あらすじ
第5話は、姜芥がコンテストで優勝した後の出来事を描いています。審査員の決定的な一票が姜芥に入り、観客と李柰の喝采を浴びました。一方、趙京京は結果を受け入れつつも、未練と悲しみを抱えていました。そんな中、彼女は偶然、父親が過去の選択の真の理由を隠しているらしい会話を耳にし、さらに混乱と苦悩を深めます。
姜芥は李柰に、もうすぐここを離れることを告げます。李柰は将来への希望と不安を口にしました。姜家では、姜饈が料理長になることが決まり、家族間に亀裂が生じます。
こうした出来事の中で、姜芥と李柰の関係は深まっていきます。李柰の父親探しや病院での付き添いなど、様々な時間を共に過ごしました。これらの触れ合いを通して、姜芥は隠していた優しい一面を見せるようになり、李柰への想いが変化していくことに気づき始めます。
ネタバレ
第5話、姜芥は料理対決で趙京京を破り、観客の歓声に包まれました。李柰は喜びのあまり姜芥を抱きしめましたが、彼女は戸惑いを隠せません。敗北した趙京京は悔しさをにこらえ、勝利の証である包丁を姜芥に手渡しました。趙京京の弟子は師匠が真実を隠していたことに疑問を抱きますが、彼女の父親は、娘に真実を伝える必要はないと言い張ります。彼は「照夜清」のためではなく、母娘のために中国に残ったのだと。弟子は、師匠が師母のために残ったのだと仮論します。この会話を偶然耳にした趙京京は、長年父親が抱えてきた思いに戸惑いを覚えます。弟子は、師匠が誤解されるのを不忍に思い、京京と師母の照片をいつも持ち歩き、料理の勉強をしていたことを明かします。父親の深い愛情を知った趙京京は、それでもなお、長年のわだかまりを解くことができません。
姜芥は李柰に別れを告げますが、李柰は趙京京を心配します。姜芥は、聯盟主厨戦に勝つしかないと決意を新たにし、約束を守ることを誓います。李柰は、少しでも長く姜芥と一緒にいたいと思い、残業を提案します。鄭さんは、姜家に有名シェフの許康とコネクションを作るチャンスだと提案しますが、姜芥と李柰は関心を示さず、こっそり帰ろうとします。しかし、姜父が姜饈を姜家の新しい主厨に任命したと発表し、姜芥は驚愕します。李柰の父親が行方不明になったと知り、姜芥は捜索に協力することを申し出ます。二人は孤児院で李柰の父親を見つけ、姜芥は木に登って彼を救出します。李柰は感謝し、姜芥の濡れた髪を優しく乾かします。李柰は休暇を取り、姜芥を公園に誘います。姜芥は口では断りますが、結局誘いに乗ります。
李柰は父親と公園で過ごしていると、偶然姜芥と遭遇し、一緒に時間を過ごすことになります。楽しそうな李柰の姿を見て、姜芥はこっそり写真を撮ります。そこに李柰の弟弟子、崔燦が現れ、姜芥は嫉妬心を隠せません。李父が体調を崩した際、姜芥は冷静に李柰をサポートします。その後、姜芥は風邪を引いてしまい、李柰に病院へ連れて行かれます。強がる姜芥ですが、李柰の献身的な看病に、幼い頃の記憶が蘇り、彼への想いに気づき始めます。
一方、姜饈が姜家の新主厨になったことで、家族内に亀裂が生じます。特に次叔は激怒します。姜老爷子は姜饈が西江月に行かないことに腹を立て、姜醺の兄、姜旭陽は家族の不公平さに苦悩します。このエピソードは、登場人物たちの感情の進展だけでなく、家族内の権力争いも描き、今後の展開への伏線を張っています。
第5話 感想
第5話は、甘酸っぱいロマンスと家族の確執が複雑に絡み合い、今後の展開がますます気になるエピソードでした。姜芥と李柰の関係性の変化が特に印象的です。ライバルである趙京京との対決に勝利し、高揚感に包まれる姜芥。しかし、その喜びも束の間、李柰の父親捜索を通して、二人の距離は急速に縮まります。木に登って李父を救う姜芥の勇敢さ、そして濡れた髪を乾かす李柰の優しさ。一つ一つのシーンが二人の心の距離を縮めていく様子が丁寧に描かれており、見ているこちらも温かい気持ちになりました。
対照的に、姜家の内部では、姜饈が新主厨に就任したことで、新たな火種が生まれます。姜老爷子の怒り、次叔の不満、そして姜旭陽の苦悩。それぞれの思惑が交錯し、今後の波乱を予感させます。姜芥と李柰の穏やかな時間とは裏腹に、姜家の緊迫した状況が描かれることで、物語全体にメリハリが生まれていました。
また、趙京京と父親のエピソードも心に残りました。長年の誤解が解け、父親の深い愛情を知る趙京京。しかし、それでもわだかまりが完全に消えない複雑な心情が繊細に表現されていました。
つづく