あらすじ
第3話は、李柰と姜芥の交流が深まる様子と共に、李柰が料理の道を進む上での挑戦と成長を描いています。
冒頭、姜芥の突然の出現に李柰は驚きますが、その後の彼の優しい態度と、去り際の自信に満ちた様子が視聴者の好奇心を掻き立てます。料理を学ぶため、李柰は積極的に姜芥に近づき、厨房で働く機会を得ます。初めての料理作りでは困難に直面しますが、姜芥の指導によって自身の不足に気付きます。
仕事の後、姜芥は李柰を夕食に誘い、倉庫管理を任された本当の理由が、彼女の優れた嗅覚にあることを明かします。夕食後、李柰は趙京京からの不正競争の提案を断り、自分の力で道を切り開くことを決意します。
帰宅途中、李柰は偶然姜芥と出会い、彼は彼女の体調を気遣い、温かいスープを用意してくれます。翌日、李柰は姜芥と共に陳皮を買いに行き、そこで彼女の嗅覚が再び力を発揮します。
ネタバレ
李柰は姜芥に驚かされ、思わず立ち上がり文句を言う。しかし、今回は姜芥は優しく、用事を済ませると出て行った。外で、姜芥は照夜清家との提携が審査を通過するとの知らせを受け、自信を深める。
一方、料理を学ぶ機会を得られない李柰は、再び姜芥に近づくことを決意。料理コンテスト中、他の参加者とポジションを交換し、厨房へ。嬉々として姜芥に今日の料理を担当することを伝え、作業に取り掛かる。姜芥は見守りつつも自分の作業を進めるが、李柰はてんてこ舞い。何とか従業員用の食事を作り終え、皆からの賞賛を期待するも、味が薄いとの評価。そこへシェフが現れ、李柰は慌てて事情を説明するが、姜芥は皆の前で彼女のミスを指摘。師匠の失敗談を例に挙げ、事の重大さを李柰に悟らせる。
仕事後、李柰は著替えようとするが、電話を終えた姜芥に呼び止められる。借りを返す意味で食事に誘われ、承諾する。食事中、姜芥は李柰を倉庫担当にした理由を明かす。それは、彼女の優れた嗅覚で、テストで花椒の香りを識別できたからだと。食事後、李柰は偶然、ライバル店のオーナー趙京京と遭遇。趙京京は李柰を利用して姜芥を陥れようとするが、李柰は不正を嫌い、師匠を支えることを決意する。
店を出て、姜芥の言葉を思い返し考え込む李柰。突然の雨に見舞われ、傘を持たない彼女はバッグを頭上に掲げ歩く。すると、風邪を引かせまいとスープを届けに来た姜芥とばったり。李柰は五つ星ホテルのシェフから誘いを受けたことを伝える。姜芥は李柰を気遣う様子を見せる。
その後、李柰は姜芥を連れ、ある老人の十年物の陳皮を買いに行く。しかし、別の客と競合することに。李柰の嗅覚の助けを借り、本物の陳皮を見つけ出す。老人は李柰の嗅覚に負けを認め、3人は一緒に老人の家で調理をする。夕食後、李柰は友人から趙海洋が姜芥を避けているという話を聞き、疑問を抱く。
第3話感想
第3話は、李柰の成長と姜芥の温かさが際立つエピソードでした。料理コンテストでの失敗を通して、李柰はプロの厳しさを改めて実感します。周囲の期待に応えようと一生懸命な姿は応援したくなりますが、同時に、焦りからミスを犯してしまう未熟さも描かれており、等身大なヒロイン像が魅力的です。姜芥の的確な指導と、一見厳しいながらも李柰の才能を信じる温かい眼差しは、師弟関係を超えた絆を感じさせます。
特に印象的だったのは、雨の中、スープを届けに来た姜芥の姿です。李柰へのさりげない優しさは、二人の関係性の変化を予感させ、今後の展開への期待を高めます。また、ライバル店オーナー趙京京からの誘いを断る李柰の決断は、彼女の誠実さと芯の強さを示す重要なシーンでした。不正に手を染めず、自分の力で道を切り開こうとする姿勢は、視聴者に共感を呼び起こすでしょう。
十年物の陳皮をめぐるエピソードも興味深く、李柰の優れた嗅覚が再び物語の鍵となります。老人の家に招かれ、共に料理をするシーンは、ほっこりとした温かさを感じさせ、物語に彩りを添えています。趙海洋が姜芥を避けているという情報は、今後の波乱を予感させ、物語の伏線として効果的に機能しています。
つづく