あらすじ
第13話は、蒼岐が黒甲軍を動員して唐門を攻めようとする計画を立てていたものの、林瀟瀟の説得により中止した出来事を中心に描いています。行宮内で体調を崩した葉兮は、蒼岐と意見の食い違いが生じ、自身の力を取り戻そうとした際に誤って負傷してしまいます。この過程で白岳は葉兮を間接的に助けますが、真意は謎に包まれています。一方、唐桓は葉兮と白岳に関する秘密を暴露することで両者の仲を引き裂こうとしますが、林瀟瀟に見破られ阻止されます。そして物語はクライマックスへ。白岳を巡る争いの中で、葉兮は自らの身を顧みず負傷した白岳を治療し、二人の複雑な関係性が垣間見えるシーンで幕を閉じます。
ネタバレ
行宮にて、白岳と蒼歧が話した後、蒼歧はすぐさま蕭山に黒甲軍を動員し唐門を攻めるよう命じました。しかし、林瀟瀟の進言で、葉兮自身の手で復讐する機会を奪うことになるのを懸念し、蒼歧は命令を撤回します。
一方、部屋で高麗人参と燕の巣を侍女から受け取った葉兮は、気分が悪くなります。見舞いに来た蒼歧は、葉兮にきちんと食べて体力を回復するよう促し、京城に戻って結婚式を挙げようと提案しますが、葉兮はそれを「足元を見る行為」だと仮発します。
それを廊下で耳にした林瀟瀟は、葉兮を後山の温泉へと案内します。途中、葉兮は林瀟瀟を帰らせ、護衛の寒姿だけを待たせます。一人で温泉につかった葉兮は、術で気を吸収しようとした際に吐血し、湯の中に倒れこみます。そこに偶然居合わせた白岳は、葉兮の命を軽んじる態度を嘲笑しますが、葉兮は仮応しません。白岳は彼女を突き放して立ち去ります。
部屋に戻った白岳は、背中の痒みに耐えかねていましたが、お茶を飲むと症状は消えました。後から林瀟瀟が葉兮に、男に騙されないように戒める物語を書こうとしていると話すと、葉兮は怒って起き上がりますが、白岳が彼女の気分転換のために仕組んだことだと知り、安堵します。
蕭山は蒼歧に、唐桓が葉兮の秘密について話したがっていると報告します。同時に、白岳は葉兮に昨晩の薬湯の理由を説明します。葉兮は白岳の病気を心配しますが、白岳は話をはぐらかしてその場を去ります。
蒼歧と会った唐桓は、暴雨梨花針と霹靂弾の製法を渡す代わりに、白岳が楓華穀の穀主であり、葉兮が草真経を持っていることを明かします。蒼歧は興味を示しませんでしたが、唐桓はさらに葉兮と白岳の秘密について言及します。そこに現れた林瀟瀟は唐桓の陰謀を暴き、火縄銃で暴雨梨花針の箱を破壊します。唐桓は退却を余儀なくされます。
行宮では、白岳が昨日の件で楚曜を睨んでいました。楚曜は昨日のお茶はただの降火茶だと説明し、林瀟瀟を連れて早くここを離れるよう勧めます。そこに蒼歧が駆けつけ、白岳と葉兮の関係を問い詰めます。二人は衝突し、黒甲軍も加わって白岳を包囲します。楚曜は林瀟瀟を連れてその場を離れます。
騒ぎを聞きつけた葉兮は外に飛び出し、矢で射られた白岳を見つけます。自身も痛みを感じながらも、葉兮は術で白岳を治療します。
第13話の感想
第13話は、陰謀と誤解が渦巻く、緊迫感あふれる展開でした。蒼歧の唐門攻撃計画は、林瀟瀟の機転によって阻止されますが、これは今後の波乱を予感させます。葉兮と蒼歧の結婚に対する温度差も顕著で、葉兮の蒼歧への不信感は拭えないままでしょう。
白岳の優しさは時折見られますが、謎めいた行動も多く、彼の真意は掴みづらいです。葉兮への薬湯や、唐桓との関係、そして蒼歧との対立など、白岳を巡る謎は深まるばかりです。葉兮は白岳の病気を心配するなど、彼への想いは揺るがないようですが、二人の関係の進展は依然として困難な状況です。
唐桓の闇躍も不気味です。暴雨梨花針と霹靂弾の製法の情報提供や、白岳と葉兮の秘密に関する発言は、物語に大きな影を落とします。林瀟瀟の活躍で一時的に退却させられますが、彼の存在は今後も脅威となるでしょう。
つづく