あらすじ
第28話は、梁友安と宋三川の恋の進展、そしてテニスのツアー大会出場権を巡る様々な駆け引きを描いています。
梁友安は宋三川の誕生日を祝うため、わざわざクラブに戻り、黄憶珂からの挑戦にも臆することなく、実力と自信を見せつけます。宋三川は黄憶珂の好意をはっきりと断り、梁友安に告白し、二人の関係はより深まりました。
一方、梁友安は深圳最大のテニストーナメントに出場できるよう、様々な方法で宋三川をサポートしようとしますが、蒋傑の妨害に遭います。蒋傑の不満や皮肉にも屈せず、梁友安は宋三川を支え続け、最終的には高力からの取引を理念の違いから拒否します。
さらに、蒋焦焦も宋三川の出場権獲得のため、積極的に活動に参加し、兄弟の深い絆を見せています。
ネタバレ
梁友安は、宋三川の誕生日ケーキを手に、フライングディスク・クラブへ急いだ。喜ぶ三川の前に、黄憶珂が現れ、あからさまなアピールで牽製し始める。負けじと友安も応戦し、二人の間には火花が散る。自信満々の憶珂は華麗なフライングディスクの技を披露するが、留学中に鍛えた友安の腕前は一枚上手。憶珂は驚きを隠せない。
友安は急用でクラブに戻らなければならず、三川には仲間と誕生日を続けるように伝える。その隙に憶珂は二万元のレッスンカードを三川に渡すが、三川は既に好きな人がいると丁寧に断る。そして、ケーキを持って友安の元へ戻る。
クラブでは、友安が重要なイベントの企画に追われていた。戻った三川は、友安と誕生日を祝い、愛の告白と共に特別なフライングディスクをプレゼントする。友安が返事をしようとしたその時、アレックスから電話が入る。易速体育が深圳最大のテニストーナメントの冠スポンサーになったというのだ。三川のキャリアアップのため、友安はこの大会に彼を推薦することを決意する。
しかし、大会のワイルドカードを巡り、社内では意見が対立していた。蒋傑はスポンサー獲得のため鄭羅義選手に、高力は取引先の息子に渡したいと考えていた。膠著状態を打開するため、高会長は釣り勝負で決著をつけることを提案し、高力が勝利、ワイルドカードを手に入れる。
この知らせに、友安と三川は蒋傑を説得しようと試みるが、過去の友安の選択に不満を持つ蒋傑は拒否する。蒋傑の皮肉に、三川は友安を庇い、蒋傑の怒りを買う。しかし、既にワイルドカードは自分の手にはないと蒋傑は認めざるを得ない。友安は怒り、蒋傑を利己主義者だと非難し、三川と共にその場を去る。
落胆する二人だが、友安は三川に実力で出場権を勝ち取るよう励ます。一方、蒋傑は高力の計画を蒋焦焦に伝え、焦焦はすぐに友安に連絡する。友安は高力と取引できる可能性を探り始め、三川の出場資格獲得に奔走する。
第28話の感想
第28話は、三川と友安の愛が深まる一方で、プロスポーツ界の厳しい現実が突きつけられる、切ない回でした。二人の誕生日の甘い雰囲気は、ワイルドカード争いによって一変。純粋にスポーツを楽しむ三川と、ビジネスの駆け引きに翻弄される友安の対比が印象的です。
特に、憶珂の登場は友安の闘誌に火をつけ、フライングディスクの腕前を披露するシーンは爽快でした。しかし、その喜びも束の間、スポンサーやコネといった大人の事情が立ちはだかり、友安の努力は報われません。高会長の釣り勝負という突拍子もない展開には唖然としましたが、これもまた中国ビジネス界の独特な一面なのでしょうか。
蒋傑の頑なな態度は、彼自身の保身と焦りからきているように感じます。友安への複雑な感情も見え隠れし、今後の展開が気になります。三川は友安を支えようとしますが、まだ若く、大人の世界には太刀打ちできません。それでも、友安を信じ、自分の力で道を切り開こうとする姿は頼もしいです。
つづく