あらすじ
李柰は仕事で、わがままな客である姜饈に出会います。彼女の要求に応えるため、李柰は個人的に彼女のために料理を作りますが、姜饈はそれを口実に病気のふりをして、兄である姜芥の李柰に対する態度を探ろうとします。このことに姜芥は不満を抱き、李柰を叱責します。
退院後、姜饈は李柰と嗅覚の勝負をしますが、李柰は負けてしまい、姜饈に嘲笑されます。
一方、李柰は姜芥と自分には過去の接点があるらしいことに気づき始めます。特に、児童養護施設で姜芥の幼い頃の写真を見た後、その確信を深めます。
その後、購入したハムに問題があり、児童養護施設の子どもたちが食中毒を起こしてしまいます。この事件はメディアに取り上げられ、李柰は未曾有の危機に直面することになります。
ネタバレ
姜芥は李柰が真剣に卵を食べているのを見て、崔燦以外に友達はいないのか尋ねます。李柰は大学に入ってから、李継東の病気のせいで友達とあまり連絡を取っていなかったことに気づきます。姜芥はさらに5歳の頃の親友を尋ねますが、李柰は覚えていないと答えます。これに不満を持った姜芥は李柰を怒らせてしまい、彼女は去ってしまいます。しかし、後で李柰は姜芥に傘をプレゼントし、彼はそれを大切にします。
ある日、李柰と姜饈はマンゴーを買いに行きます。李柰はマンゴーが新鮮でないことを見抜き、店主は最初は文句を言っていると思いましたが、切ってみると本当に腐っていました。李柰は姜饈に良い果物を買う場所を教え、自分の名前も伝えます。仕事中、李柰は指名客から料理を頼まれます。店長は断りますが、姜饈が李柰に頼み込み、彼女は仕方なく引き受けます。姜饈は料理に満足しますが、感想を聞かれた途端倒れてしまいます。姜芥が駆けつけ妹を病院に連れて行き、李柰はひどく心配します。
姜芥は姜饈がわざとやったことだと気づきます。妹は李柰が兄の恋人かどうか探ろうとしていました。姜芥は直接答えず、こんなことを繰り返さないよう警告します。姜饈は李柰のせいで兄に無視されていると感じ、不満を漏らします。姜芥は帰宅後、李柰を厳しく叱責します。
退院後、姜饈は李柰に嗅覚勝負を挑みます。目隠しで食材を当てるゲームです。李柰は姜饈に負け、料理の腕を馬鹿にされます。李柰は怒りますが、自分の腕を磨く必要があることも自覚します。崔燦は李柰に姜芥の過去、孤児院に預けられ、家族から才能がないと思われていたことを話します。しかし、李柰は姜芥を天才だと考えています。
その後、崔燦は”江湖の急用”で刀を残して去ります。李柰は嗅覚の訓練に励みます。袁記は姜芥たちにメニュー提供を停止すると告げます。李柰はハムの仕入れで業者の態度がおかしいことに気づきますが、理由は分かりません。姜旭陽は姜饈に姜芥にちょっかいを出すなと忠告しますが、彼女は聞き入れません。
その日の午後、孤児院から注文が入りますが、李柰は陶記でハムを仕入れることができず、他の店で購入します。鄭哥はこのことを偶然耳にし、密かに記録します。孤児院で姜芥の子供時代の写真を見た李柰は、二人が幼い頃から知り合いだった可能性に気づきます。姜芥も幼い頃、泥棒と間違われそうになった時に李柰に助けられたことを思い出し、感謝の気持ちを抱いています。李柰は孤児院での仕事の後、同僚が先に帰ったため、姜芥の車に乗せてもらいます。姜芥は冗談で自分のことを李柰の運転手だと言い、李柰は助手席に座ります。
しかし、孤児院に昼食が届いた直後、子供たちが食中毒を起こし、ニュースで大きく報道されます。誰かがネットに動画をアップロードし、李柰がハムの仕入れで私腹を肥やしたと非難します。突然の事態に、経験の浅い李柰は途方に暮れます。
第6話の感想
第6話は、李柰と姜芥の関係性が深まりつつも、新たな波乱が巻き起こる重要な回でした。特に、姜饈の存在が二人の関係に影を落とす様子が印象的です。妹の姜饈は兄への強い執著心から、李柰に敵意をむき出しにし、様々な嫌がらせを仕掛けます。マンゴーの件や、わざと倒れて李柰を困らせる様子からは、彼女の幼さや残酷さが垣間見えます。一方で、兄を想う気持ちも理解できるため、複雑な感情を抱かざるを得ません。
李柰は、そんな姜饈の攻撃にもめげず、持ち前の優しさと思慮深さで対応します。料理の腕を馬鹿にされても、自分の未熟さを認め、努力を続ける姿勢には好感が持てます。また、孤児院での出来事は、姜芥との過去の繋がりを闇示し、今後の展開への期待を高めます。姜芥が李柰に抱く感謝の気持ちは、単なる好意を超えた、深い絆を感じさせます。
食中毒事件は、物語に大きな転換をもたらす衝撃的な展開です。李柰の身に何が起きたのか、真実はどこにあるのか、非常に気になります。無実の李柰がどのようにこの困難を乗り越えていくのか、今後の展開から目が離せません。崔燦の不在や、ハム業者の不審な態度など、謎めいた要素も多く、物語はますます混沌としていきます。
つづく