あらすじ
第26話では、米大郎の病状が悪化し亡くなったと思われましたが、実は韓四によって薬で仮死状態にされていました。蘇南瑾は米大郎の死を喜びますが、王文度は米大郎をスパイだと決めつけ、裴行倹を逮捕する口実とします。琉璃はこの事態を知ると、民衆を集め、血判によって裴行倹への支持を集めます。その結果、麴崇裕は裴行倹を釈放せざるを得なくなります。
釈放された裴行倹は琉璃と再会し、米大郎が実は生きていることを知ります。一方、阿紅は麴崇裕の性的嗜好に関する噂を払拭しようとしますが、張敏娘が阿紅に濡れ衣を着せようと、口論の末にわざと転倒します。しかし、琉璃と麴崇裕の信頼によって、最終的に事態は収束します。
ネタバレ
米大郎の病状が急変し、琉璃の頼みで韓四が治療を試みるも、蘇南瑾の目の前で息を引き取った。蘇南瑾は内心喜び、琉璃の口の上手さを嘲笑う。
一方、王文度は米大郎を笪篤城のスパイだと告発し、裴行倹を西州へ連行、麴家の力を借りて処罰しようと企む。白三娘と安三娘から事情を聞いた琉璃は、裴行倹を守るために行動を開始する。
白三郎たちは出発する際、小檀から阿成の安否を聞かれ、白三郎は小檀の阿成への想いを察し、阿成は無事であり裴行倹と共にいると伝える。
夜、琉璃は裴行倹のための嘆願書を作成し、西州の民衆は知らせを聞いて署名に集まる。韓四を筆頭に血判で万民書を作成する中、琉璃は皇帝に提出するものだと念押し、辞退も可能だと伝えるが、誰も去ろうとはしなかった。民衆の血判による万民書に琉璃は深く感動する。
この事態を受け、麴崇裕は翌日、裴行倹を釈放する。激怒した蘇南瑾は麴崇裕を問い詰めるが、麴崇裕は万民書を見せ、今は裴行倹を裁くことも、閉じ込めることもできないと説明する。琉璃も裴行倹を投獄するなら、民衆を率いて都へ行き皇帝に直訴すると主張する。麴崇裕は朝廷を騒がせるなと蘇南瑾を戒め、蘇南瑾は王総管に報告するため引き下がる。
釈放された裴行倹と琉璃は抱き合い、琉璃は米大郎が実は生きており、韓四の薬で仮死状態になった後、二日で蘇生したことを明かす。
裴行倹が帰宅した日、多くの人々が見舞いに訪れるが、麴崇裕の姿はなかった。阿紅は二日待って麴崇裕に会うが、すぐに立ち去られてしまう。追いかける阿紅に、麴崇裕は女性が好きではないと告げる。その後、琉璃から、麴崇裕が面倒を避けるためにそうしたのだと聞いた阿紅は、喜び勇んで張敏娘に伝える。
後日、阿紅は寺で、麴崇裕が男性を好むという噂は嘘だと訂正するが、張敏娘はそんなことを言っていないと言い張り、二人は口論になる。張敏娘は阿紅に突き飛ばされたと偽り、倒れる。
琉璃は韓四と共に張敏娘を見舞うと、そこには麴崇裕もいた。阿紅は慌てて突き飛ばしていないと説明する。琉璃は韓四に張敏娘の怪我を見させ、麴崇裕は阿紅の言葉を信じると言い、張敏娘は侍女が大袈裟に言ったのだと責める。阿紅は麴崇裕を見て微笑み、一件落著となる。
第26話の感想
第26話は、ハラハラドキドキの展開から心温まるシーン、そしてコミカルな場面まで、様々な要素が詰まった見応えのあるエピソードでした。米大郎の突然の病状悪化と死は衝撃的でしたが、実は生きていたというどんでん返しには安堵しました。琉璃の機転と行動力、そして西州の民衆の裴行倹への厚い信頼が、彼を救う力となったことが印象的です。血判による万民書の作成シーンは、民衆の強い意誌が感じられ、胸を打たれました。
特に、琉璃と裴行倹が再会し抱き合うシーンは、これまでの苦難を乗り越えた二人の絆を感じさせ、感動的でした。一方、阿紅と麴崇裕、そして張敏娘の三角関係は、コミカルな展開で物語に彩りを添えています。麴崇裕の女性嫌いを誤解した阿紅の慌てぶりや、張敏娘の芝居がかった行動には思わず笑ってしまいました。
つづく