あらすじ
第一話では、草廟村の少年、張小凡の平凡な生活が突如として激変する様が描かれています。
張小凡は親友の林驚羽と古寺で遊んでいたところ、謎の人物、普智に出会います。普智は煉血堂の襲撃によって負傷したことを二人に告げます。
その夜、林驚羽が廃寺に連れ去られるのを目撃した張小凡は、廃寺で普智が林驚羽の毒を治療している場面に遭遇します。その後、普智は煉血堂の高手と激戦を繰り広げ、自らの畢生の功力と噬血珠を張小凡に託し、秘密を守るよう言い聞かせます。
しかし、不幸なことに草廟村の村人たちは惨殺され、生き残ったのは張小凡と林驚羽の二人だけでした。二人は青雲門の田不易に救われ、青雲山へと連れて行かれます。林驚羽はその才能を見込まれ蒼松道長に弟子入りしますが、張小凡は田不易の門下に入ることになります。
田不易は当初、張小凡のことをあまり気に入っていませんでしたが、彼の料理の腕前を味わってから態度を軟化させます。そして、復讐の道は戾気に満ちたものであってはならないと諭します。
ネタバレ
神州の大地、正道と魔道は対立していた。正魔大戦は青雲門の勝利に終わったが、魔教は諦めていなかった。
物語は草廟村から始まる。村人たちは質素な生活を送っていた。張小凡という少年は、いつも仲間と遊んでいた。ある日、かくれんぼをしている最中、林驚羽が突然張小凡を襲った。その時、手に怪我をした謎の男が現れ、林驚羽に邪気があると指摘した。この男は天音閣の普智で、煉血堂に襲われて毒を受け、ここで療養していた。
夜、小凡は家に帰ると首に赤い痕があることに気づいた。夜中、彼は林驚羽を連れ去った者を尾行し、廃寺にたどり著いた。普智は林驚羽が七尾蜈蚣の毒に侵されていることを発見し、治療しようとした。普智は張小凡に外に出ないように言ったが、自身は噬血珠を奪いに来た煉血堂の高手と激戦を繰り広げた。張小凡は普智の身を案じて外に出た。普智は辛うじて敵を撃退したが、重傷を負った。普智は二人を青雲山に送り届けて命を救うことを決意し、臨終前に功力と天音の功法を張小凡に伝え、噬血珠を託し、秘密にすることと危機に瀕しない限りその力を使わないように言い聞かせ、張小凡を気絶させて立ち去った。
その後、煉血堂の高手が村を襲撃し、張小凡と林驚羽は目を覚ますと家族が惨殺されているのを目の当たりにし、悲しみに暮れた。
青雲門の田不易が駆けつけ、二人を山に連れて行った。掌門は蕭逸才に二人を数人の師匠に会わせるように指示した。張小凡の叔父は幽霊と勘違いして襲いかかってきた。林驚羽は真人に公正な判断を求めた。尋問に対し、張小凡は普智の遺言に従い、ほとんど何も知らないと答えた。
掌門は魔教の仕業だと推測した。蒼松道長は林驚羽の才能の高さを買って弟子にした。張小凡については、道長たちは悩んだ末、田不易の弟子にすることにした。
張小凡は田不易と共に大竹峰へ行き、田霊児が師兄たちの仁義礼智信を紹介した。田不易は張小凡に不満だったが、蘇茹は宋大仁に張小凡の休息の手配をさせた。宋大仁は張小凡に料理で師匠の機嫌を取ることができることを教えた。
夜、張小凡は噬血珠を捨てようかと考えていた時、林驚羽に出会った。その時、煉血堂の高手が奇襲してきた。林驚羽は張小凡を守って重傷を負った。田不易が駆けつけ攻撃を防ぎ、黒衣人と互角に戦ったが、蒼松道長の助けもあって撃退した。
田不易は元々張小凡に不満だったが、彼が勝手に下山したことでさらに不機嫌になった。しかし、張小凡の作った料理を味わった後、態度は少し軟化した。田不易は張小凡に入門した理由を尋ね、復讐のためだと知ると、邪気を抱いて修行するなと警告し、さもなければ村を襲った者と変わらないと諭した。
第1話の感想
「青雲誌~天に誓う想い~」第1話は、今後の物語を予感させる引き込まれる展開でした。平和な草廟村の日常から一転、魔教の襲撃による悲劇、そして主人公・張小凡の運命が大きく動き出す様は、視聴者の心を掴んで離しません。
特に印象的なのは、張小凡と林驚羽の対比です。幼馴染でありながら、正仮対の道を歩むことになる二人の運命は、今後の物語の大きな軸となるでしょう。明るく純粋な張小凡が、復讐心と向き合いながらどのように成長していくのか、期待が高まります。
また、謎めいた普智の存在も気になります。重傷を負いながらも張小凡に功力を授け、物語の鍵となる噬血珠を託す彼の真意とは何なのか。今後の展開で明らかになるであろう彼の過去や目的にも注目したいです。
つづく