あらすじ
第4話では、姜芥と趙京京のやり取りと、間近に迫った料理対決を中心に物語が展開します。
姜芥は趙京京にアワビを使った料理勝負を挑みます。そして、自分の父親がかつてわざと趙京京の父親に負けた事実を明かします。この告白は趙京京に大きな衝撃を与え、父親への疑念を抱かせると同時に、自分の実力を証明したいという強い思いを芽生えさせます。
一方、姜芥はアワビの入手で困難に直面しますが、李柰の助けにより、なんとかこの問題を解決します。二人は共に試行錯誤を重ね、料理の完成に向けて努力します。そして、李柰の提案でパッションフルーツを加えることで、料理は飛躍的に進化を遂げます。
このエピソードでは、姜芥の陰ながらの努力や、李柰との間に徐々に築かれていく信頼関係、互いに支え合う姿も描かれています。
そしてついに迎えた対決当日、両者は万全の準備を整え、審査員の評価を待ちます。
ネタバレ
姜芥は一人で料理大会会場に到著し、趙京京と出会う。京京の熱烈な歓迎にも、姜芥は冷淡な態度を崩さない。金主任も到著し、皆が挨拶を交わし、百川の優秀な料理人の話題で盛り上がる。そこで、京京が腕前を披露することになる。
京京はシェフ服に著替え、厨房へ。姜芥も後を追いかけ、アワビを使った料理対決を提案する。京京は自信満々に承諾するが、姜芥は去り際に、京京の父親がかつてわざと試合に負けたことを告げる。
衝撃を受けた京京は、父の料理を試し、真相を問いただす。父から愛情を受けずに海外へ送られた過去を思い出し、苦悩する。そして、姜芥に電話をかけ、正々堂々と勝負したいと伝える。
店に戻った京京は、真剣に試合の準備に取り掛かる。周囲は彼女の変化に驚くが、京京の強い意誌は皆の目に映る。
一方、姜芥は質の良いアワビを求めて市場へ。事情を聞いた老人はアワビを売ることを拒否する。 帰りの車中、李柰からの電話を受け、家の鍵の闇証番号を伝える。 しかし、大切な物を思い出し、急いで家に戻る。
家では、李柰が利用されていたことを既に知っていた。彼女は再び姜芥を助けたいと申し出るが、今度は見返りを求める。二人はアワビの入手方法を話し合い、姜芥は李柰に日暮れまでにアワビを買うように頼む。
李柰が一人で市場へ向かう間、姜芥は家で料理の研究をする。激しい雨の音を聞き、李柰の身を案じ、指を怪我してしまう。李柰がアワビと共に無事に帰ると、すぐに姜芥の傷の手当てをする。そして、二人は一緒にアワビ料理に取り組む。
何度試作しても、理想の味にたどり著けない。そこで、李柰はパッションフルーツを使うことを提案し、姜芥は試してみる。
しかし、過労の姜芥は倒れてしまう。李柰は彼をソファに寝かせ、姜芥の手に刻まれた厚いタコに触れ、彼の努力を知る。
ついに、試合当日。両者とも準備万端、アワビ料理を完成させ、審査員の前に差し出す。会場は緊張感に包まれ、全員が審査結果を待つ。
第4話 感想
第4話は、姜芥と趙京京、それぞれの料理人としてのプライドと葛藤が描かれた、見応えのあるエピソードでした。特に、趙京京の心の変化が印象的です。これまで、やや甘えの強いお嬢様キャラだった彼女が、父親の過去を知り、自分の力で道を切り開こうとする姿は、応援したくなるほど力強いものでした。姜芥に勝負を挑むシーンは、彼女の成長を象徴する名シーンと言えるでしょう。
一方、姜芥は相変わらずクールで謎めいた雰囲気を保ちつつも、料理への情熱と、復讐心以外の感情も垣間見えるようになりました。李柰との共同作業を通して、彼の隠された優しさや脆さが少しずつ露わになっていく過程は、今後の展開への期待を高めます。李柰自身も、ただ姜芥を利用するだけでなく、彼に惹かれているような描写が増え、二人の関係性がどう変化していくのか、目が離せません。
また、鮑魚という高級食材を巡るストーリーは、料理の奥深さを改めて感じさせました。単に美味しい料理を作るだけでなく、食材への敬意や、料理人としての哲学が重要であることが伝わってきます。パッションフルーツを使うという李柰のアイデアも斬新で、完成した料理がどのような味なのか、非常に興味をそそられます。
つづく