あらすじ
第21話のストーリーは、司家内部の混乱と魔族の陰謀を中心に展開します。
司良紅は、司徒鴻に厳しく接しすぎたことを後悔し、彼と話し合おうとしますが、司徒鴻が司家の秘伝を盗んでいるところを発見してしまいます。その後、偽の池丘白に変装した墨陽琛に襲撃されます。
墨陽琛はこの機会を利用して司徒鴻を操り、司良紅を殺害させます。外界では真犯人は池丘白だと誤解されますが、記憶の気泡を通して真相が明らかになります。
一方、姫容は雪鷹領内で混乱を起こし、東伯烈の墓の鍵を盗み出し、奥蘭に渡します。注意を逸らすため、姫容は東伯青石に兵を派遣して幽霊騒ぎに対処するよう提案し、守衛をポストから離すことに成功します。
最終的に、奥蘭は盗んだ鍵を使って神魔井への密道を開き、魔神の肉体を解放しようとします。陰謀に気づいた池丘白は抵抗しようとしますが、法力が製限されており成功しません。
ネタバレ
司良紅は部屋に戻ると、司徒鴻にきつく当たってしまったことを後悔します。彼女は司徒鴻に大きな期待を寄せており、将来を担う人材だと信じて厳しく指導していたのです。しかし、司徒鴻は彼女の思いを理解していませんでした。司良紅が司徒鴻に心を開いて話そうとしたその時、彼が司家の秘伝書を盗んでいるところを目撃し、激怒します。
しかし、司良紅が司徒鴻を叱ろうとした瞬間、背後から何者かに襲われます。振り返ると、そこには池丘白の姿が。しかし、司良紅はそれが本物の池丘白ではないと見抜きます。実は、奥蘭が墨陽琛に池丘白に変装させていたのです。これは、司良紅が最も精神的に弱っている時にこそ、油断させることができるという作戦でした。
墨陽琛は司家の秘伝書を手に入れると、約束通り魔族の修行法を司徒鴻に伝授します。司徒鴻は魔族の力に操られ、司良紅に襲いかかろうとしますが、悪の衝動を抑えようと必死に抵抗します。しかし、最終的には墨陽琛の魔力で意識を支配され、司良紅を殺害してしまいます。
司良紅の死は瞬く間に長風学院に伝わり、外界では池丘白が犯人だと疑われます。余靖秋は東伯雪鷹に真相を説明し、共に南琴へと向かいます。南琴の司家には多くの長老が集まり、司徒鴻は悲しみに暮れながら長老たちに司家の潔白を証明するよう懇願します。余靖秋は部屋で記憶の泡を発見し、池丘白が直接司良紅を殺害していないことを証明します。
一方、姫容は雪鷹領に留まり、隙を見て東伯烈の墓の鍵を盗み出します。さらに、巡邏兵を騙して自分に罪を著せようとします。東伯青石は倒れている姫容を見つけ、心配して部屋まで運びます。姫容は偽りの涙を流し、東伯青石の同情を誘います。
その頃、池丘白は奥蘭に脅され雪鷹領へとやってきます。彼は貴重な源石に内力を注ぎ込み、力を与えます。夜中、姫容は奥蘭に会い、盗んだ鍵を渡します。奥蘭は姫容に、魔族の計画を邪魔されないよう、雪鷹領の守備兵を足止めするよう命じます。
宗凌は巡邏中に姫容を見かけ、彼女の怪しい行動を不審に思います。姫容は体調が悪いので外で空気を吸っていたと説明し、すぐにその場を去ります。翌朝、守備兵が近くの農場で幽霊騒ぎが発生したと報告し、雪石堡からの兵士派遣を要請します。宗凌は関わりたくないと思っていましたが、姫容は東伯青石に兵を率いて出陣するよう進言します。東伯青石は姫容の意見に賛同し、宗凌と銅三の仮対を押し切って、守備兵を幽霊退治に向かわせます。
奥蘭の計画通り、墨陽琛は魔兵を率いて南琴の神魔井を攻撃します。長老たちは必死に戦いますが、墨陽琛は司家の遁空術を使って逃走します。司徒鴻は長老たちの追及に対し、司家は忠義の家族であり、夏族を裏切って魔族と手を組むようなことはないと嘘をつきます。しかし、賀山主と太叔宮主は、司家が職務を怠ったために魔族に付け入る隙を与えてしまったと判断します。司徒鴻は司家で謹慎することを願い出ます。
東伯青石の調査により、幽霊騒ぎはただの誤報だったことが判明します。姫容はすぐに軍隊に褒賞を与えるべきだと提案し、東伯青石の威厳を示す良い機会だと進言します。東伯青石は姫容の言う通りに、雪石堡全城で3日間の祝宴を開催します。その隙に、奥蘭は魔兵を率いて東伯烈の墓へと侵入します。彼は鍵を使って隠し通路を開き、神魔井の最も薄い場所を見つけます。
同行していた池丘白は、彼らの真の目的が魔神の肉体を解放することだと知り、驚きを隠せません。彼は夏族を裏切るようなことは絶対にしないと主張します。池丘白は洗髄釘の激痛に耐えながら、奥蘭に攻撃を仕掛けますが、魔力の製限により魔族の敵ではありませんでした。
第21話の感想
第21話は、衝撃的な展開が続く見応えのある回でした。特に、司良紅の死と司徒鴻の裏切りは、視聴者に大きな衝撃を与えたのではないでしょうか。
司良紅は、司徒鴻を将来を担う人材として厳しく指導していました。しかし、その思いは司徒鴻に伝わらず、彼は魔族の誘惑に負けてしまいます。司良紅の死は、彼女の教育方針が間違っていたことを示しているのでしょうか。それとも、司徒鴻が自分の弱さに負けた結果なのでしょうか。
また、池丘白が魔族に操られているという事実も明らかになりました。彼は洗髄釘の激痛に耐えながら、奥蘭に抵抗しますが、力及ばず敗れてしまいます。池丘白は、魔族の野望を阻止するために、どのような選択をするのでしょうか。
つづく