あらすじ
東伯雪鷹は背中の刺痛が消えた後、墨陽堡に母親を救出するため向かうことを決意した。彼は既に超凡者に昇進しており、実力は大幅に向上していた。墨陽琛との対決中、突然現れた大祭司が邪魔に入り、最終的に墨陽瑜は敗北した。余靖秋はめまいを感じ、幼い頃の断片を思い出す。その隙に大祭司は墨陽家兄妹を連れ去ってしまった。孔悠月は薪火宮から来た青い水晶球を拾い、東伯雪鷹は家族の変故の背後に魔族が関わっていることに気付き、真相を究明することを決意した。
真相を確かめるため薪火宮に潜入するため、東伯雪鷹は司空陽の助けを求め、百戦密室の試練に挑戦するが、最初の試みは失敗に終わった。一方、墨陽琛は魔族から治療と高階秘術の修炼を受け、正式に魔族に投降した。另一方面、東伯青石は宗凌からの手紙を受け取り、雪石堡に戻り、姫容の父娘の事件に対処した。司徒鴻は司伯栄の死を非難され、感情を製御できず、司良紅への不満を露呈した。墨陽琛はこの機会を利用して、司徒鴻に司家の秘術を盗ませた。
ネタバレ
東伯雪鷹は背中の痛みから解放され、気分も軽くなった。今はただ墨陽堡へ急ぎ、母を救い出したい一心だ。余靖秋、濮陽波、孔悠月は東伯雪鷹と共に墨陽堡へ向かうことを決意する。
超凡者となった東伯雪鷹は、以前よりも実力が向上しており、墨陽琛との戦いでも優位に立つことができた。しかし、東伯雪鷹が墨陽琛に攻撃しようとした瞬間、大祭司が現れて介入する。戦いの最中、墨陽瑜は傷を負い、血を吐く。その光景を見た余靖秋は、記憶の断片が蘇り、幼い頃の出来事を思い出す。大祭司は混乱に乗じて、墨陽兄妹を連れ去ってしまう。
魔族の介入により、東伯雪鷹は家族の変故の背後に大きな陰謀が隠されていることを悟り、さらなる調査が必要だと考える。一方、孔悠月は青い水晶玉を拾い上げる。その玉を見た余靖秋は、薪火宮の物だと気づく。魔族のスパイが薪火宮に潜んでいる可能性があり、これは東伯雪鷹個人の問題ではなく、夏族全体の安全に関わる事態だ。
余靖秋は東伯雪鷹に、薪火宮に入門するためには、まずは超凡門派で修行を積み、百戦密室の試練を突破する必要があると告げる。しかし、一刻も早く墨陽瑜を救い、夏族を守りたい東伯雪鷹は、時間を無駄にしたくないと考える。そこで、彼は司空陽に助けを求める。
薪火宮の試験は非常に厳しいが、司空陽は東伯雪鷹の孝心と勇気に心を打たれ、百戦密室への挑戦を許可する。
一方、大祭司は墨陽兄妹を魔族に連れ帰り、墨陽琛に高レベルの秘術を授ける。しかし、魔功を修めるためには正道の功法を捨てなければならないと告げられ、墨陽琛は魔物になるしかない状況に追い込まれる。選択肢のない墨陽琛は、魔族に身を投じることを決意する。
その頃、東伯青石は宗凌からの手紙を受け取り、姫容とその父親の事件を知り、急いで雪石堡に戻る。姫容は父親の貪欲さを憎み、刺客に扮して彼を襲撃するが、姫五海は銅三に救われる。雪石堡に戻った東伯青石は、叔父たちに姫五海を庇護するよう懇願するが、銅三と宗凌は力不足だった。
司空陽は東伯雪鷹を百戦密室の前に連れて行き、斗気で結界を破るように指示する。しかし、東伯雪鷹は密室の扉を開けることができず、司空陽は地道に修行を重ね、レベルを上げていくべきだと叱責する。これは東伯雪鷹にとって初めての挫折体験だった。
一方、司徒鴻は司伯栄の遺体を故郷に送り届けるため、休暇を取る。魔族の中で魔功の修行に失敗した墨陽琛は、墨陽瑜に嘲笑され、怒りに任せて攻撃しようとするが、オランに阻止される。オランは墨陽琛に南琴への任務を命じる。
司良紅は司伯栄の遺体を見て司徒鴻を責め、司徒鴻は落ち込んで酒に溺れる。酔った勢いで、司徒鴻は司良紅が司伯栄を偏愛し、池丘白に特別な感情を抱いていると噂されていることを非難する。司良紅は怒って立ち去る。その様子を目撃した墨陽琛は、司徒鴻に接近し、高レベルの秘術と司家の秘術の交換を提案する。
東伯雪鷹は事態の深刻さを理解し、さらなる努力を重ねて実力を高め、未来の困難に立ち向かう決意をする。
第20話の感想
第20話は、緊迫感のある展開と衝撃的な事実が明らかになる、見応えのある内容でした。特に、大祭司の介入や墨陽琛の魔族への投降、そして司徒鴻と司良紅の確執など、物語に大きな影響を与える重要なシーンが続きました。
東伯雪鷹の成長も印象的でした。超凡者となり、実力が向上したことで墨陽琛との戦いでも優位に立ちましたが、百戦密室の試練に失敗し、初めての挫折を味わうことになりました。しかし、この経験は彼をさらに強くし、未来への決意を固めるきっかけとなりました。
また、余靖秋や司空陽など、周りのキャラクターの活躍も光っていました。余靖秋は魔族の陰謀に気づき、東伯雪鷹を導く役割を果たし、司空陽は東伯雪鷹の才能を見抜き、百戦密室への挑戦を許可するなど、それぞれが重要な役割を果たしていました。
つづく