あらすじ

黒鉄令こくてつれいの影響で、龍山りゅうざん国は混乱に陥りました。令を持つ者は理性を失い、黒甲魔兵となって殺戮を繰り返しました。

この混乱に乗じて、オラン率いる魔族が薪火宮しんかきゅう龍山りゅうざん国を襲撃し、司空陽しくうよう葉玫ようばいなど多くの犠牲者が出ました。

池丘白ちきゅうはくは魔化を免れ、姫容きように解毒剤を求めますが、姫容きようはオランの策略で毒薬を飲まされ、白源之はくげんしの助けで辛くも脱出します。

白源之はくげんし姫容きようを守るため、魔毒を自身に移し、その後亡くなりました。

墨陽琛ぼくようちんは破門の真相を知り、意識を取り戻して悔恨の念に駆られますが、再びオランの支配下に置かれてしまいます。

最終的に、東伯青石とうはくせいせき宗凌そうりょうの助けを借りて黒玄機こくげんきを浄化し、危機を終わらせました。

余靖秋よせいしゅうは負傷した東伯雪鷹とうはくせつように寄り添うため、苦痛に耐えながら剔骨阵法を行い、神脈を剥離して凡人となり、巫毒を一時的に抑えることができる苦百回草を彼に託しました。

ネタバレ

龍山りゅうざん国が危機に陥る

龍山りゅうざん国は、黒鉄令こくてつれい使持有者が魔毒に侵され、凶暴な魔兵と化すという事態に陥ります。余風よふう藍煞ランサツを含む多くの人々が犠牲となり、無辜の民衆も巻き込まれます。奥蘭おうらんは魔衆を率いて薪火宮しんかきゅうを襲撃し、魔功を修めていた池丘白ちきゅうはくは魔毒の影響を受けません。

司空陽しくうようの奮闘と葉玫ようばいの犠牲

司空陽しくうようは魔毒を抑え込みながら人々を救おうとしますが、傷が深すぎて倒れてしまいます。葉玫ようばい血刃酒館けつじんしゅかんに戻り、魔人と戦いますが、敵の強さに圧倒され、命を落とします。

龍山りゅうざん楼主の真実と白源之はくげんしの決意

龍山りゅうざん楼主の司安しあん遊圖ゆうとは、黒玄機こくげんきが魔毒に侵された真相を明らかにして、東伯青石とうはくせいせきに自分たちを殺して同族を救うように促します。白源之はくげんしは、姫容きようが事件に関与していると疑い、池丘白ちきゅうはく姫容きように解毒剤を要求します。しかし、姫容きよう奥蘭おうらんから受け取った霊薬を飲み、力を増そうとしますが、毒に侵されてしまいます。

池丘白ちきゅうはく姫容きようを攻撃しようとした瞬間、白源之はくげんしが現れ、魔毒を自分に転移させて姫容きようを逃がします。白源之はくげんしは、姫容きようを我が子のように思っており、改心してほしいと池丘白ちきゅうはくに告げます。白源之はくげんしは毒に侵され、龍山りゅうざん国を守るように池丘白ちきゅうはくに遺言を残して息を引き取ります。

池丘白ちきゅうはくの怒りと司空陽しくうようの選択

池丘白ちきゅうはくは、白源之はくげんしの言葉で姫容きようの行為に怒りを覚えます。濮陽波ぼくようは墨陽琛ぼくようちんの行動を阻止し、ガソ荘主の遺言を伝えます。司空陽しくうようの魔毒はもはや抑えられず、魔人になることを避けるために自ら命を絶ちます。

宗凌そうりょうの犠牲と東伯青石とうはくせいせきの使命

宗凌そうりょうは、東伯青石とうはくせいせきの体内の魔毒を浄化するために命を落とします。遊圖ゆうとは、黒玄機こくげんきを浄化できるのは楼主のみであると東伯青石とうはくせいせきに告げます。司安しあんは、東伯青石とうはくせいせきに自分たちを殺して楼主に就任するように懇願します。東伯青石とうはくせいせきは、楼主の使命を果たし、黒玄機こくげんきを浄化して龍山りゅうざん国に平和を取り戻します。

東伯雪鷹とうはくせつよう濮陽波ぼくようはの戦い

東伯雪鷹とうはくせつよう濮陽波ぼくようはは、孔悠月こうゆうげつを救うために魔神ましんと戦います。東伯雪鷹とうはくせつようは重傷を負い、巫神之剣の鬼六怨巫毒が体内に侵入します。余靖秋よせいしゅうは、東伯雪鷹とうはくせつようと共に龍山りゅうざん国に戻ることを決意します。雪若霜せつじゃくそうは、摩雪ませつ国の剔骨陣法で体内の神脈を取り除けば、太古たいこ血脈の影響を受けなくなることを余靖秋よせいしゅうに告げます。余靖秋よせいしゅうは、苦痛を覚悟して剔骨陣法を受け、凡人となり、東伯雪鷹とうはくせつよう体内の巫毒の蔓延を一時的に抑えることに成功します。

第37話の感想

第37話は、衝撃的な展開が続き、多くのキャラクターが命を落とすなど、非常に重い内容でした。特に、司空陽しくうようの死と白源之はくげんしの決断は、視聴者に大きな衝撃を与えたと思います。

司空陽しくうようは、魔毒に侵されながらも人々を救おうと奮闘しましたが、最終的には命を落としました。彼の死は、魔毒の恐ろしさを改めて認識させるとともに、彼の正義感と勇気を称えるものでした。

白源之はくげんしは、姫容きようを我が子のように思っており、彼女を改心させたいと願っていました。しかし、姫容きようの行為は許されるものではなく、白源之はくげんしは彼女を救うために命を落としました。彼の決断は、親子の愛の深さと、罪を犯した者への贖罪の大切さを教えてくれました。

つづく