武如意は劉賢妃が階段から落ちた現場を目撃し、楊淑妃とは無関係で、劉賢妃自身の過失だと説明した。しかし、韋貴妃は新入りの才人である武如意に仮抗されたことに腹を立て、密かに彼女に敵意を抱く。
侍医の診断で劉賢妃は二度と子供を産めない体になった。李世民はこのことを知り、韋貴妃はすかさず楊淑妃が劉賢妃を突き落としたのだと讒言するが、李世民は信じなかった。
韋貴妃は劉賢妃の部屋を訪れ、子供を産めない女は後宮で生きる価値がないと冷酷に嘲笑した。既に傷ついていた劉賢妃は、この仕打ちに絶望する。
才人たちは泣き声と猫の鳴き声を聞き、劉賢妃の部屋からだと気付く。ほどなく劉賢妃は首を弔って死んでいるのが発見された。李世民と楊淑妃は彼女の死を悼み、焼香した。しかし、韋貴妃は劉賢妃の死に同情するどころか、他の妃嬪たちの涙を嘲笑った。
劉賢妃の自殺は才人たちの間にも広がり、宮廷の恐ろしさを改めて知る。趙司楽は彼女たちに動揺せず、舞の練習に集中するよう諭した。蘭陵王入陣曲の解釈をめぐり、武如意と蕭薔は意見が対立する。プライドの高い蕭薔は武如意を平手打ちしようとするが、徐恵に止められる。才人たちは、蕭薔も劉賢妃と同じ運命を辿るのではないかと噂した。
武如意と徐恵は、ある事情で遅刻し、舞の審査に滑り込んだ。趙司楽は二人を中に入れず、大量の洗濯物を押し付けた。洗濯の途中で審査のことを思い出し、慌てて戻る途中、彭婆婆に出会う。彼女たちは老婆の荷物運びを手伝うが、それは骨壷だった。彭婆婆は「いずれ皆こうなる」と言い、二人は驚き逃げ出した。
第2話 感想
第2話は、後宮の残酷さと権力争いの恐ろしさをまざまざと見せつけられるエピソードでした。特に韋貴妃の冷酷な言動は、見ているこちらが震え上がるほど。劉賢妃の悲劇は、彼女自身の弱さだけでなく、韋貴妃のような権力者をはじめとする宮廷の複雑な人間関係が生み出したものと言えるでしょう。
武如意は、まだ経験の浅い才人でありながら、正義感と勇気を持って行動します。劉賢妃をかばう場面や、蘭陵王入陣曲の解釈をめぐり蕭薔と対立する場面は、彼女の芯の強さを表しています。今後、宮廷内でどのような困難に立ち向かい、成長していくのか、非常に楽しみです。
つづく