あらすじ
第六話では、大長公主の退去後、琉璃が見事に一族内のいざこざを収め、皆から認められる様子が描かれています。裴行倹は琉璃を支持しますが、琉璃は彼が何か大きなことを隠していると感じ取ります。洛陽の荘園の管理人は、大長公主との関係を避けるため、身契を琉璃に渡したいと申し出ます。琉璃は荘園を売却することを提案し、最終的に大長公主が購入に同意します。蘇定方が都に戻り、裴行倹は彼と政局について話し合い、武昭儀が皇后になることへの懸念を表明します。夜、裴行倹は宮中に召し出され、武昭儀を皇后に立てることに反対したため、西州へ左遷されることになります。最後に、裴行倹が戻り、琉璃は彼と共に西州へ行くことを決意します。
ネタバレ
第六話、大長公主の策略によって、琉璃は他の夫人たちからの難題に直面する。しかし、琉璃は持ち前の知恵と誠実さで、財産を私用せず、宗族の科挙を支援し、すべての支出を公開すると約束し、信頼を勝ち取る。裴行倹は琉璃を賞賛するも、他人の目を気にしすぎるなと諭す。
一方、洛陽の荘園から身契を持った下人たちが送られてくる。彼らは元は大長公主の所有で、琉璃に管理を任せるという。老荘頭によると、彼らの家族は河東公府に抑えられており、忠誠を保証されているとのこと。琉璃は事態を打開するため、荘園を売却することを提案。周囲の仮対を押し切り、大長公主が購入するなら適切な価格で譲るとまで言い切る。阿盧の助言もあり、武昭儀の皇后即位の可能性を考慮した大長公主は、購入に同意する。
蘇定方の凱旋を裴行倹が出迎え、朝廷内の権力争いの現状を知る。蘇定方は裴行倹に己の信念に従うよう促し、大きな影響を与える。帰宅後、裴行倹は字帖の臨書をやめ、琉璃を不安にさせる。話し合いの結果、裴行倹は思いを共有することを約束する。
夜、武昭儀の母に関する知らせが届き、裴行倹は宮中へ召集される。予期していた裴行倹は急いで準備を整える。宮中にて、聖人は噂を聞きつけ、裴行倹を疑う。裴行倹は武昭儀を皇后にするのは国のためにならないと正直に諫言し、聖人の怒りを買い、西州へ左遷されることに。しかし、聖人は最後に武昭儀の面相について尋ね、裴行倹は再び本心を述べ、さらに聖人を激怒させる。
帰宅した裴行倹を待っていたのは、すべてを察知し、西州行きの準備を進める琉璃だった。二人は抱き合い、琉璃は武昭儀に別れを告げたいと申し出る。琉璃の理解と支えに感動した裴行倹は、二人で西州へと旅立つ。
第6話の感想
第6話は、琉璃と裴行倹の絆の強さが試される、そして二人の未来への覚悟が明確になる重要なエピソードでした。大長公主の策略によって窮地に立たされた琉璃ですが、持ち前の賢明さで危機を乗り越え、夫としての裴行倹の信頼を更に勝ち得ます。彼女の聡明さと誠実さは、周りの人間だけでなく、視聴者をも魅瞭するでしょう。
一方、裴行倹は己の信念と現実の間で葛藤します。蘇定方の言葉に後押しされ、ついに自分の進むべき道を決断します。聖人への諫言は、彼の正義感と勇気を示すものでしたが、同時に彼の立場を危うくするものでもありました。それでも信念を曲げない彼の姿は、賞賛に値します。
特に印象的だったのは、左遷が決まった後、裴行倹と琉璃の抱擁のシーンです。言葉は少なくても、二人の強い信頼関係と深い愛情が伝わってきました。琉璃は、裴行倹の苦悩を理解し、支えようとする姿は、まさに理想の妻と言えるでしょう。西州行きという困難な状況を共に乗り越えようとする二人の姿は、今後の展開への期待を高めます。
つづく