で、新たな一面を見ることができました。
つづく