あらすじ
第18話は、李柰と姜芥の間の重要な会話が中心となります。物語の舞台は、陰気で湿っぽい洞窟の中。李柰は姜芥に謝罪し、許しを請おうとします。彼女は姜芥の生活を邪魔するつもりはなかったと説明し、彼が良い人だと認め、助けたいという気持ちを伝えました。
しかし、姜芥の態度は終始冷淡で、李柰の助けも同情も必要ないと明言します。そして、自分の選択を尊重し、二度と生活を邪魔しないようにと李柰に要求しました。
それでも李柰は、姜芥を助けたいという強い思いから、そばにいたいと懇願します。しかし、最終的には姜芥にきっぱりと拒絶されてしまいます。
深い失望の中、李柰は姜芥の決断を受け入れ、二度と邪魔しないと約束し、一人で洞窟を後にしました。残されたのは、後悔と重苦しい空気に包まれた幕切れでした。
ネタバレ
闇い湿った洞窟の中、李柰と姜芥は向かい合って座っていた。リナイの瞳には期待と不安が入り混じり、ジャンジエは冷淡な表情を浮かべている。
沈黙を破ろうと、リナイは語り始めた。「ジャンジエ、これまでの私の行いは間違っていたわ。でも、どうかチャンスをください。説明させて。」ジャンジエはすぐには答えず、リナイをじっと見つめ、何かを考えているようだった。しばらくして、ようやく口を開いた。「リナイ、君は僕とは違う。僕らの世界は違うんだ。もう僕の生活に踏み入らないでくれ。」
冷たく突き放す言葉に、リナイの瞳に苦痛の色がよぎったが、涙をこらえた。「分かってる。私たちの間にある溝も理解してる。でも、わざと邪魔をしたわけじゃないの。」リナイの声は震えていた。「ただ、あなたを助けたいと思った。あなたはいい人だと思うから。」
ジャンジエは首を振り、毅然とした口調で言った。「君の同情も、ましてや助けも必要ない。ここから出て行って、自分の生活を送ってくれ。」ジャンジエの拒絶に、リナイはひどく落胆した様子だったが、それでも食い下がった。「せめて、あなたが私を受け入れてくれるまで、ここに残って、お手伝いさせて。」
ジャンジエはリナイを見つめた。冷ややかな視線の奥には、葛藤が見て取れた。そして、ついに決断を告げた。「リナイ、君の好意はありがたいが、答えは同じだ。ダメだ。僕の選択を尊重して、もう来ないでほしい。」
その言葉を聞き、リナイの目には涙が浮かんだが、何とか平静を保ち、ジャンジエに深く頭を下げた。「ごめんなさい、ジャンジエ。あなたの言葉を忘れません。もう邪魔はしません。」そう言って、リナイは洞窟を出て行った。一人残されたジャンジエ。そこには、言葉にできない重苦しい空気が漂っていた。
リナイが去っていくシーンで幕を閉じるこの回は、視聴者に多くの想像の余地を残し、この葉わぬ恋に切ない思いを抱かせる。
第18話の感想
第18話は、李柰と姜芥の二人の関係性が決定的に変わってしまう、非常に切ないエピソードでした。洞窟という閉鎖的な空間の中で、二人の感情がぶつかり合い、互いの気持ちがより鮮明に描かれていました。
リナイの必死の訴えも、ジャンジエの心を動かすことはできませんでした。ジャンジエの冷たさは、彼自身の抱える闇の深さを表しているようにも感じられます。リナイを拒絶することで、自分自身を守ろうとしているようにも見えました。
つづく