あらすじ

向園が入院した第11話では、様々な感情と出来事が描かれます。向園は同室の患者と楽しく過ごしていましたが、徐燕時シュー・イエンシーのことを悪く言ったところを本人に聞かれてしまい、とても恥ずかしく思いました。しかし、徐燕時シュー・イエンシーは彼女の心配を減らすために、わざわざ手に入りにくいケーキを買ってくれました。陳書は会社で彼らについての噂が流れていることを知ります。向園は徐燕時シュー・イエンシー陳珊チェン・シャンと電話しているのを見て、冷たくなってしまいました。夜、向園は徐燕時シュー・イエンシーがずっと病房の外で待っていることに気づきます。それは、過去に彼女に伝えられなかった自分の気持ちのことを思い出させてくれました。徐燕時シュー・イエンシーは自分が向園を好きになっていることに気づき、告白しますが、向園は自分の決意と徐燕時シュー・イエンシー陳珊チェン・シャンの関係を考慮して、断りました。この出来事で、徐燕時シュー・イエンシーは向園の気持ちを理解しました。許鸢シュー・ユエンは向園を見舞い、結婚することを告げます。また、警察が会社に調査にやってきて、向園は子供の頃のトラウマを思い出してめまいを起こしますが、徐燕時シュー・イエンシーがすぐに助けてくれました。最後に、徐燕時シュー・イエンシー は向園の体調を心配して叱ります。

ネタバレ

向園が入院したものの、持ち前の明るさで同室の二人とすっかり打ち解けていた。徐燕時シュー・イエンシーの話になり、陰口を叩いていたところ、当の徐燕時シュー・イエンシーに聞かれてしまい、気まずい思いをする。徐燕時シュー・イエンシーは向園の好物のケーキをわざわざ遠くの店まで買いに行った。同室の二人によると、その店はデリバリーがなく、入手困難なケーキで、徐燕時シュー・イエンシーの向園への想いが伺える。一方、この一件は会社で噂になり、陳書にも伝わっていた。最初は徐燕時シュー・イエンシーの優しさに喜んでいた向園だったが、陳珊チェン・シャンからの電話を見て一気に気持ちが冷め、徐燕時シュー・イエンシーにも素っ気ない態度をとる。

高冷ガオ・ラン達も見舞いに訪れ、向園に促されて徐燕時シュー・イエンシーと共に帰る。夜、トイレに起きた向園は、病院の外でうたた寝をしている徐燕時シュー・イエンシーを見つける。徐燕時シュー・イエンシーに気づかれた向園は慌ててトイレへ。徐燕時シュー・イエンシーは学生時代を思い出す。向園の接近に気づいていなかったわけではない。表向きは平静を装っていたが、内心では動揺し、アルバイトの時間を削ってまで向園の勉強を見ていた。向園の誕生会に行けなかったことが原因で、向園を怒らせてしまい、弁解する間もなく父親と共に借金取りから逃げるため武漢へ行った。出発前夜、向園に会いに行ったが、結局会えなかった。

トイレから戻った向園に、徐燕時シュー・イエンシーは自分の気持ちに気づき、「好きになってはいけない人を好きになったかもしれない」と告げる。実は向園も徐燕時シュー・イエンシーのことが好きだった。しかし、「結婚しない」と決めていた向園は、徐燕時シュー・イエンシーを縛りたくない、ましてや陳珊チェン・シャンとの関係が引っかかっていた。そのため、「16歳で欲しいものは、26歳では欲しくないこともある」と本当の気持ちを隠して告げる。徐燕時シュー・イエンシーはその言葉が拒絶だと理解した。徐燕時シュー・イエンシーは朝まで病院に残り、向園に朝食を予約してから帰った。風邪を引いた高冷ガオ・ランは陳書の優しさを思い出し、喧嘩したことを仮省し、謝罪のメッセージを送る。さらに、病気であることをアピールして同情を買おうとする。

上海から西安へ取材に来た許鸢シュー・ユエンは、入院中の向園を見舞う。昨夜、徐燕時シュー・イエンシーの告白を断ったと聞き、驚きを隠せない。このことを鍾霊ジョン・リンが知ったら、きっと怒るだろう。許鸢シュー・ユエンは帰りがけに、結婚することを向園に伝え、詳細は上海に戻ってから話すと言う。警察が会社に聞き込み調査に入り、ほぼ全員が事情聴取を受ける。出社した向園は、周りの視線から徐燕時シュー・イエンシーへの影響を心配し、慌てて彼に電話をかける。徐燕時シュー・イエンシーが無事で安心した向園は、電話した理由をでっち上げる。徐燕時シュー・イエンシーは向園が生理になったと思い込み、必要なものを買ってきてほしいと頼まれたと勘違いする。

向園は自ら警察の事情聴取に応じ、李馳リー・チーの人物像について正直に話す。李馳リー・チーがそんなことをする人間ではないと信じていると伝える。警察との接触か、頭の怪我の後遺症か、過去の辛い記憶がフラッシュバックし、向園はめまいを起こす。ちょうどその時、徐燕時シュー・イエンシーが入ってきて、彼女の頭を支える。続いて徐燕時シュー・イエンシーが事情聴取を受ける。その最中、警察に電話が入り、犯人が見つかったと報告される。犯人は配管工だった。警察が去った後、徐燕時シュー・イエンシーは自分の体を顧みずに行動する向園を叱る。

第11話の感想

第11話は、徐燕時シュー・イエンシーの秘めた想いと向園の複雑な心境が交錯する、切ないエピソードでした。徐燕時シュー・イエンシーが向園のために遠くの店までケーキを買いに行くシーンは、彼の深い愛情が伝わってきて胸がキュンとしました。一方、向園は徐燕時シュー・イエンシーの優しさに喜びながらも、陳珊チェン・シャンの存在や自身の「結婚しない」という決意に縛られ、素直になれない葛藤が描かれていました。

16歳と26歳で変わる価値観、変わらぬ想い。向園の言葉には、彼女の迷いと苦悩が凝縮されています。本当は徐燕時シュー・イエンシーのことが好きなのに、彼を傷つけたくない一心で突き放してしまう姿は、見ていて辛かったです。徐燕時シュー・イエンシーは、向園の拒絶をすぐに理解する大人の対応を見せますが、彼の切ない表情が忘れられません。

また、高冷ガオ・ランと陳書の恋模様にも変化が。高冷ガオ・ランが風邪をひいたことで、陳書の優しさを改めて実感するシーンは、二人の関係に新たな展開を予感させます。

つづく