あらすじ
第35話は、梁友安と宋三川の恋愛模様と、彼らが直面する試練を中心に描かれています。
宋三川は試合で賞金を獲得し、リハビリセンターの費用を完済しただけでなく、今後の賞金も梁友安に預けたいと申し出ます。これは、彼女への信頼と支えの表れです。二人の関係はさらに深まり、宋三川は梁友安の家族にも受け入れられ、母親からも好意的に見られるようになります。しかし、梁母は二人の交際について、内心ではまだ不安を抱えています。
そんな中、彼らの関係に外からの圧力がかかり始めます。高力が宋三川を格安で契約しようとする動きや、梁友安が経営するトップ扣杀クラブへの投資家からの運営権拡大要求など、様々な問題が持ち上がります。
これらの外的要因が、梁友安と宋三川の間の誤解や口論の原因となり、最終的に宋三川は梁友安の負担を減らすため、自ら犠牲となり高力の条件を受け入れる決断をします。しかし、この選択が二人の間に不和を生み、一時的に別れることになってしまうのです。
ネタバレ
王雪蓉は梁友安に結婚していないことを冷やかしますが、そこに宋三川が現れ、友安を庇います。友安は三川を彼氏として紹介するも、雪蓉は二人の年齢差を嘲笑します。友安は言い返し、現れた梁樹の機嫌取りも無視して、三川と立ち去ります。友安は三川に感謝し、三川は同棲を提案、友安も承諾します。
その後、三川は試合で活躍し賞金を稼ぎ、リハビリセンターの費用を友安に返済し、更に今後の賞金も管理してほしいと銀行カードを渡します。友安は三川に自分で管理するように言い、新しい練習場を案内します。そして、週末の母親・劉悦梅の誕生日会に三川を招待します。三川はプレゼントと手料理を準備し、悦梅は彼の料理を絶賛、友安に泊まるよう勧めます。
三川が帰った後、悦梅は友安に梁桃の結婚式に出席したこと、以前訪ねてきた際に三川が隠れたこと、そして三川が友安に借金したことを責めます。友安は誤解を解こうとしますが、悦梅は二人の交際を認めず、三川の裏切りを心配し、過去の失敗を繰り返すのではないかと危惧します。友安は仮発し、家を飛び出します。
街をさまよう友安は、高力から以前の約束を守るよう連絡を受けます。帰宅すると、友安を探しに出ようとしていた三川と出会い、二人は抱き合います。一方、蒋焦焦は厦門での試合と新婚旅行の準備をし、蒋傑は焦焦に部屋を借りるよう促しますが、焦焦はホテル暮らしを提案します。試合シーズンは殆ど会えないため、梁桃も賛成し、二人は空港へ向かいます。
高力は三川を安く契約しようとしますが、友安は拒否します。高力は三川の成功はワイルドカードでの試合のおかげだと強調し、友安は検討すると答えます。三川は安従から悦梅との面会の様子を聞き、年齢差を気にしていることを知りますが、安従は気にしないよう慰めます。友安は重い気持ちで帰宅し、三川に問題を打ち明けます。三川は友安の負担を減らすため易速体育との契約を申し出ますが、友安は不公平な条件だと拒否します。三川もワイルドカードでの試合の重要性を改めて認識します。
友安は練習場を借りるも、投資家の李氏から運営権の要求を受け、拒否します。蒋傑から易速体育が投資に興味を持っていると連絡が来ますが、友安は金のために妥協したり運営権を放棄したくありません。帰宅後、三川に愚痴をこぼすと、焦焦と梁桃から高力がクラブの悪評を流していると連絡が入ります。
友安は蒋傑と高力が結託しているのではないかと疑い、直接問い詰めますが、蒋傑は高力が三川と契約すると言っていたことしか知らないと答えます。三川は妥協しようとしますが、友安は断固仮対します。蒋傑は高力の策略に気づき、彼に抗議しますが、高力は三川と契約し、蒋傑がクラブに投資する共同提案を持ちかけます。しかし、蒋傑はそのやり方を軽蔑します。
最終的に、三川は単独で高力と交渉し、代言契約を結びます。同時に、蒋傑の投資を邪魔しないよう警告します。友安は激怒し、三川のやり方を責め、高力の罠にハマっただけだと非難します。三川は自分が損しても友安が傷つくのは嫌だと訴えますが、友安は受け入れず、二人は大喧嘩し、別れます。三川は寮に戻り、そこで陳哲と再会、二人は一緒に酒を飲みます。
第35話の感想
第35話は、梁友安と宋三川の関係に大きな亀裂が生じたエピソードでした。これまで順調に見えた二人の関係が、高力という外部からの圧力と、劉悦梅の仮対という内部からの圧力によって、一気に崩れ始める様子が描かれています。
特に印象的なのは、宋三川が独断で高力と契約を結んだシーンです。彼は梁友安を守りたい一心で行動したのでしょうが、その行動が裏目に出て、かえって彼女を傷つけてしまう結果となりました。善意からの行動が、必ずしも良い結果に繋がるとは限らないという現実を突きつけられる、切ない場面でした。
また、劉悦梅の仮対も、二人の関係を悪化させる大きな要因となっています。母親としての心配からくる仮対とはいえ、友安にとっては大きな負担となっていることは間違いありません。二人の年齢差を気にしている様子からも、母親世代の価値観と、現代の価値観のギャップが浮き彫りになっています。
つづく