武如意ぶ・にょい掖庭えきていで骨壺を運ぶ老婆に出会い、挨拶をするも、老婆からは敵意を向けられる。如意は老婆の傍を離れようとせず、しまいには老婆を怒らせて気を失わせてしまう。

如意が老婆の落とした薬瓶を拾おうとしたその時、羅将軍らしょうぐんが薬瓶を踏みつける。如意がどかせと頼むも、羅将軍らしょうぐんは拒否。掖庭えきていのボスである羅将軍らしょうぐんは、子分たちに如意を襲わせるが、如意は洗濯板で応戦し撃退、老婆に薬を飲ませる。

韋貴妃い・きひの命令で如月の顔を傷つけようとする羅将軍らしょうぐんは、如意が皿洗いをしている隙に子分と共に襲いかかる。しかし、老婆がそれを阻止。羅将軍らしょうぐんは老婆に構うなと吐き捨てるが、掖庭えきていで恐れられる老婆は、管理の宦官さえも畏怖する存在。老婆は手にした刃物で自らの腕を切りつけ、如月に手を出せば自害すると脅す。出血する老婆を見て、羅将軍らしょうぐんはやむなく手を引く。

一方、徐慧じょ・けいは侍寝に呼ばれ、博識で聡明な彼女は李世民り・せいみんと囲碁を打つ。その腕前に感心した李世民り・せいみん徐慧じょ・けいに好意を抱き、間もなく徐慧じょ・けいは金銀財宝を賜り婕妤しょうよに封じられる。それを妬む蕭薔しょう・ちょうは、徐慧じょ・けいに激しい憎悪を燃やす。

徐慧じょ・けい掖庭えきていの配膳係に賄賂を渡し、如意に食事と手紙を届けるよう頼む。手紙には亥の刻に掖庭えきてい南東門で会うように書かれていた。如意は喜んで弁当箱を開けると、中には紅焼肉と青菜。肉を野良猫に与えると猫は死んでしまい、如意は驚き食事を落とす。

実は劉司薬りゅうしやくが食事に毒を盛っていたのだ。徳妃とくひは彼女の独断を叱責し、二度とこのようなことをしないよう警告する。夜、如意と徐慧じょ・けい掖庭えきてい南東門で落ち合い、壁越しに会話をする。如意は食事に毒が入っていたことを徐慧じょ・けいに伝え、宮中での安全に注意するよう忠告。互いの気持ちを打ち明け合った二人は、意気が投合し義姉妹の契りを結ぶ。

第8話の感想

第8話では、武如意ぶ・にょいの強い精神力と機転、そして徐慧じょ・けいとの友情が際立つ展開でした。掖庭えきていという過酷な環境の中で、羅将軍らしょうぐんの嫌がらせにも屈せず、知恵と勇気で立ち向かう武如意ぶ・にょいの姿は、まさに逆境に咲く一輪の花のようです。老婆を助け、羅将軍らしょうぐんの暴挙を阻止する場面では、彼女の正義感と優しさも垣間見えました。

一方、徐慧じょ・けいは侍寝によって婕妤しょうよへと昇格し、華やかな世界へと足を踏み入れます。しかし、その裏には蕭薔しょう・ちょうの嫉妬や、宮廷内の権力争いといった危険が潜んでいることが闇示されています。武如意ぶ・にょいとの再会と義姉妹の契りは、過酷な宮廷生活における心の支えとなるでしょう。二人の友情が今後どのように描かれるのか、今後の展開が楽しみです。

毒入りの食事事件は、宮廷内の陰謀の恐ろしさを改めて浮き彫りにしました。劉司薬りゅうしやくの行動の真意や、徳妃とくひの思惑など、まだ謎が多く残されています。武如意ぶ・にょい徐慧じょ・けいはこの陰謀に巻き込まれずに生き残ることができるのか、ハラハラドキドキの展開が続きます。

つづく