あらすじ

第四十六話は、張小凡ちょうしょうはんと魔教との対立を中心に展開します。小凡しょうはんは師匠の田不易たふえきに、魔教が攻撃を仕掛けてくる可能性があると報告し、昨夜幽姫ゆうきに流波山を離れるよう説得されたことも打ち明けました。田不易たふえきはその後、他の正道の人々と対策を協議します。

夔牛が出現し、黒い煙が辺りを覆い尽くすと、小凡しょうはん田霊児でんれいじ陸雪琪りくせつきたちと共に現場へ急行します。そこで彼らは、鬼王 おにおう碧瑤へきようが指揮する黒い毒虫の襲撃を受けます。小凡しょうはんは一人で十人の敵を相手に法陣を破り、天書の力で夔牛を抑え込み、皆を救います。

しかし、このことが青雲門せいうんもん小凡しょうはんへの疑念を抱かせ、天音閣のスパイか、あるいは魔教と繋がっているのではないかと疑われるようになります。それでも田不易たふえき小凡しょうはんの味方として毅然とした態度を崩さず、自分の弟子であることを主張し、他者の疑念を退けます。

掌門や他の首座たちが小凡しょうはんをどう扱うべきか議論する中、田不易たふえき小凡しょうはんの処遇は自分が責任を持つと約束し、感情が高ぶった際には、小凡しょうはん碧瑤へきようを殺して潔白を証明するよう求めます。青雲門せいうんもんの中で大きなプレッシャーに晒される小凡しょうはんですが、それでも自分の信念を貫き、約束を裏切ろうとはしません。

ネタバレ

翌朝、張小凡ちょうしょうはんは師匠の田不易たふえきに魔教が本日行動を起こす可能性があると報告し、昨夜、魔教朱雀聖使の幽姫ゆうきが訪ねてきて流波山を去るよう促されたことを伝えました。田不易たふえき小凡しょうはんの成長を認め、田霊児でんれいじに負傷した小凡しょうはんの世話を任せ、蒼松そうしょうらと対策を協議しに行きました。

程なくして、夔牛が出現し、黒い煙を伴って現れ、小凡しょうはんは不安を感じます。田霊児でんれいじと共に様子を見に行った小凡しょうはんは、途中、陸雪琪りくせつき法相ほうそう に遭遇します。陸雪琪りくせつき小凡しょうはんを山に一人残したことを謝罪しました。黒い煙が濃くなるのを見た四人は急いで現場へ向かいます。

その時、田不易たふえきら正道の人々は幽姫ゆうきと交戦していましたが、幽姫ゆうきは突如撤退。蒼松そうしょうは念のため、その場に法陣を張ることにしました。遠くから鬼王 おにおう碧瑤へきようが様子を窺っており、碧瑤へきよう小凡しょうはんの身を案じていました。

田霊児でんれいじ陸雪琪りくせつきは戦闘に加勢に向かい、小凡しょうはんには傍観するように言います。秦無炎しんむえん鬼王 おにおうは法力を高め、大量の黒い毒虫を放ちました。蒼松そうしょうは計略にはまったことに気づき、青龍せいりゅう幽姫ゆうきも攻撃に加わります。張小凡ちょうしょうはんは毒虫に対抗するため姿を現し、皆を閉じ込めていた法陣を破り、正道側が仮撃できるようにしました。

鬼王 おにおう小凡しょうはんに計画を邪魔されたことに激怒し、法力を高めて夔牛を召喚しますが、黄鳥こうちょう小凡しょうはんを守ります。小凡しょうはんは天書の力を使い、万滅心鍾で夔牛を鎮圧し、皆を驚愕させます。上官策じょうかんさく小凡しょうはんがなぜ天音閣の武功を使えるのか疑問を抱きます。

夔牛が鎮圧されたのを見た鬼王 おにおうは、配下を引き連れ撤退します。小凡しょうはんは体力を使い果たし倒れ、田不易たふえきは彼を連れ帰り静養させます。周囲の疑念に対し、田不易たふえき小凡しょうはんが自分の弟子であることを強調し、誰にも渡さないと断言します。

青雲門せいうんもん掌門の前で、各首座は張小凡ちょうしょうはんの処遇を議論します。蒼松そうしょう小凡しょうはんが魔教と関係しているとして処罰すべきだと主張しますが、田不易たふえき小凡しょうはんが幾度も同門を救った功績を挙げます。掌門は天音功法の出所を明らかにすべきだと考えますが、田不易たふえきは問い詰めれば逆効果だと主張します。最終的に、掌門は田不易たふえき小凡しょうはんの処遇を一任します。

非難される中、小凡しょうはんは台所で師母に皆のために料理を作りたいと告げます。このような機会はもう多くないだろうからと。食事中、小凡しょうはんは自分を庇うために朝陽峰の人々と衝突した師兄たちを目にします。田不易たふえき小凡しょうはんに事情の説明を求めますが、小凡しょうはん普智ふちから功法を授かったことは言えず、青雲門せいうんもんを裏切っていないと誓うことしかできません。田不易たふえき小凡しょうはん鬼王 おにおう宗と無関係であることを誓わせ、潔白を証明するために碧瑤へきようを殺すよう命じます。

第46話の感想

第46話は、張小凡ちょうしょうはんの葛藤と成長が際立つ、非常に緊迫感のあるエピソードでした。魔教の策略によって窮地に立たされた正道勢力を、小凡しょうはんが天書の力を用いて救うシーンは圧巻。特に、巨大な夔牛を万滅心鍾で鎮圧する場面は、視覚的にも迫力があり、彼の秘めた力の大きさを改めて感じさせられました。

しかし、その力こそが、彼を更なる苦境へと追い込んでいく皮肉も描かれています。天音閣の功法を使用したことで、同門からの疑念と非難に晒される小凡しょうはん。師匠である田不易たふえきは彼を庇いますが、蒼松そうしょうをはじめとする他の首座たちの目は厳しい。そして、潔白を証明するために碧瑤へきようを殺せという、田不易たふえきのあまりにも残酷な命令。小凡しょうはんの心は、正道と魔教、そして愛する者との間で大きく揺れ動きます。

つづく