あらすじ
東伯青石帯姫容が雪石堡に戻って間もなく、修炼に戻り、雪鷹領を守る力を高めた。池丘白は、余靖秋が東伯雪鷹を探しに行って戻っていないことを知り、懊悩と自責の念に駆られた。そして、東伯雪鷹と余靖秋の資質を称賛した。司徒鴻は、その言葉を聞いて落胆した。
東伯雪鷹は、黒風崖の底で余靖秋と仮の家を構え、二人だけの甘い時間を過ごしていた。一方、長風学院は魔神会の行動により危機に陥り、多くの弟子が行方不明になった。池丘白は学院の防御を強化したが、司徒鴻は危険を顧みず、結界を破って魔族に捕らわれた弟の司伯栄を探しに行った。その結果、さらに多くの学生が行方不明となり、池丘白から罰を受けた。
一方、東伯雪鷹と余靖秋は黒風崖の底で魔神会の活動を目撃した。大祭司は、東伯雪鷹が秘籍の法術を習得しなければ、ここから出られないと言った。
ネタバレ
東伯青石と姫容の別れ
東伯青石は姫容を雪石堡に連れ戻した後、すぐに修炼に戻ることを決意します。彼は、雪鷹領を守るためには自分の力を高める必要があると考えるからです。銅三と宗凌は、この知らせを聞いて落胆します。
一方、池丘白は余靖秋が一夜未帰であることを知り、司徒鴻に状況を尋ねます。司徒鴻は、余靖秋が蓮花神盞を持って黒風崖に東伯雪鷹を探しに行ったことを正直に話します。
池丘白は怒りと後悔の気持ちに苛まれます。もし、余靖秋の行動に早く気づいていれば、こんなことにはならなかったかもしれないと考えるからです。檀石は、池丘白が東伯雪鷹と余靖秋をとても気にかけている様子を見て、二人は才能に溢れており、将来きっと大きなことを成し遂げると感嘆します。しかし、それを門の外で聞いていた司徒鴻は、自分が誰からも大切にされていないように感じ、落胆します。
黒風崖での生活
黒風崖の底では、東伯雪鷹は火之奥義を使って余靖秋のために魚を焼き、「東伯雪魚」と冗談を言って余靖秋を喜ばせます。しばらく黒風崖の底から出ることができないため、東伯雪鷹は木の上で彼女のために仮の住居を作ります。
長風学院の危機
長風学院では、弟子たちが次々と失踪する事件が発生します。池丘白は他の弟子たちに失踪者の行方を調査し、学院の状況を記録するよう指示します。その後、彼は魔気が近づいていることに気づき、追跡した結果、魔鈴を手に入れます。魔神会が学院に対して行動を起こし始めたことを悟った池丘白は、長老たちと対策を協議し、学院の防御を強化します。しかし、それでも生徒の失踪は止まりません。生徒たちは交代でキャンパスの警備を行うことになります。
司徒鴻の失策
東伯雪鷹と余靖秋は学院で起こっていることを知らず、穏やかな生活を続けています。一方、学院の警備を担当していた司伯栄は、眠気に負けて職務を怠り、魔族に捕まってしまいます。兄の司徒鴻は、このことを知り、深い自責の念に駆られ、弟を救い出すことを誓います。しかし、司徒鴻は独断で結界の外に飛び出して司伯栄を探しに行き、結界を破損させてしまい、さらに多くの弟子が失踪してしまいます。池丘白は、司徒鴻の行動を知って厳しく叱責します。
魔神会の陰謀
東伯雪鷹と余靖秋は黒風崖の底で生活を続け、ある日、人の声が聞こえてきます。しかし、結界のため相手の姿は見えず、二人は様子を伺います。すると、魔神会が捕まえた弟子を檻に閉じ込め、魔化させる様子を目撃します。大祭司は東伯雪鷹に秘籍を渡し、この秘術を習得すれば黒風崖の底から脱出できると告げます。
一方、池丘白は武術を練習している司徒鴻を見て、彼は才能があるが性格が偏りすぎていて鍛錬が必要だと考えます。孔悠月は、司徒鴻のベッドのそばに血煉神兵の破片を見つけ、それが自社の兵器坊のものだと気づきますが、何も言いません。
そして、東伯雪鷹と余靖秋は魔兵に連れられて謎の山洞に入り、魔神会の大祭司と対峙します。二人は黒風崖の底から脱出するための任務を引き受けます。
第12話の感想
第12話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。東伯雪鷹と余靖秋は黒風崖の底で穏やかな生活を送っていますが、魔神会の陰謀が彼らに迫ってきます。一方、長風学院では弟子たちが次々と失踪し、学院は危機に陥ります。
特に印象に残ったのは、司徒鴻の失策です。彼は弟を救うために独断で行動し、結果的に学院をさらに危険な状態に陥れてしまいました。彼の行動は、彼の性格の欠点を浮き彫りにしています。
また、大祭司が東伯雪鷹に秘籍を渡したシーンも重要です。この秘籍は、東伯雪鷹が黒風崖の底から脱出するための鍵となる可能性があります。
つづく