比武大会が終わり、皇帝は御花園で李恪が太子に剣を突きつけようとする場面を目撃し、厳しく製止した。比武でのいざこざの真相を察していた皇帝は、皇子たちを大目に見、その場を収めた。
楊貴妃は李恪に比武で太子に負けよと念押ししていたが、太子に挑発された李恪は勝利してしまった。李恪は、自分への侮辱は我慢できても、母である楊貴妃への侮辱は許せないと憤慨した。楊貴妃は息子の言葉に心を打たれた。
武如意は書斎で皇帝と出会い、言葉を交わした。武如意は瑠璃宴でなぜ外国の使節と唐の賢者たちが競い合わなければならないのか理解できずにいた。皇帝は、瑠璃宴での比試は唐の威光を示し、諸国に唐の力を認めさせるためのもので、常に唐が勝利してきたと説明した。
瑠璃宴の前日、各国使節が唐に到著した。その中で、倭国から来た第一碁士の物部天守は、唐最強の碁士との対局を申し出た。楊貴妃は、美貌の男である物部天守に唐の男が負ければ国の威信に関わり、勝っても倭国の勢いを増長させるだけだと頭を悩ませた。最終的に、碁力の高い徐慧が、冷暖玉の碁石を持つ物部天守と対局することになった。
徐慧は物部天守の碁局を破るため、博学の李淳風道士に教えを乞うた。部屋に戻った徐慧は、寝食を忘れて碁局の研究に没頭した。武如意は傍らで待ち続け、ついには眠ってしまった。ついに徐慧は碁局を解き明かし、武如意に解説した。
瑠璃宴当日、徐慧は雲錦の衣装をまとい、武如意は意外にも男装で現れた。武如意は楊貴妃から贈られたフランク扇を徐慧に贈り、幸運を祈った。武如意と徐慧が闕楼で瑠璃宴に参加すると、楊貴妃は徐慧が持つフランク扇を見て驚き、すぐに表情を整え、扇と衣装がよく価合うと褒めた。
第13話の感想
第13話は、武如意と徐慧の友情、そして宮廷内の複雑な人間関係が描かれた見 engaging なエピソードでした。特に印象的だったのは、徐慧が国の威信を背負い、倭国の碁士・物部天守との対局に挑むシーンです。寝食を忘れて碁局の研究に没頭する徐慧の姿からは、彼女の責任感と強い意誌が感じられました。武如意が贈ったフランク扇は、二人の友情の証であり、徐慧にとって大きな心の支えになったことでしょう。
また、李恪と太子の確執、楊貴妃の思惑など、宮廷内の権力争いも緊張感を高めていました。李恪は、母への侮辱を許さないという強い信念を持つ一方で、太子との対立を深めていく様子が描かれており、今後の展開が気になります。楊貴妃は、息子の李恪を皇位に就けたいという野心を抱きながらも、複雑な状況に翻弄される姿が印象的でした。
つづく