媚娘びじょう徐慧じょ・けいは、ある誤解から大喧嘩をしてしまい、長年の友情に亀裂が生じます。その後、武媚娘びじょう蕭薔しょう・ちょう徐慧じょ・けいを陥れる相談をし、実際にいくつかの策略を練りますが、決定的な行動には出ません。

宮中では徐慧じょ・けいに対する悪評が広まり、蕭薔しょう・ちょう徐慧じょ・けいを「下女」呼ばわりし、韋貴妃い・きひもそれに同調します。ついには皇上までもが徐慧じょ・けいに偏見を持つように。間もなく、武媚娘びじょうは四妃の筆頭に昇格する一方、徐慧じょ・けい才人さいじんに降格され、さらに武媚娘びじょうの侍女にさせられてしまいます。立場が逆転したことで、武媚娘びじょう徐慧じょ・けいに冷酷になり、たびたび暴言を浴びせ、手を上げることも。皇上も徐慧じょ・けいを「犬畜生」と罵り、徐慧じょ・けいの心は深く傷つきます。

ある時、徐慧じょ・けいは偶然にも皇上が武媚娘びじょうの寝所にいる場面を目撃してしまい、皇上の怒りを買います。徐慧じょ・けいは皇上に蹴られ、罵倒され、ボロボロの布団で外で寝ることを余儀なくされます。武媚娘びじょうから与えられる食事も粗末なものばかりで、徐慧じょ・けいの生活は困窮を極めます。

過酷な日々の中で、徐慧じょ・けいは武媚娘びじょうと姉妹のように固い絆で結ばれていた過去を思い出します。今の境遇との落差に、彼女の心には癒えることのない深い悲しみが刻まれます。今後、徐慧じょ・けいがこのまま耐え忍ぶのか、それとも現状を変えるために行動を起こすのか、その行方はまだ分かりません。

第34話の感想

第34話は、武媚娘びじょう徐慧じょ・けいの友情が崩壊する悲劇的なエピソードでした。これまでの二人の親密さを考えると、些細な誤解からここまで大きな亀裂が生じてしまうのは、見ていて辛いものがありました。特に、武媚娘びじょうが権力を手に入れるにつれて冷酷になっていく様子は、心が痛みます。

蕭薔しょう・ちょう韋貴妃い・きひの扇動も、二人の仲を裂く一因となったことは間違いありません。彼女たちは、武媚娘びじょうの嫉妬心を巧みに利用し、徐慧じょ・けいを陥れることに成功しました。皇上が徐慧じょ・けいに偏見を持つようになったのも、彼女たちの策略によるものなのでしょう。

つづく